句読点とは? 新人エンジニア向けに分かりやすく解説

こんにちは。ゆうせいです。

「句読点」という名前について考えたことがある人は少ないかもしれません。確かに、文末に「。」を打つなら「文読点」と呼ぶ方が直感的に感じられますよね。でも、そこには少し深い理由があるのです。


「句読点」とは何か?名前の意味

「句読点(くとうてん)」という言葉は、古典的な中国語から由来しています。まず、言葉を分解すると次のようになります。

  • 句(く):言葉の「区切り」を意味します。文章の一部やフレーズを表す言葉です。
  • 読(とう):本来は「読む」ことに関連しますが、ここでは「間(ま)を取る」という意味で使われます。文章を読むときの「一息つく部分」ということですね。

つまり、「句読」とは文章を区切り、さらにその間を取るための点や記号のことを指しています。「点」が加わることで、そうした役割を持つ記号が句読点と総称されるようになったのです。


「文末点」ではない理由

では、なぜ「文読点」ではなく「句読点」なのか。これには日本語の特徴が関係しています。

1. 句の区切りにも使われる

「。」は文末で使われることが多いですが、「、」のように文章の途中で使うこともありますね。「、」は文末ではなく、語句の途中に使われているのです。

例えば、次の文章を見てください。

「私は、学校に行きました。そして、友達と話しました。」

この場合、「、」は「学校に行きました」というと「友達と話しました」というを分けています。文末だけでなく、文章内で句やフレーズを区切る役割を持つ点も含めて「句読点」と呼んでいるわけです。

2. 読みやすさを重視した結果

日本語は漢字・ひらがな・カタカナを組み合わせて書くため、区切りがないと非常に読みづらくなります。「区切る」ことが何より重要なので、「文末」という限定的な役割よりも、全体を通して文章を整理する「句」と「読」の視点が重視されたのです。


「句読点」の役割と種類

ここで「句読点」が持つ役割について整理しておきましょう。

種類記号役割
句点文の終わりを示す。読み切り。
読点文の途中の区切り。意味を整理する。

この2つを総称して「句読点」と呼びます。こう考えると、句点と読点がバランスよく名前に含まれているのが分かりますね。


例え話:道路の標識に似ている

分かりやすく例えるなら、「句読点」は道路の「標識」や「信号」のようなものです。

  • 「。」(句点):道路の終点を示す「止まれ」の標識。
  • 「、」(読点):一時停止や曲がり角を示す信号や標識。

道路がスムーズに進めるように、文章も「句読点」を適切に配置することで意味が整理され、読みやすくなるのです。


まとめ:名前は機能に基づいている

「文読点」という言葉は文末だけに着目した表現ですが、「句読点」は文全体に広がる役割を強調しています。文末だけでなく、句や語句の区切りにおいても機能する記号だからこそ、適切な名前として「句読点」が定着したのですね。


この話を知ると、文章を書くときに「句読点」の役割が少し愛おしく感じませんか? 今度文章を書くときは、ぜひ句読点がどこで区切りやすさを生んでいるか考えてみてください。


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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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