研修効果を最大化する!インターバル型研修のメリットと空気感のジレンマ
こんにちは。ゆうせいです。
みなさんは、数日間の研修を受ける際、連日で一気に終わらせるのと、1週間ほど間を空けて実施するのと、どちらが効果的だと思いますか。
実は、研修講師の間でも意見が分かれるテーマなのですが、今回はインターバル、つまり研修と研修の間にあける「休憩期間」について深く掘り下げていきましょう。
インターバル型研修とは何か
まず、インターバル型研修という言葉について説明しますね。
これは、全2回の研修を月曜日と火曜日に連続で行うのではなく、第1回を今週、第2回を2週間後というように、あえて期間を空けて構成する手法を指します。
専門用語では、これを分散学習と呼びます。
分散学習とは、一度にまとめて詰め込む集中学習の反対で、時間を置いて繰り返し学ぶ方法です。例えるなら、一晩で10時間テスト勉強をするよりも、毎日30分を20日間続ける方が記憶に残るのと同じ理屈ですね。
皆さんも、一夜漬けで覚えた知識が、テストが終わった瞬間に空のかなたへ消えていった経験はありませんか。
宿題という名の強力な武器
インターバルを設ける最大のメリットは、研修と研修の間に「宿題」という名の実践機会を作れる点にあります。
この宿題のことを、私たちはアクションプランと呼んでいます。
アクションプランとは、研修で学んだ理論を、実際の仕事の現場で試してみるための行動計画です。例えば、コミュニケーション研修を受けた後に、「明日から部下に対して、毎日1回は肯定的なフィードバックをする」という具体的な行動を決めて実行することです。
もし連日の研修であれば、学んだことを試す間もなく次の講義が始まってしまいます。しかし、1週間のインターバルがあれば、現場で実際に試して、うまくいったことや失敗したことを抱えて第2回に参加できるのです。
実践に勝る学びはありません。現場で「あ、これ研修で言ってたやつだ!」と気づく瞬間こそ、学びが血肉に変わる魔法の時間なのです。
空気感が変わるという大きな壁
一方で、講師として頭を悩ませるのが、教室の空気感の変化です。
第1回が終わったとき、受講者の皆さんは非常にモチベーションが高く、会場には熱気があふれています。しかし、1週間という時間が経過すると、日常の忙しい業務に追われ、その熱気が冷めてしまうことがあります。
この現象を、私たちはレディネスの低下と表現することがあります。
レディネスとは、学習を受け入れるための準備状態のことです。例えるなら、第1回の終わりにはピカピカに磨き上げられていたフライパンが、インターバル中に放置されることで、少し錆びついてしまうような状態ですね。
講師は第2回の冒頭で、この錆びを落とし、もう一度フライパンを熱くする作業から始めなければなりません。この「空気の作り直し」には多大なエネルギーが必要であり、ときには前回の内容を思い出すだけで多くの時間を費やしてしまうこともあります。
インターバル型研修のメリットとデメリット
ここで、インターバルを設けることの特徴を表にまとめてみました。
| 項目 | メリット | デメリット |
| 学習の定着 | 実践を通じることで記憶に残りやすい | 知識の連続性が途切れやすい |
| 受講者の行動 | 職場での実践と振り返りができる | 忙しさに負けて宿題が形骸化する |
| 教室の雰囲気 | 前回の実践報告で盛り上がる | 初日の緊張感や熱量がリセットされる |
| 学習の深化 | 疑問点を次回の講義で解消できる | モチベーションの維持が難しい |
いかがでしょうか。どちらが正解というわけではなく、研修の目的に合わせて選択することが大切なのです。
学びを止めないための数式
ここで、インターバル期間中の学習効果を少し論理的に考えてみましょう。
学習の総量 = 第1回の学習内容 + 実践による気づき + 第2回の学習内容
これをJetpack LaTeX形式を使って、数式のような形で表現すると以下のようになります。
学習の総量 第1回の学習内容
実践による気づき
第2回の学習内容
さらに、もし実践を 2回 繰り返した場合の効果は、以下のように膨らんでいきます。
学習効果 ( 知識
実践回数 )
忘却までの時間
学習効果 ( 知識
2
忘却までの時間
インターバルがあるからこそ、この掛け算の部分を大きくできるのが強みですね。
今後の学習の指針
皆さんが今後、研修を受けたり部下に受けさせたりする際は、ぜひ以下の3点を意識してみてください。
- 研修の直後に、たった一つでいいから現場で試すアクションプランを決める
- インターバル期間中に、学んだ内容を誰かにアウトプットして記憶を繋ぎ止める
- 第2回が始まる前に、前回の資料を5分だけ眺めてレディネスを高める
研修は、教室を出た瞬間に本当の戦いが始まります。インターバルという空白の時間を、単なる「休み」にするのか、それとも「最高の練習場」にするのか。それは皆さんの意識次第で決まります。
せっかくの時間とコストを投資するのですから、最大限に活用していきましょう。
もし、インターバル期間中のモチベーション維持に悩んでいるなら、私と一緒に解決策を考えてみませんか。