CSSショートハンドプロパティとは?初心者向けにやさしく解説!

こんにちは。ゆうせいです。

今回は、Web制作をしているとよく耳にする 「CSSのショートハンド」 についてお話しします。

「ショートハンドって何?」「使わなきゃいけないの?」そんな疑問を持っている方も多いと思います。結論から言うと、ショートハンドはとっても便利な時短テクニックです!


CSSショートハンドとは?

CSSの「ショートハンド(shorthand)」とは、日本語でいうと「省略記法」や「短縮記法」です。

複数のプロパティを一つにまとめて書くことで、コードを短くスッキリさせることができます。

たとえば、marginを個別に設定する場合:

margin-top: 10px;
margin-right: 20px;
margin-bottom: 10px;
margin-left: 20px;

これをショートハンドで書くと、たった1行!

margin: 10px 20px;

このように、4行 → 1行になりました。


よく使うショートハンド一覧

通常のプロパティショートハンドプロパティ内容
margin-top margin-right margin-bottom margin-leftmargin外側の余白
padding-top padding-right padding-bottom padding-leftpadding内側の余白
border-width border-style border-colorborder枠線の太さ・スタイル・色
font-style font-variant font-weight font-size line-height font-familyfontフォントの設定
background-color background-image background-position などbackground背景全体の設定

ショートハンドのルールと順番

ショートハンドは書く順番がとても大事です。

たとえば margin のショートハンドには以下のようなルールがあります。

/* 1つだけ → 全方向同じ */
margin: 10px;

/* 2つ → 上下 / 左右 */
margin: 10px 20px;

/* 3つ → 上 / 左右 / 下 */
margin: 10px 20px 5px;

/* 4つ → 上 / 右 / 下 / 左 */
margin: 10px 20px 5px 15px;

この順番、時計回り(上→右→下→左)なんです。覚えるコツは、「上から右へ、時計のように」!


ショートハンドのメリット・デメリット

メリット

  • コードが短くなる
  • 読みやすくなる
  • 一括で管理できて便利

たとえば、Web制作のチーム作業では、1つのプロパティで多くのスタイルが確認できるので、他の人のコードも理解しやすくなります。

デメリット

  • 一部だけ変更したいときに不便
  • 順番を間違えると意図しないレイアウトになる
  • 未指定の値が初期化されてしまうことがある

たとえば、borderをショートハンドで書くと、色・太さ・線種すべてを上書きしてしまいます。もとの設定を一部だけ残したいときには注意が必要です。


例:borderのショートハンド

/* 通常の書き方 */
border-width: 1px;
border-style: solid;
border-color: red;

/* ショートハンド */
border: 1px solid red;

このように、「太さ、線種、色」の順で書きます。


よくある間違い

たとえば:

margin: 10px 5px 15px;

これがどうなるかわかりますか?

  • 上:10px
  • 左右:5px
  • 下:15px

このように、3つ指定すると「左右」が同じ値になるんです。ちゃんとルールを覚えておきましょう!


数式で表すと?

ショートハンドの構成は、次のようなパターンになります。

  • margin = 上
  • margin = 上 右左
  • margin = 上 右 下
  • margin = 上 右 下 左

記号にすると:

  • margin = t
  • margin = t rl
  • margin = t r b
  • margin = t r b l

今後の学習の指針

ショートハンドを覚えれば、CSSの読み書きが圧倒的にスムーズになります!

次のステップとしては:

  1. 頻出のショートハンドを実際に書いてみる
  2. ショートハンドと個別指定の違いを比べてみる
  3. 自分でHTMLとCSSを書いてレイアウトを試してみる

疑問に思ったら、どんどん手を動かして確認することが大切です!

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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