FP2級テキスト
第1章:人生の「羅針盤(コンパス)」を手に入れる(ライフプランニングと資金計画)
さあ、FP2級合格への旅、いよいよスタートです!
この第1章は、6つある分野の中で、すべての土台(どだい)となる、最も重要な「設計図」の章です。
あなたは、こんな「漠然(ばくぜん)とした不安」を抱えていませんか?
「老後は、本当に年金だけで暮らしていけるんだろうか…」
「子どもが大学まで行くとしたら、一体いくら必要なの?」
「マイホーム、欲しいけど…本当に買えるのかな?」
この章のゴールは、その「漠然とした不安」を、FP(ファイナンシャル・プランナー)の技術を使って「具体的な“数字”」に置き換えることです。
不安の正体が「数字」として見えれば、それはもう「不安」ではなく、解決すべき「計画(プラン)」に変わります。
家を建てるときに、いきなり壁紙を選んだりしませんよね?
まずは「どんな家に住みたいか」という設計図を描くはずです。
この章で、あなた自身の、そして将来の“お客さん”の人生の「設計図」を描く技術を、一緒に学んでいきましょう!
1. 人生の「地図」を描く(ライフプランニング)
まずは、人生で起こりうる「大きなイベント」を書き出すことから始めます。
- 専門用語:ライフイベント
- 就職、結婚、出産、子どもの進学、マイホームの購入、転職、親の介護、定年退職、相続…
- こうした、人生の「節目」となる出来事のことです。
- なぜ重要?: これらのイベントには、必ず「大きな“お金”」が動くからです!
- 専門用語:ライフイベント表*
- 家族の「年齢」と「将来の夢(ライフイベント)」を、時系列(じけいれつ)で一覧にした表のことです。
- 例:| 年 | 西暦 | 夫の年齢 | 妻の年齢 | 長男の年齢 | ライフイベント || :--- | :--- | :--- | :--- | :--- | :--- || 0年後 | 2025年 | 30歳 | 30歳 | 0歳 | 長男誕生 || 18年後 | 2043年 | 48歳 | 48歳 | 18歳 | 長男 大学入学(?) || 30年後 | 2055年 | 60歳 | 60歳 | 30歳 | 夫 定年退職(?) |
- これを作るだけで、「わっ、長男の大学入学と、夫の定年退職が意外と近いぞ…!」といった、「お金がかかる“タイミング”」が、一目で分かるようになります。
2. 私たちは「国」にどれだけ守られている?(社会保険)
「人生、お金がかかることばっかりだ…」と不安になりましたか?
大丈夫です! 私たちには、日本という国が用意してくれている「最強の“セーフティーネット”」があります。
それが「社会保険」です。
計画を立てる前に、まずは「今、自分たちがどれだけ守られているか」を知ることが先決です。
会社員(第2号被保険者)か、自営業(第1号被保険者)か、扶養に入っているか(第3号被保険者)で、内容は変わりますよ。
(1) ケガや病気の「守り」:健康保険
- 専門用語:高額療養費(こうがくりょうようひ)制度
- 超重要です! これは、「もし、ものすごく大きな手術をして、病院の窓口での支払いが100万円になりました」…となっても、
- 「あなたの“年収”に応じて、“自己負担の上限額”(例:約8万7千円くらい)が決まっていて、それ以上は払わなくていい(後で戻ってくる)ですよ!」
- …という、最強の「守りの制度」です。
- これを知っていれば、民間の医療保険(第2章)に「入りすぎる」のを防げますね。
(2) 人生の「土台」の守り:公的年金
- 専門用語:老齢(ろうれい)年金
- いわゆる「老後の年金」です。
- 国民全員が入る「国民年金(基礎年金)」(1階部分)と、
- 会社員や公務員が“上乗せ”で入る「厚生年金」(2階部分)
- …の、「2階建て」になっていることを理解しましょう。
- 専門用語:障害(しょうがい)年金
- もし、病気やケガで「働けない状態」になったときに、現役世代でももらえる年金です。
- 専門用語:遺族(いぞく)年金
- もし、一家の大黒柱が亡くなってしまったときに、「残された家族(遺族)」がもらえる年金です。
ポイント:
公的年金は、「老後」のためだけだと思っていませんか?
実は、現役世代の「もしも」(障害・死亡)のときも守ってくれる、人生の「土台(基礎)」となる、最強の保険(第2章の土台)でもあるのです!
3. 未来の「お金」を計算する“魔法”の道具(6つの係数)
さあ、「人生の地図」も「国の守り」も分かりました。
いよいよ、第1章の「ラスボス」です。
「夢」を実現するために、具体的な「お金」の計算をします。
「今ある100万円」と「10年後の100万円」は、価値が違いますよね?
「“金利(複利)”の力」を計算に入れる必要があります。
そのための“魔法”の道具が、この「6つの係数(けいすう)」です!
(※これは、電卓で計算させたり、係数表を読み取らせたりする問題が“必ず”出ます!)
(1) 未来の「金額」を知りたい(“終価”グループ)
- 終価係数(しゅうか けいすう):
- 「今ある 100万円を、年利3%で10年間“ほったらかし”たら、いくらになる?」
- $\text{現在のお金} \times \text{終価係数} = \text{未来の合計額}$
- 年金終価係数(ねんきん しゅうか けいすう):
- 「毎年10万円ずつ、年利3%で10年間“積み立て”たら、合計いくらになる?」
- $\text{毎年の積立額} \times \text{年金終価係数} = \text{未来の合計額}$
- 使い道: 「子どもの教育費、今から積立NISAで準備したら、18年後にいくら貯まるかな?」
(2) 現在の「金額」を知りたい(“現価”グループ)
- 現価係数(げんか けいすう):
- 「年利3%で運用して、10年後に 100万円にしたい。じゃあ“今”いくらあればいい?」
- $\text{未来の目標額} \times \text{現価係数} = \text{今必要な額}$
- 年金現価係数(ねんきん げんか けいすう):
- 「年利3%で運用しながら、毎年10万円ずつ、10年間“取り崩したい”。じゃあ“今”合計いくらあればいい?」
- $\text{毎年の取崩額} \times \text{年金現価係数} = \text{今必要な合計額}$
- 使い道: 「老後、毎年100万円ずつ年金の足しにしたい。じゃあ65歳の時点で、元手がいくら必要?」
(3) 毎月の「金額」を知りたい(“逆算”グループ)
- 減債基金係数(げんさい ききん けいすう):
- 「年利3%で運用しながら、10年後に 100万円貯めたい。じゃあ“毎年”いくら積み立てればいい?」
- $\text{未来の目標額} \times \text{減債基金係数} = \text{毎年の積立額}$
- 使い道: (2)年金終価係数の「逆算」!
- 資本回収係数(しほん かいしゅう けいすう):
- 「今ある100万円を、年利3%で運用しながら、10年間で“均等に”取り崩すとしたら、“毎年”いくらずつもらえる?」
- $\text{現在の元手} \times \text{資本回収係数} = \text{毎年の取崩額}$
- 使い道: (4)年金現価係数の「逆算」! 住宅ローンの計算にも使えます。
第1章のまとめと次のステップ
お疲れ様でした!
この章では、FPの「土台」として、
- 人生の「設計図」を描く(ライフイベント表)
- 「国の守り」を知る(社会保険:年金・健康保険)
- 「お金の時間価値」を計算する(6つの係数)という、3つの超重要な技術を学びました。
漠然とした「老後の不安」も、「年金現価係数(4)」を使えば、「じゃあ、今から65歳までに“いくら”準備すればいいか」という「具体的な数字」に変わります。
「設計図」は描けました。
しかし、その設計図通りに進むとは限りません。
もし、設計図を描いた「あなた(大黒柱)」が、病気や事故で倒れてしまったら…?
次回の第2章は、その「もしも」に備える「守り」の技術。
「リスク管理(保険)」の世界です。
設計図(第1章)を、不慮の事故から守る「最強の“鎧(よろい)”」の選び方を学びますよ! お楽しみに。
第2章:「もしも」に備える「守り」の技術(リスク管理)
「もしも」で“詰まない”人生を!設計図を守る「最強の鎧」リスク管理(保険)編
第1章、お疲れ様でした!
「ライフプランニング」の章では、人生の「設計図(ライフイベント表)」を描き、国の「セーフティーネット(社会保険)」の強さを知り、そして未来を計算する「魔法の道具(6つの係数)」を手に入れましたね。
これで、「老後にいくら必要か」といった、将来の「目標金額」がハッキリと“数字”で見えるようになったはずです。
…でも、ちょっと待ってください。
その「設計図」、本当に“安全”でしょうか?
もし、その設計図を描いた「あなた(一家の大黒柱)」が、明日、病気で倒れたり、事故に遭ったりしたら…?
コツコツ貯めるはずだった「教育費」は?
返せるはずだった「住宅ローン」は?
せっかく立てた人生の「設計図」も、「もしも(リスク)」の前には、あまりにも無力です。
そこで、第2章で学ぶこと。
それは、あなたの「設計図」を、不慮の事故から守るための「守り」の技術!
「リスク管理(リスクマネジメント)」の世界です。
1. 「リスク管理」は、「保険」だけじゃない
「リスク管理」と聞くと、「=保険に入ること」と考える人が多いかもしれません。
でも、FP(ファイナンシャル・プランナー)は、もっと合理的に考えます。
まず、人生の「リスク」を4つの方法で「さばく」のです。
- リスクの「回避」
- そもそも、危ないことはしない。(例:危険な場所には行かない)
- リスクの「軽減」
- 起きても被害が小さくなるよう、努力する。(例:シートベルトをする、火の元を確認する)
- リスクの「保有(ほゆう)」
- 「起きたら、自腹で払う」と決めること。(例:財布を落とすリスク→これは保険に入らず、自腹で対応しますよね)
- リスクの「移転(いてん)」
- 「もし起きたら、自分では払いきれない!」という巨大なリスクだけ、
- → “保険料”というコストを払って、保険会社に「肩代わり」してもらう(=リスクを移転する)
そう!
「保険」とは、この「リスクの移転」のための、非常に合理的な“道具”なのです。
この章では、この「保険」という道具の、賢い使い方をマスターします。
2.「家族」を守る“命”の保険(生命保険)
まずは、最も重要で、最も大きなリスク=「死亡」から、残された「家族」を守るための保険です。
- 専門用語:必要保障額(ひつようほしょうがく)
- これが、生命保険の「キモ」です!
- もし、大黒柱のあなたが亡くなった場合、
- (家族に“必要”なお金) - (“入ってくる”お金) = (足りないお金)
- → この「足りないお金」こそが、あなたが保険で「準備すべき金額(必要保障額)」です。
- (入ってくるお金:遺族年金(第1章!)、死亡退職金、配偶者の収入、貯蓄など)
- 闇雲に「3000万円の保険」に入るのは素人です。FPは、この「必要保障額」をしっかり計算します。
では、どんな「道具(保険の種類)」があるのでしょう?
- 専門用語:定期保険(ていきほけん)
- 特徴: 「10年間」「60歳まで」といった、「期間」を定めて保障。
- メリット: 保険料が「安い」。
- デメリット: 貯蓄性はナシ(いわゆる「掛け捨て(かけすて)」)。
- 例え: 「賃貸(ちんたい)」のイメージ。安い家賃(保険料)で、住んでいる間(保障期間)だけ守ってもらう。
- 使い道: 子どもが独立するまでの「20年間」だけ、大きな保障が欲しい、といった場合に最強です。
- 専門用語:終身保険(しゅうしんほけん)
- 特徴: 保障が「一生涯(終身)」続く。
- メリット: 必ずいつかはもらえる。「貯蓄性」があり、途中で解約しても「解約返戻金(かいやくへんれいきん)」が戻ってくる。
- デメリット: 保険料が「高い」。
- 例え: 「持ち家(もちいえ)」のイメージ。高いローン(保険料)を払うが、一生の安心と「資産(解約返戻金)」が手に入る。
- 使い道: お葬式代(500万円)など、「人生の“いつか”必ず必要な額」を準備するのに使います。(※第6章「相続」でも活躍します!)
- 専門用語:養老保険(ようろうほけん)
- 特徴: 「保障期間」が決まっている(定期と同じ)。
- “養老”たるゆえん:
- → 期間中に死亡したら、「死亡保険金」がもらえる。
- → 期間中に無事でも、「満期(まんき)」を迎えたら、「死亡保険金と“同額”」の「満期保険金」がもらえる。
- メリット: 「保障」と「貯蓄」を“両立”できる。
- デメリット: 保険料が、3つの中で一番高い。
- 使い道: 「18年後の子どもの大学入学金」など、「“時期”と“金額”が決まっている」目標の準備に使えます。
3.「自分」を守る“医療”の保険(第三分野の保険)
「死亡」の次に備えるのは、「病気」や「ケガ」で「長生きしてしまう」リスクです。
(※生命保険(第一分野)でも、損害保険(第二分野)でもないため、「第三分野」と呼ばれます)
- 専門用語:医療保険
- 「入院したら1日5,000円」「手術したら1回10万円」といった保障です。
- (超重要!)第1章との“つながり”
- 「あれ? 第1章で、日本には最強の『高額療養費制度』があるって学んだよ?」
- …その通り!
- 日本では、病院代(窓口3割負担)がいくら高くなっても、月の「自己負担上限額(8~9万円程度)」を超えた分は、国(健康保険)が払ってくれます。
- じゃあ、民間の医療保険は、何のために入るの?
- 1. 個室代(差額ベッド代): これは国の保険が“効かない”ので、全額自己負担です。
- 2. 先進医療(せんしんいりょう): 重粒子線治療など、国の保険が“効かない”特殊な治療(数百万円かかることも!)を受けるため。
- 3. 入院中の「雑費」や「働けない間の収入減」をカバーするため。
- FPは、この「国の守り」を理解した上で、「“足りない部分”だけ」を民間保険で補う、賢い入り方を提案します。
4.「モノ」を守る“偶然”の保険(損害保険)
最後は、「家族(命)」でも「自分(医療)」でもなく、「モノ(財産)」を守るための保険です。
- 専門用語:火災保険(かさいほけん)
- 「家」や「家財」を守る保険。
- ポイント: 「火事」だけでなく、「台風(風災)」「洪水(水災)」「落雷」など、カバー範囲が「めちゃくちゃ広い」のが特徴です。(※第5章「不動産」で必須!)
- 専門用語:地震保険(じしんほけん)
- (超重要!) 火災保険では、「地震」による火事や津波の被害は、一切補償されません!
- 地震の保障が欲しければ、「必ず“火災保険”と“セット”で」地震保険に入る必要があります。(単独では入れません)
- 専門用語:自動車保険
- 車に乗る人の必須知識です。2階建てになっています。
- 1階部分:自賠責保険(じばいせきほけん)=【強制加入】
- 国の「最低限」の保険。
- 補償範囲: 「他人(対人)」を「ケガ・死亡させた」とき“だけ”!
- (「相手の車」や「自分のケガ」は、1円も出ません!)
- 2階部分:任意保険(にんいほけん)=【自分で入る】
- 自賠責で“足りない”部分を、すべてカバーする「本命」の保険。
- 「対物(相手の車やガードレール)」、「人身傷害(自分や家族のケガ)」、「車両(自分の車)」など、手厚い保障をここで買います。
第2章のまとめと次のステップ
お疲れ様でした!
この章では、「もしも」に備える「守り」の技術として、「保険」の全体像を学びました。
- 第1章の「設計図」を守るため、
- 「命(生命保険)」「医療(医療保険)」「モノ(損害保険)」という3つの「鎧(よろい)」を、合理的に(=国の守りを計算に入れて)選ぶ方法が分かったはずです。
さあ、どうでしょう?
「設計図(第1章)」はできました。
「鎧(第2章)」も着込みました。
…これで、「準備万端」ですよね?
「守り」が完璧に固まった今、いよいよ「攻め」に出る時です!
第1章の「設計図」で計算した「老後に必要な3,000万円」、
ただ銀行に「貯金」しているだけでは、今の時代、なかなか貯まりません。
そこで、あなたのお金自身にも「働いてもらう」必要があります。
次回の第3章は、いよいよお金の「攻め」の技術!
「金融資産運用」、すなわち「投資」の世界へ飛び込みますよ。お楽しみに!
第3章:お金に「働いてもらう」攻めの技術(金融資産運用)
「守り」は固めた!お金に“働いてもらう”「攻め」の技術 - 金融資産運用
第2章、お疲れ様でした!
「リスク管理」の章では、「もしも」の事態から人生の「設計図」を守るため、「保険」という「最強の“鎧(よろい)”」の選び方をマスターしましたね。
さあ、これでどうでしょう?
- 人生の「設計図(目標)」はハッキリしました。(第1章)
- 不慮の事故に備える「鎧(守り)」も着込みました。(第2章)
…もう、怖いものはありませんね?
「守り」が完璧に固まった今、いよいよ「攻め」に出る時です!
第1章の「設計図」で計算した「老後に必要な3,000万円」、
今の時代、これをただ銀行に「貯金」しているだけ(金利0.001%とか…)では、ATMの時間外手数料1回で利息が吹飛んでしまう…なんていう悲しい現実があります。
そこで、あなたのお金自身にも、あなたと一緒に「働いてもらう」必要があります。
それが、第3章のテーマ、
お金の「攻め」の技術、「金融資産運用(きんゆうしさんうんよう)」=「投資」の世界です!
1.「貯金」と「投資」は、“仲間”である
「投資」と聞くと、あなたはどんなイメージを持ちますか?
「ギャンブルみたいなものでしょ?」
「なんだか怖い…」
「お金持ちがやることだよね?」
そのイメージ、今日でスッパリ変えましょう!
FP(ファイナンシャル・プランナー)は、「貯金」と「投資」を“敵対”するものとは考えません。
- 貯金(預金):
- 役割: 「守り」の資産。
- 特徴: 元本(がんぽん=元の金額)が保証されている。いつでも引き出せる(=流動性(りゅうどうせい)が高い)。
- 弱点: インフレ(=物価が上がること)に弱い!
- 例: 100万円持っていても、物価が2倍になったら、その100万円の「価値(買えるモノの量)」は「半分」に減ってしまいますよね?
- 投資(運用):
- 役割: 「攻め」の資産。
- 特徴: 元本が保証されていない(=リスクがある)。
- 強み: インフレに強く、物価の上昇以上に「お金の価値」を“育てる”力がある。
そう、「貯金(守り)」と「投資(攻め)」は、車の「ブレーキ」と「アクセル」のようなもの。
どちらか一方ではなく、「両方」を使いこなしてこそ、私たちはインフレにも負けず、「設計図(第1章)」のゴールにたどり着けるのです!
2. 投資の「武器」を知ろう(金融商品のキホン)
では、具体的にどんな「攻め」の道具があるのでしょうか? 代表的な3つを見ていきましょう。
(1) 会社の「オーナー」になる:株式(かぶしき)
- 仕組み: 企業(例:トヨタ)が発行する「株」を買うこと。
- メリット(何がもらえる?):
- 値上がり益(キャピタルゲイン): 買った株が人気になり、値段が上がったときに売って儲ける。(例:10万円で買って、15万円で売る)
- 配当金(インカムゲイン): 会社が儲かった利益の一部を「おすそ分け」してもらう。
- 株主優待: その会社の「ファン」として、サービス券などがもらえる。
- リスク: 会社の業績が悪くなると、株価が下がる(最悪、紙切れになる)リスク。
(2) 国や会社に「お金を貸す」:債券(さいけん)
- 仕組み: 国(=国債)や企業(=社債)が発行する「借用書」を買うこと。
- メリット(何がもらえる?):
- 利子(インカムゲイン): 満期(まんき=返済日)まで、決まった「利子(クーポン)」が定期的にもらえる。
- 元本が返ってくる: 満期になれば、貸したお金(元本)が全額返ってくる(※発行元が“倒産”しなければ)。
- リスク: 株式に比べて「低い(ローリスク)」。その代わり、得られるリターン(利子)も「低い(ローリターン)」のが一般的。
(3) 「プロにおまかせ」の詰め合わせパック:投資信託(とうししんたく)
- 仕組み: これが現代の「王道」です!
- 投資家(私たち)から「お金」を集め、
- それを「ファンドマネージャー」という“プロ”が、
- 株式や債券など、色々な商品に「分散」して投資・運用してくれる「詰め合わせパック」商品。
- メリット:
- 「少額(月100円~)」から始められる。
- 「分散」が効いているので、1つの会社が倒産してもダメージが少ない(=リスクが低い)。
- 「プロにおまかせ」できるので、自分で株価を毎日チェックしなくていい。
- リスク: もちろん元本保証ではない。「信託報酬(しんたくほうしゅう)」という“プロへの手数料”が、毎日かかっている。
3. 「最強の“防具”」を身につける(投資の3大原則)
「攻め(投資)」は、「守り(鎧=保険)」と同じくらい「防具(リスク管理)」が大切です!
投資で失敗する人は、この「防具」を身につけずに戦場(市場)へ出てしまう人です。
FPは、この3つの“最強の防具”を必ず使います。
(1) 長期(ちょうき)投資
- 株価は、短く見れば「ギャンブル(上か下か)」のように見えます。
- しかし、「15年、20年」という「長い期間」で持てば、世界の経済(景気)は成長する傾向にあるため、一時的な“負け”を“勝ち”が上回る確率が、歴史的に高くなります。
- 例え: 稲作と同じ。毎日「育った? 枯れた?」と心配するのではなく、「秋(15年後)の収穫」を信じて、どっしり構えること。
(2) 分散(ぶんさん)投資
- 「卵は一つのカゴに盛るな(たまごはひとつのかごにもるな)」という、投資界で最も有名な格言です。
- 例え:
- 100万円を、A社の株(一つのカゴ)に全部入れたら? → A社が倒産したら、卵は「全滅(ゼロ)」です。
- 100万円を、100個の会社(100個のカゴ)に1万円ずつ分けたら? → A社が倒産しても、残り99個の卵は無事(ダメージは1%)ですよね。
- 「投資信託」は、まさにこの「分散」を“自動”でやってくれる優れものです。
(3) 積立(つみたて)投資(ドル・コスト平均法)
- これが、一番“賢い”防具かもしれません。
- ドル・コスト平均法:
- 「毎月1万円」のように、「金額を“固定”」して買い続ける方法。
- なぜ賢い?:
- 値段が“高い”とき → 1万円で「少し」しか買えない。
- 値段が“安い”とき → 1万円で「たくさん」買える。
- 結果: わざわざ「買い時(安いとき)」を悩まなくても、自動的に「安いときに、たくさん仕込む」ことができるのです!
- これを「時間の分散」と呼びます。
4.【最重要】国がくれた“最強の武器”を活用する(NISA・iDeCo)
さあ、投資の「武器」と「防具」は揃いました。
でも、今の日本には、これを使わない手はない、国が用意してくれた「最強の“チート”制度」があります!
これを知らないと、絶対に損しますよ。
- (大前提):
- 普通、投資で儲かると(例:10万円の利益)、その利益に「約20%」の税金がかかります。(=2万円取られて、手取りは8万円に…)
- これを「非課税(ひかぜい=税金ゼロ)」にするのが、この2つの制度です!
(1) NISA(ニーサ)
- 特徴: 「いつでも引き出せる」万能口座。
- 2024年からの「新NISA」:
- つみたて投資枠: 「長期・積立・分散」に適した「投資信託」を買うための枠。
- 成長投資枠: 「株式」など、アクティブな投資もできる枠。
- 最強ポイント: 儲かった利益が「一生涯」非課税に!
- 使い道: 「子どもの教育費」「老後資金」「住宅資金」…あらゆる目標に使える、現代の“最強の貯金箱”です!
(2) iDeCo(イデコ / 個人型確定拠出年金)
- 特徴: 「年金(Pension)」です。
- 最強ポイント:
- 儲かった利益が非課税(NISAと同じ)。
- (NISAにはない最強メリット)→ “掛け金”そのものが、全額「所得控除(しょとくこうじょ)」になる!
- どういうこと?:
- もし、あなたが「毎月2万円」をiDeCoで積み立てた(年間24万円)とします。
- すると、年末調整のとき、あなたの「年収」が「24万円“少なかった”」ことにしてくれるのです!
- 結果、「所得税」や「住民税」(第4章!)が、数万円単位で安くなります(=最強の“節税”)。
- 唯一の弱点: 「年金」なので、原則「60歳まで引き出せない」こと。
- 使い道: 「老後資金」専用と割り切るなら、NISAを超える“最強”の制度です。
第3章のまとめと次のステップ
お疲れ様でした! 「攻め」の章、いかがでしたか?
- 「貯金」と「投資」は、“仲間”であること。
- 「株式」「債券」「投信」という“武器”があること。
- 「長期・分散・積立」という“防具”が最強であること。
- そして、「NISA・iDeCo」という“チート制度”を絶対使うべきこと。
これで、第1章の「設計図」のゴールに向かって、ただ「歩く(貯金)」だけでなく、「乗り物(投資)」に乗って「加速する」準備ができました。
…さて。
第2章(保険)でお金を「払った」り、第3章(投資)で「儲かった」りしました。
すると、必ず“アイツ”がやってきます。
「ちょっと待った。儲かったなら“税金”を払ってくださいね?」
「保険料を払った? 大変だね。じゃあ“税金”を安くしてあげよう(控除)」
そう。次回の第4章は、第2章と第3章で学んだことすべてに“横串”を刺す、
絶対に逃れられない「共通ルール」、「タックスプランニング(税金)」の世界です!
このルールを知っているかいないかで、あなたの「手取り」が劇的に変わりますよ。お楽しみに!
第4章:絶対に逃れられない「共通ルール」を知る(タックスプランニング)
「手取り」を死守せよ!“ルール”を知る者が勝つ「タックスプランニング」
第3章「金融資産運用」、お疲れ様でした!
「攻め」の技術として、「株式」や「投資信託」といった“武器”と、「長期・分散・積立」という“防具”、そして「NISA・iDeCo」という“最強のチート制度”をマスターしましたね。
さて、
第2章(保険)で、私たちは保険料を「払いました」。
第3章(投資)で、私たちは利益を「儲けました」(の、予定です!)。
…すると、お金の動きがあるところに、必ず“彼”がやってきます。
「ちょっと待った。儲かったなら“税金”を払ってくださいね?」
「保険料を払った? 大変だね。じゃあ、そのぶん“税金”を安くしてあげよう(控除)」
そう。
次なる第4章は、第2章(守り)と第3章(攻め)で学んだことすべてに、“横串(よこぐし)”を刺す、
絶対に逃れられない「共通ルール」、
「タックスプランニング(税金)」の世界です!
この「ルール」を知っているか、知らないか。
ただそれだけで、あなたの「手取り(てどり)」が、毎年、数万円、数十万円と変わってきます。
FP(ファイナンシャル・プランナー)は、このルールを徹底的に知り尽くし、「合法的」に手取りを最大化するプロフェッショナルです。
その“キモ”となる「所得税」の仕組みを、一緒に解き明かしていきましょう!
1. 最強の“ラスボス”、「所得税」の仕組みを丸裸にする!
私たちが納める税金には色々ありますが、生活に一番直結するのが「所得税(しょとくぜい)」です。
これは、あなたの「個人の“儲け(所得)”」に対してかかる税金です。
「え、所得税って、給料から勝手に引かれてる(源泉徴収)から、よく分からないや」
…という人!
それこそが、一番“損”をしている人の考え方です!
この「計算の流れ」を知ることこそが、節税の第一歩ですよ。
FPは、所得税の計算を「壮大な“障害物レース”」のようにイメージします。
【スタート】あなたの「売上」:収入(しゅうにゅう)
- これは、会社からもらう「給与の“額面”」(例:年収500万円)のことです。
- 注意!: これは、まだ「売上」にすぎません。いきなりこの500万円に税金がかかるわけではありません!
【障害物 1】「経費」を引く:所得(しょとく)
- 自営業の人なら、売上から「仕入れ費」や「交通費」(=経費)を引きますよね。
- 会社員には「経費」が認められにくい…かわりに、国は「給与所得控除(きゅうよしょとくこうじょ)」という「みなし経費」を、年収に応じて“自動で”引いてくれます!
- 例: $\text{年収} 500\text{万円} - \text{給与所得控除} 144\text{万円} = \text{給与“所得”} 356\text{万円}$
- これで、税金の対象が少し「小さく」なりました!
【障害物 2】最強の“盾”:「所得控除」(14種類)
- さあ、ここが節税の「最重要ポイント」です!
- 税務署は、あなたの「所得」に対して、「あなたの“個人的な事情”も考えて、税金の対象をさらに小さくしてあげるよ」という“盾”を用意してくれています。
- これが「所得控除(しょとくこうじょ)」です。
- (第1章・第2章・第3章の“答え合わせ”!)
- 社会保険料控除:
- 「あなたが払った健康保険料や年金(第1章!)、“全額”引いていいですよ」
- 生命保険料控除:
- 「あなたが“保険”(第2章!)に入って『自助努力』してるなら、そのぶん引いてあげましょう」(上限あり)
- 医療費控除:
- 「病気やケガ(第2章!)で医療費がたくさんかかったなら、引いてあげましょう」(年10万円を超えた分など)
- (iDeCoの“正体”!)
- 小規模企業共済等掛金控除:
- 「あなたが iDeCo(第3章!) で老後に備えてるなら、その掛け金(例:年間24万円)は、“全額”引いていいですよ!」
- 社会保険料控除:
- …そう! iDeCoが最強の節税と言われる理由は、この「所得控除」として、掛け金が“全額”引けるからなのです!
【レース中盤】「課税所得」の確定
- $\text{所得} 356\text{万円} - \text{(色々な所得控除の合計)} 100\text{万円} = \text{課税所得} 256\text{万円}$
- この、数々の“障害物”を乗り越えて、最後に残ったこの金額。
- これが、いよいよ「税率」をかける、本当の「課税所得(かぜいしょとく)」です!
【障害物 3】「税率」をかける
- この「課税所得」に、税率(5%, 10%, 20%…)をかけます。
- 専門用語:超過累進税率(ちょうかるいしんぜいりつ)
- 「儲ければ儲けるほど、税率が“高く”なる」仕組みです。
- (※ウエディングケーキのように、階段状に税率が上がっていきます)
- $\text{課税所得} 256\text{万円} \times \text{税率}(10\% \text{など}) = \text{所得税額}(仮)$
【最後の“盾”】「税額控除」
- まだ終わりません! 最後の「ボーナスステージ」があります。
- 「所得控除」は、税率をかける“前”に引く「盾」でした。
- 「税額控除(ぜいがくこうじょ)」は、計算された「税額」から、“ダイレクト”に引いてくれる「最強の盾」です!
- (第5章の“予告”!)
- 住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除):
- → 家を買った人(第5章!)への、最強の「税額控除」です!
- 例: $\text{所得税額}(仮) 20\text{万円} - \text{住宅ローン控除} 15\text{万円} = \text{納税額} 5\text{万円}$
【ゴール】納税額の確定
- おめでとうございます! こうして、あなたの「本当に納めるべき税額」が、ようやく決まるのです。
2.「103万円の壁」の“正体”
このレースの仕組みが分かれば、「103万円の壁」の正体も簡単です。
- (スタート) パート収入 103万円
- (障害物1) $103\text{万円} - \text{給与所得控除(最低} 55\text{万円}) = \text{所得} 48\text{万円}$
- (障害物2) $\text{所得} 48\text{万円} - \text{基礎控除(全員が使える“盾”} 48\text{万円}) = \text{課税所得} 0\text{円}$
- (ゴール) 課税所得が0円なので、本人の「所得税」も「0円」になる。…これが「103万円の壁」の正体です!(※同時に、夫が「配偶者控除」という“盾”を使えるボーダーラインでもあります)
3.「投資の税金」は“別ルール”!
この「障害物レース」は、お給料や事業の儲け(=総合課税)のルールでした。
では、第3章で学んだ「投資(株式や投信)」の儲けは?
「え、給料と“合算”されたら、税率が上がって大変なことに…?」
…安心してください。国は「投資」を応援するため、“別”のルールを用意しています。
- 専門用語:申告分離課税(しんこくぶんりかぜい)
- 「投資の儲け」は、お給料とは「分離(ぶんり)」して(=合算しないで)、“別枠”で計算してOK、というルールです。
- (超重要!)税率は、一律「約20%」
- (所得税15%+住民税5%+復興特別所得税)
- あなたの年収が1億円あろうと、投資の儲けにかかる税率は、一律「約20%」(※)なのです。
- (NISA・iDeCoの“再確認”!)
- この「約20%」の税金が、「ゼロ(非課税)」になる。
- …これが、NISA・iDeCoが「最強」と呼ばれる、本当の理由です!
第4章のまとめと次のステップ
お疲れ様でした! 「税金」という“ルール”がいかに大切か、お分かりいただけたでしょうか。
- 「所得税」の計算は、いかに「控除(こうじょ)」という“盾”を集めるかのゲームであること。
- iDeCoや保険が、その“盾”として機能すること。
- 「投資の税金」は“別ルール(約20%)”であり、NISAがそれを“ゼロ”にすること。
さあ、これでどうでしょう?
- 人生の「設計図」は描きました。(第1章)
- 「守り(保険)」も固めました。(第2章)
- 「攻め(投資)」の武器も持ちました。(第3章)
- 「共通ルール(税金)」もマスターしました。(第4章)
…もう、怖いものはありませんね?
準備は、完璧に整いました。
いよいよ、これら「1章〜4章までの“すべての知識”」を総動員して、人生最大の「プロジェクト」に挑戦する時が来ました。
次回の第5章は、「不動産」!
人生で一番大きな買い物、「マイホーム」です。
住宅ローン(第3章)、火災保険(第2章)、住宅ローン控除(第4T章)、人生設計(第1章)…
これまで学んだ“すべて”が、この「不動産」という一つのテーマに集約されますよ! お楽しみに。
第5章:人生最大の「プロジェクト」を成功させる(不動産)
全知識を総動員せよ!人生最大のプロジェクト「不動産」を攻略する
第4章「タックスプランニング」、お疲れ様でした!
「所得税」という最強の“共通ルール”の仕組みを理解し、「控除(こうじょ)」という“盾”を集めることが、「手取り」を守るカギだと分かりましたね。
さあ、これでどうでしょう?
- 人生の「設計図」は描きました。(第1章)
- 「守り(保険)」も固めました。(第2章)
- 「攻め(投資)」の武器も持ちました。(第3章)
- 「共通ルール(税金)」もマスターしました。(第4章)
…もう、怖いものはありませんね?
すべての道具と知識が、あなたの手元に揃いました。
いよいよ、この第5章で、これら「1章〜4章までの“すべての知識”」を総動員して、人生最大の「プロジェクト」に挑戦する時が来ました。
それは、多くの人にとって人生で一番大きな買い物、
「不動産(ふどうさん)」=「マイホーム」です!
家を買うとき、
「ローンはいくらまで借りられる?(第1章:ライフプラン)」
「火災保険・地震保険はどうする?(第2章:リスク管理)」
「住宅ローンは“変動金利”? “固定金利”?(第3章:金融)」
「“住宅ローン控除”って何? 税金は?(第4章:タックス)」
…ほら、見てください!
これまで学んだ“すべて”が、この「不動産」という一つのテーマに集約(しゅうやく)されます。
ここがFP学習の「天王山(てんのうざん)」。気合を入れていきましょう!
1. ステップ1:「買う前」の“法律”チェック
「素敵な物件!」と舞い上がる前に、FPはまず「法律」の視点で、その物件が“安全”かをチェックします。
- 専門用語:不動産登記簿(とうきぼ / 登記事項証明書)
- 例え: その土地や建物の「戸籍謄本(こせきとうほん)」です!
- 何がわかる?:
- 表題部(ひょうだいぶ): 「どこに」「どれくらいの広さ」の物件か。(家のプロフィール)
- 甲区(こうく): 「“誰”が“持ち主(所有者)”か」が書いてある。(超重要!)
- 乙区(おつく): 「持ち主“以外”の権利」が書いてある。(例:「銀行の“抵当権(ていとうけん)”」=ローンの担保に入っている、など)
- FPは、まずこれを見て、「売主が“本当の”所有者か?」「変な権利がついていないか?」を確認します。
- 専門用語:建蔽率(けんぺいりつ)と容積率(ようせきりつ)
- 例え: 「その土地に、どれくらいの“広さ”と“高さ”の家を建てていいか」という、街づくりの「ルール」です。
- 建蔽率: 土地の面積に対する「建築面積(=家を“真上”から見た広さ)」の割合。(例:100平米の土地で建蔽率60%なら、60平米までの1階が作れる)
- 容積率: 土地の面積に対する「“延床(のべゆか)面積”(=家の“全フロア”の合計面積)」の割合。(例:容積率200%なら、合計200平米までの家=2階建てや3階建てが作れる)
- 「中古の家を買って、建て替えよう♪」と思ったら、このルールが厳しくて「前より小さい家しか建たない!」なんて悲劇も…。
2. ステップ2:「買うとき」の“お金”(ローンと保険)
物件が安全だと分かったら、いよいよ「お金」の話です。
- 専門用語:住宅ローン(第3章の“応用”!)
- 「金利」のタイプを、真剣に選ぶ必要があります。
- 変動金利型:
- 世の中の「金利」に合わせて、返済額も「変わる(上がるかも?下がるかも?)」タイプ。
- メリット: スタート時の金利が「安い」。
- デメリット: 将来、金利が上がったら返済額が増える「リスク」がある。
- 固定金利期間選択型(10年固定など):
- 最初の10年間だけ金利が「固定」され、その後「変動」か「固定」かを“選び直す”タイプ。
- 全期間固定金利型(【フラット35】など):
- 35年間ずっと、金利が「変わらない」タイプ。
- メリット: 将来の返済額が“確定”するので、「人生設計(第1章!)」が立てやすい。
- デメリット: スタート時の金利が「高い」。
- FPの視点: どのローンが「正解」か、ではありません。「あなたの“ライフプラン”や“リスク許容度”に合っているか?」で選びます。
- 専門用語:火災保険・地震保険(第2章の“必須”知識!)
- ローンを組むとき、銀行から「火災保険」の加入を「必須」とされることがほとんどです。
- (超重要!) 第2章で学びましたね。
- 「火災保険」だけでは、「地震」が原因の火事や倒壊は、1円も補償されません!
- 「地震保険」は、必ず「火災保険と“セット”」で入る必要があります。
3. ステップ3:「買うとき」と「持っているとき」の“税金”
家は、「買うとき」も「持っているだけ」でも、税金がかかります。
- (買うとき)専門用語:不動産取得税(ふどうさんしゅとくぜい)
- 「不動産を“取得(ゲット)”したぜ!」という“行為”そのものに、1回だけかかる税金(都道府県税)。
- (買うとき)専門用語:登録免許税(とうろくめんきょぜい)
- あの「登記簿(ステップ1)」に、「私の名前(所有権)を“登録”してください!」と法務局にお願いする「手数料(国税)」です。
- (持っている間)専門用語:固定資産税(こていしさんぜい)
- 「不動産という“資産”を“固定”して“持って”いる」ことに対して、毎年ずっとかかり続ける税金(市町村税)。
- この「維持費(ランニングコスト)」を計算に入れておかないと、人生設計(第1章)が狂ってしまいます!
4. ステップ4:「買った後」の“最強の特典”(税金)
「税金ばっかりで嫌になる…」と思った、あなた。
お待たせしました。第4章で“予告”した、サラリーマンにとって最強の「ボーナスステージ」です!
- 専門用語:住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)
- (第4章の“答え合わせ”!)
- これは、払う税金が安くなる「税額控除(ぜいがくこうじょ)」でしたね!
- 算出された「所得税(や住民税)」から、“ダイレクト”に引いてくれる、最強の節税策です。
- ざっくり内容: 年末時点の「住宅ローン残高」の 一定割合(例:0.7%) を、「10年~13年間」にわたって、税金から“直接”引いてくれる(戻してくれる)制度。
- 例: 年末ローン残高が3,000万円なら、その0.7%=「21万円」が、その年の税金から“ダイレクト”に返ってくるイメージです!(※上限あり)
- FPは、この制度の効果を「最大化」できるようなローンの組み方や、購入時期をアドバイスします。
第5章のまとめと次のステップ
お疲れ様でした! まさに「総力戦」でしたね!
この章では、「不動産」という人生最大のプロジェクトを成功させるため、
- 法律のチェック(登記簿・建蔽率)
- お金のチェック(ローン・保険)
- 税金のチェック(取得税・固定資産税)
- 最強の特典(住宅ローン控除)という、1章から4章までの知識を「実践」の場で使いこなす方法を学びました。
さあ、どうでしょう。
人生の「設計図」を描き(第1章)、
「守り(保険)」(第2章)と「攻め(投資)」(第3章)で資産を築き、
「税金(ルール)」(第4章)を納め、
人生最大の「プロジェクト(不動産)」(第5章)も経験しました。
…あなたの「人生の物語」は、これでほぼ完成です。
では、最後に残された「章」は何でしょうか?
そう。
あなたが、この人生をかけて築き上げてきた、大切な「資産」と「想い」。
それを、次の世代(=あなたの愛する家族)に、どうやって「バトンタッチ」するか。
次回の第6章は、いよいよこのテキストの「最終章」。
人生の“集大成”としての「相続・事業承継」です。
「終わり方」の美学を、一緒に学びましょう。
第6章:大切な人に「バトン」を渡す技術(相続・事業承継)
人生の集大成!大切な人に“想い”と“資産”を継ぐ「相続・事業承継」
第5章「不動産」、お疲れ様でした!
「設計図」「守り」「攻め」「ルール」…これまで学んだ全ての知識を総動員し、人生最大のプロジェクト「マイホーム購入」を、見事に攻略しましたね。
さあ、これでどうでしょう。
あなたは、人生の「設計図」を描き(第1章)、
「守り(保険)」(第2章)と「攻め(投資)」(第3章)で資産を築き、
「税金(ルール)」(第4章)を納め、
最大の「プロジェクト(不動産)」(第5章)も成し遂げました。
あなたの「人生の物語」は、これでほぼ完成です。
では、このテキストで学ぶ、最後に残された「章」は何でしょうか?
そう。
あなたが、この人生をかけて築き上げてきた、大切な「資産」と、それ以上に大切な「想い」。
それを、次の世代(=あなたの愛する家族)に、どうやって「バトンタッチ」するか。
次回の第6章は、いよいよこのテキストの「最終章」。
人生の“集大成”としての「相続(そうぞく)・事業承継(じぎょうしょうけい)」です。
「終わり方」の美学と技術を、一緒に学んでいきましょう。
1.「何もしない」場合のルールを知る(法定相続)
もし、あなたが何の準備もせずに「バトンタッチ」の時を迎えたら?
その場合、法律(民法)が「厳格なルール」を定めています。
まずは、この「基本ルール」を知ることから始めましょう。
- 専門用語:法定相続人(ほうていそうぞくにん)
- 法律で「相続する権利がある」と定められた人たちです。
- 配偶者(夫や妻): 常に相続人になります。
- 配偶者以外: 以下の「優先順位」で決まります。
- 第1順位:子(子どもが先に亡くなっていれば「孫」)
- 第2順位:直系尊属(ちょっけいそんぞく)(=父母。父母も亡くなっていれば「祖父母」)
- 第3順位:兄弟姉妹(けいていしまい)(兄弟が先に亡くなっていれば「甥・姪」)
- ポイント: 第1順位の「子」が一人でもいれば、第2順位・第3順位の人は1円ももらえません!
- 専門用語:法定相続分(ほうていそうぞくぶん)
- その相続人たちが、どれくらいの「割合」でもらえるか、という法律上の“取り分”です。
- 例(よく出るパターン):
- 相続人が「配偶者」と「子2人」の場合
- 配偶者:1/2
- 子:残り(1/2)を、人数で等分 → 1/4 ずつ
- 相続人が「配偶者」と「父母」の場合(※子がいないケース)
- 配偶者:2/3
- 父母:残り(1/3)を、人数で等分
- 相続人が「配偶者」と「兄」の場合(※子も父母もいないケース)
- 配偶者:3/4
- 兄:1/4
- 相続人が「配偶者」と「子2人」の場合
2.「自分の意志」を遺す最強の道具(遺言)
この「法定相続」のルールは、とても公平ですが、あなたの「想い」が反映されるとは限りません。
「妻に、家(不動産)を全部あげたい」
「ずっと介護してくれた長男の嫁にも、財産を遺したい」
「事業(会社)は、次男に継がせたい」
そんな、あなたの「“想い”」で、法律のルール(法定相続)を“上書き”できる、唯一にして最強の道具。
それが「遺言(ゆいごん)」です。
- 専門用語:遺言(いごん・ゆいごん)
- 自筆証書遺言(じひつしょうしょいごん):
- 「全文」「日付」「氏名」を“自筆”で書き、「押印」する。
- (※2019年から財産目録だけはPC作成OKになりました)
- メリット: 一人で、今すぐ書ける。
- デメリット: 形式不備で「無効」になるリスク。見つけてもらえないリスク。
- 公正証書遺言(こうせいしょうしょいごん):
- 「公証役場(こうしょうやくば)」へ行き、「証人2人」立会いのもと、「公証人(法律のプロ)」に作ってもらう。
- メリット: 形式不備で無効になるリスクが“ゼロ”。原本が役場に保管されるので、最も「安全・確実」。
- デメリット: 手間と費用がかかる。
- FPの視点: 家族が“争う”のを防ぐ(=争族(そうぞく)の防止)ためにも、FPは「公正証書遺言」を強く推奨します。
- 自筆証書遺言(じひつしょうしょいごん):
3.「最後の税金」と“最強の盾”(相続税)
さあ、いよいよ「税金」の話です。
財産を「相続」したときにかかる「最後の税金」、それが「相続税(そうぞくぜい)」です。
「え、実家を相続しただけで、税金払うの…?」
…安心してください!
国は、この相続税に「とてつもなく大きな“盾”(基礎控除)」を用意してくれています。
- (ステップ1)課税対象の財産を計算する
- 預金、株式(第3章!)、不動産(第5章!)、そして…
- 専門用語:みなし相続財産
- 相続財産“とみなす”もの。その代表格が「死亡保険金(第2章!)」です。
- (第2章の“答え合わせ”!)
- 保険金は、受取人固有の財産ですが、相続税の計算上は「みなし相続財産」として“加算”されます。
- …ただし!
- 国は「遺族の生活を守るため」に、保険金には最強の“非課税枠”を用意しています!
- 非課税枠 = 500万円 × 法定相続人の数
- (例:相続人が妻と子2人(計3人)なら、500万円×3人=「1500万円」までの保険金には、相続税が1円もかからない!)
- これが、第2章で「保険は相続対策になる」と言われた理由です!
- (ステップ2)“最強の盾”を引く
- 専門用語:基礎控除(きそこうじょ)
- これが「最強の盾」です。この“盾”の金額より、あなたの財産が少なければ、相続税は「0円」です!(申告も不要)
- 基礎控除 = 3,000万円 +( 600万円 × 法定相続人の数 )
- (例:相続人が3人なら、3000万+(600万×3人)=「4,800万円」。)
- 日本の全相続のうち、この基礎控除を超えて、実際に相続税を払っている人は、全体の「約10%未満」です。ほとんどの人は、この“盾”に守られているのです。
- (ステップ3)それでも税金がかかる人の“最終兵器”
- もし、基礎控除を超えても、残された「配偶者(夫や妻)」には、“最終兵器”とも言える「盾」があります。
- 専門用語:配偶者の税額軽減(はいぐうしゃのぜいがくけいげん)
- 配偶者が相続した財産が、
- 1.「法定相続分(1/2など)」まで
- 2.「1億6,000万円」まで
- …の、“どちらか多い方”の金額までは、なんと、配偶者の相続税が「0円」になる、という超強力な制度です。
第6章のまとめと次のステップ
おめでとうございます!
これで、あなたは「人の一生」に関わる、FP2級の6分野全ての物語を、読破しました!
「設計図」から始まり、人生をかけて築いた資産を、次の世代に「バトンタッチ(相続)」するまで。
この「物語」の順番で学んだことで、バラバラに見えた6つの知識が、
「ああ、保険(第2章)は、相続(第6章)の税金対策にもなるのか!」
「不動産(第5章)は、税金(第4章)の知識がないとヤバいな…」
と、すべて“つながって”見えてきたはずです。
これで、「知識のインプット」は完璧です。
…では、本当に「最後」のステップは何でしょうか?
そう。試験は「物語」を知っているだけでは解けません。
あなたが手に入れた「6つの武器」を、本番で「自在に使いこなす」ための、最終訓練です。
次こそ、本当の「最終章」。
「分野横断・実践演習」です!
学科試験で出題される「Aさんは株(第3章)と不動産(第5章)を持っていて…」といった、ラスボス級の「分野横断問題」を倒しに行きましょう!
最終章:知識を「武器」に変える!(分野横断・実践演習)
合格への最終試練!知識を“実戦”でつなぐ「分野横断・実践演習」
本当におめでとうございます!
そして、本当にお疲れ様でした!
第1章の「設計図」から始まった長い旅は、第6章の「相続」をもって、ついに「人の一生」に関わる6分野すべての物語を走破しました!
あなたはもう、
「ライフプラン(設計図)」を描く技術を知り、
「保険(守り)」と「金融(攻め)」の武器を持ち、
「税金(ルール)」を理解し、
「不動産(プロジェクト)」をこなし、
「相続(バトンタッチ)」の準備まで、
FP2級に必要な“すべて”の知識の「点」を手に入れたことになります。
…では、いよいよ「本当の最終章」です。
試験本番(特に学科試験)は、残念ながら「これは第1章の問題ですよ」と親切に教えてはくれません。
「Aさんは会社員で、住宅ローン(第5章)を抱え、iDeCo(第3章)で節税(第4章)しながら、子どもの教育費(第1章)に悩んでいる…」
このように、一人の“人生”という「事例」のなかで、あなたが学んだ「6分野すべて」の知識を、自在に引き出し、組み合わせて使う「応用力」が問われます。
これこそが、FPの「実務能力」そのもの。
そして、このテキストで倒すべき「最後のラスボス」です!
ラスボス登場:分野横断・模擬問題
さあ、恐れることはありません。
これまであなたが学んできた「物語」の順番で、冷静にどの「武器」を使うか判断すれば、必ず倒せるはずです!
【模擬問題】
会社員のAさん(40歳)には、妻(40歳・専業主婦)と長男(10歳)がいます。
Aさんは、10年前に購入した「マイホーム」(第5章)の「住宅ローン」がまだ残っており、「火災保険」(第2章)にも加入しています。
将来の「長男の教育費」(第1章)と自分たちの「老後資金」(第1章)に不安を感じ、FPであるあなたに相談に来ました。
Aさんは、最近「NISA」(第3章)と「iDeCo」(第3章)を始めたばかりです。
【問い】
このAさんの状況について、FPであるあなたの「アドバイス」として、最も不適切(間違い)なものを1つ選んでください。
- 「NISA(つみたて投資枠)で得た運用益は、非課税(税金がゼロ)になります(第3章・第4章)。教育費や老後資金の準備として、長期・積立・分散で活用するのは非常に良い方法ですね」
- 「iDeCoの掛け金は、全額が“所得控除”になります(第3章・第4章)。年末調整で申告すれば、Aさんの今年の『所得税』と来年の『住民税』が安くなる、強力な節税策です」
- 「Aさんに“もしも”のことがあった場合(死亡)、住宅ローンは『団体信用生命保険(団信)』(第2章・第5章)でゼロになります。その場合、遺されたご家族の『必要保障額』(第2章)を計算する際、家賃(住居費)は“ゼロ”として計算できるため、高額な死亡保険は不要になるかもしれませんね」
- 「Aさんが加入している『火災保険』だけでは、“地震”を原因とする火事や倒壊は補償されません(第2章・第5章)。もし地震に備えるなら、Aさんの所得は高いので、年末調整の「地震保険料控除」(第4章)が使えないため、保険料の全額を自己負担で払う必要がありますね」
回答と解説
さあ、どうでしたか?
「うわっ、情報が多い!」とパニックになりましたか?
大丈夫。一つひとつ、学んだ「章」の知識を当てはめていきましょう。
【答え】: 4
- 解説の「思考プロセス」:
- (選択肢1) → 適切(正しい)。
- 第3章で学んだ通り、「NISA」は最強の「非課税」制度です。
- 第4章で学んだ「投資の利益には通常約20%の税金がかかる」という“ルール”を、「非課則」で上書きします。
- 第1章の「教育費・老後資金」という“設計図”のゴール達成のために、素晴らしい“武器”の使い方です。これは正しいアドバイスです。
- (選択肢2) → 適切(正しい)。
- 第3章で学んだ「iDeCo」の最強メリットです。
- そして、第4章の「所得税の障害物レース」で学んだ、「小規模企業共済等掛金控除」(=所得控除の“盾”)そのものです。
- 「掛け金が“全額”所得控除になる」は、iDeCoのキラーフレーズ。これは正しいアドバイスです。
- (選択肢3) → 適切(正しい)。
- 最高の「分野横断」知識です!
- 多くの人が、住宅ローンを組むときに「団信(だんしん)」という生命保険(第2章)に加入します。
- これにより、契約者が死亡したら「ローン残高がゼロ」になります(第5章)。
- すると、第2章で学んだ「必要保障額(=遺族に“必要”なお金 - “入る”お金)」を計算するとき、「家賃」という“必要”な支出が消えます。
- よって、「必要な保障額」がガクンと減り、民間の「生命保険」の掛け金を安くできるのです。これはFPの王道アドバイスです。
- (選択肢4) → 不適切(間違い)!
- どこが間違いか、分かりましたか?
- 前半は正しい:「火災保険」で「地震」は補償されない(第2章・第5章)。その通りです。
- 後半が間違い:「…年末調整の『地震保険料控除』(第4章)が使えないため…」
- …いえいえ、使えます!
- 第4章の「所得控除(盾)」のリストには、ちゃんと「地震保険料控除」がありましたよね?
- 払った地震保険料に応じて、所得税や住民税が安くなる(=控除が使える)のです!
- 「所得が高いから使えない」という事実は、ありません。(※生命保険料控除には“上限”がありますが、地震保険料控除が「使えない」わけではない)
- よって、このアドバイスは「明らかな間違い」です。
本当の「最終章」:あなたの合格を、心から応援しています!
おめでとうございます!
これで、あなたが学ぶべき「章立て」と「ラスボス」の攻略法は、すべて伝授しました。
「6分野の知識」が、「一人の人生をコンサルティングする」という「実戦」の場で、すべて“つながる”感覚を、味わっていただけたでしょうか。
この「物語」の順番で学んできたあなたは、もうバラバラの知識を暗記していた頃のあなたではありません。
「人の一生という“時間軸”」に沿って、すべての知識が整理整頓されているはずです。
あとは、自信を持って、
本屋で「FP2級 過去問題集」を1冊買い、
この「物語(テキストの章立て)」を“辞書”がわりに横に置きながら、
ひたすら「問題を解きまくる」だけです!
FP2級は、暗記科目ではありません。
あなたの、そしてあなたの周りの大切な人の「人生」を、豊かにするための「実践の学問」です。
この試験勉強の「すべて」が、あなたの明日の生活に役立ちます。
あなたのチャレンジと、その先にある「合格」の二文字を、心から応援しています!
健闘を祈る!
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投稿者プロフィール
- 代表取締役
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セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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