2.Gitリポジトリの基本操作

この章では、Eclipseを使ってGitリポジトリの基本操作を学びます。
具体的には、次のような流れで進めていきます。

1️⃣ リモートリポジトリとローカルリポジトリの違いを理解する
2️⃣ EclipseでGitリポジトリを作成する
3️⃣ Eclipseで変更をコミットし、履歴を確認する


2.1 リモートリポジトリとローカルリポジトリ

🔹 リモートリポジトリとは?

Gitには**「ローカルリポジトリ」「リモートリポジトリ」**の2種類があります。

種類説明
ローカルリポジトリ自分のPC内にあるGitのリポジトリ。
リモートリポジトリGitHubやGitLabなどのサーバー上にあるリポジトリ。

💡 例え
「ローカルリポジトリ」は、自分のPCにある「作業用ノート」。
「リモートリポジトリ」は、クラウドに保存された「バックアップのノート」。
作業が終わったら**「プッシュ」**して、ノートをクラウドに保存するイメージです。


🔹 GitHubにリポジトリを作成する

まず、GitHubにリモートリポジトリを作成します。

📌 手順

  1. GitHub にログイン
  2. 画面右上の「+」ボタンをクリックし、「New repository」を選択
  3. リポジトリ名を入力(例:MyProject)
  4. Public」または「Private」を選択
  5. Create repository」をクリック

✅ これでGitHubのリモートリポジトリが作成されました!


🔹 Eclipseでリモートリポジトリをクローンする

次に、GitHubのリポジトリをEclipseにコピー(クローン)します。

📌 手順

  1. Eclipseを開く
  2. ファイル → インポート」を選択
  3. Git → Gitリポジトリのクローン」を選択し、「次へ」をクリック
  4. リポジトリのURLを入力(GitHubのリポジトリ画面で「Clone」ボタンを押すと取得可能)
  5. 認証情報を入力(GitHubのアカウント情報)
  6. 次へ」をクリックし、ローカルリポジトリの保存場所を選択
  7. 完了」をクリック

これで、GitHub上のリポジトリがEclipseにクローンされました!


2.2 EclipseでGitリポジトリを作成する

リモートリポジトリを使わずに、Eclipse内で新しいローカルリポジトリを作ることもできます。

🔹 Eclipseで新規Gitリポジトリを作成

  1. Eclipseの「Gitリポジトリ」ビューを開く(「ウィンドウ → パースペクティブ → Git」)
  2. 新しいGitリポジトリを作成」ボタンをクリック
  3. プロジェクトの保存場所を選択(例:C:\workspace\MyProject
  4. 完了」をクリック

これでローカルリポジトリが作成されました!


🔹 既存プロジェクトをGit管理にする

すでにあるプロジェクトをGitの管理下に置くこともできます。

📌 手順

  1. プロジェクトを右クリック → 「チーム → Gitに追加
  2. リポジトリの選択」で、既存のGitリポジトリを選ぶ
  3. 完了」をクリック

これで、EclipseのプロジェクトがGitの管理下に入りました!


🔹 .gitignore の設定

.gitignore は、Gitが管理しないファイルを指定するためのファイルです。
例えば、ビルドファイルや一時ファイルなどをGitに追加したくない場合に使います。

📌 例:MyProject/.gitignore

# Javaのビルドファイルを無視
/bin/
/target/

# Eclipseの設定ファイルを無視
.classpath
.project
.settings/

これを設定すると、Gitに不要なファイルを追加せずに済みます!


2.3 コミットと履歴の確認

🔹 Eclipseでの変更管理

Gitでは、変更を記録するために**「コミット」**という操作を行います。

📌 手順

  1. Eclipseの「パッケージエクスプローラー」でファイルを編集
  2. プロジェクトを右クリック → 「チーム → コミット
  3. ステージングエリア」に変更したファイルを追加
  4. コミットメッセージ」を入力(例:「初回のコミット」)
  5. コミット」ボタンをクリック

これで変更がローカルリポジトリに記録されました!


🔹 コミット履歴を確認する

過去の変更履歴を確認するには、「Git履歴ビュー」を使います。

📌 手順

  1. Eclipseの「ウィンドウ → 表示 → その他」をクリック
  2. Git → Git履歴」を選択
  3. 履歴が表示され、誰が・いつ・何を変更したかが確認できる!

💡 例:Git履歴

✅ [HEAD] 2025-02-02 15:00:00 - 修正: ボタンのデザイン変更 (by Yusei)
✅ [Commit] 2025-02-02 14:30:00 - 追加: ログイン機能 (by Taro)
✅ [Commit] 2025-02-02 14:00:00 - 初回のコミット (by Hanako)

✅ まとめ

この章では、Eclipseを使ったGitリポジトリの基本操作を学びました。

GitHubのリモートリポジトリをクローン
Eclipseで新規リポジトリを作成
Eclipseでの変更をコミットし、履歴を確認

次の章では、ブランチを使った開発手法を学びます! 🚀


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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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