【新人エンジニア向け】Javaの練習問題を確実に解くためのステップバイステップ解説

こんにちは。ゆうせいです。
今回は、Javaの練習問題に取り組むときの「正しい解き方」について、特にプログラミングを始めたばかりの新進エンジニアに向けて、わかりやすくお話ししていきます。

「コードを書いてるのに、なぜか動かない…」
「問題の意味がよくわからない…」
そんなモヤモヤ、感じたことはありませんか?

その原因、多くの場合は「問題の読み解き方」と「手順の整理のしかた」にあります。焦ってコードを書き始める前に、やるべきことがあるんです!


ステップ①:まずは問題文をコメントとして貼る

Javaでプログラミングする際に大事なのは、「問題文と常に向き合うこと」です。まずは、問題文をそのままソースコードの先頭にコメントアウトして貼り付けましょう。

/*
【問題】
整数を1つ受け取り、その数が偶数なら「Even」、奇数なら「Odd」と表示するプログラムを作成せよ。
*/

こうしておけば、エディタでコードを書きながらも、いつでも問題文を確認できるので、勘違いや読み間違いを防げます。実務でもドキュメントや要件を「常に見える化」するのは非常に重要です。


ステップ②:処理の流れを紙やホワイトボードに書く

プログラムは目に見えないものだからこそ、目に見える形で整理することが大切です。
まず、以下のような「フローチャート」や「処理の段階」を簡単に紙に書いてみましょう。

例:奇数・偶数判定プログラムの流れ

  1. ユーザーから整数を入力してもらう
  2. 入力された整数を変数に格納
  3. その整数が2で割り切れるかを判定
  4. 割り切れたら「Even」、そうでなければ「Odd」を出力

たったこれだけでも、頭の中のモヤモヤがスッキリします!
「書き出す」作業は、プログラミングにおける設計フェーズにあたる重要な工程です。


ステップ③:処理手順を「日本語で」言語化する

プログラミングとは、論理的な日本語をコンピュータ語(=プログラミング言語)に変換する作業です。
だから、いきなりJavaで書き始めるのではなく、まず日本語での手順を文にしてみましょう。

例:先ほどの問題の日本語手順

  • ユーザーに整数を入力してもらう
  • その数が偶数かどうかを「2で割った余り」で判断する
  • 余りが0なら「Even」と表示
  • そうでなければ「Odd」と表示

この日本語手順を見ながらコードを書くと、自分が何をしようとしているのかが明確になります。


ステップ④:Javaの構文に落とし込む

ここまでできたら、いよいよJavaでコードを書きます。
先ほどの流れをJavaに直してみると、以下のようになります。

import java.util.Scanner;

public class EvenOddCheck {
    public static void main(String[] args) {
        // 【問題】
        // 整数を1つ受け取り、その数が偶数なら「Even」、奇数なら「Odd」と表示するプログラムを作成せよ。

        Scanner scanner = new Scanner(System.in);
        System.out.print("整数を入力してください:");
        int num = scanner.nextInt();

        if (num % 2 == 0) {
            System.out.println("Even");
        } else {
            System.out.println("Odd");
        }

        scanner.close();
    }
}

解説:

  • Scanner:ユーザーの入力を受け取るクラス。標準入力を扱うときに使います。
  • num % 2:割り算の余りを求める演算子。%は「剰余演算子(じょうよえんざんし)」と呼ばれます。
    • num % 2 == 0:2で割って余りが0 → 偶数
    • num % 2 != 0:余りが0でない → 奇数

ステップ⑤:実行結果を確認しながらデバッグ

書いたプログラムは、必ず「いろいろなパターンの入力」で試してみましょう!

入力値期待される出力
4Even
7Odd
0Even
-3Odd

実行結果と期待結果を比べることで、「ロジックの抜け」や「例外的な値」にも気づけます。
自分の書いたコードは、自分で検証しなければなりません!


まとめ:Java練習問題を解くための黄金ステップ

  1. 問題文をコードにコメントとして貼る
  2. 処理の流れを紙に書き出す
  3. 日本語で処理を言語化する
  4. Javaでコードに落とし込む
  5. 様々な入力でテストする

次に進むための学習の指針

次のステップとして、ぜひ配列(Array)や繰り返し(for文、while文)を使った問題にも挑戦してみてください。
また、「エラーが出たときにどう調べるか」も非常に大切なスキルです。

わからないところは、「英語でのエラーメッセージ」をコピーして検索するだけでもOKです!

「なぜこうなるのか?」と常に問いながら、少しずつレベルアップしていきましょう!
またいつでも、わからないことがあったら聞いてくださいね。

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
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