ものづくり補助金をフリーランスの講師向けに解説
こんにちは。ゆうせいです。
フリーランスの講師をしていると、事業の拡大や新しい取り組みに挑戦したいと考えることもあるのではないでしょうか? たとえば、オンライン講座を開設するために動画編集ソフトを購入したい、セミナーの質を上げるために高品質な機材を揃えたい、教材の開発をしたい……そんなときに使えるのが「ものづくり補助金」です!
でも、「ものづくり」と聞くと、「工場で製品を作るような業種しか対象にならないのでは?」と思うかもしれませんね。実は、フリーランスの講師業でも活用できる可能性があるんです。この記事では、フリーランス講師向けにものづくり補助金をわかりやすく解説していきます。
ものづくり補助金とは?
ものづくり補助金(正式名称:「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」)は、中小企業や小規模事業者が、新しい設備やシステムを導入することで、事業の生産性を向上させるための補助金です。
✅ 補助金の特徴
- 経費の1/2~2/3が補助される(条件による)
- 最大で1,250万円の補助が受けられる
- 返済不要!(ただし、条件を満たす必要あり)
補助金は「助成金」とは違い、まず自分でお金を出して設備投資をし、その後補助金が支給されるという仕組みです。先に自己資金が必要になるので、計画的に活用することが重要ですね。
フリーランス講師でも使える?
結論から言うと、フリーランス講師でも「ものづくり補助金」を活用できる可能性があります!
ただし、個人事業主として「事業を営んでいる」ことが前提です。副業程度の収入だと対象にならないこともありますので、しっかり事業計画を作る必要があります。
✅ 対象になる事業例(講師業)
活用目的 | 補助金対象になり得るか? | 具体例 |
---|---|---|
オンライン講座開設 | ✅ 可能性あり | 動画編集ソフト、配信機材、プラットフォーム構築費用 |
教材開発 | ✅ 可能性あり | デジタル教材制作、システム開発費用 |
セミナー開催の拡充 | ✅ 可能性あり | 会場設備、音響機器、撮影機材の導入 |
事務所の家賃 | ❌ 不可 | 直接的な運営経費は対象外 |
広告宣伝費 | ❌ 不可 | 補助対象経費に含まれない |
ものづくり補助金は、「新しい設備やシステムの導入」を目的とするため、講座をより効率的・高度に提供できる技術導入であれば、申請が通る可能性が高いです。
申請のポイント
ものづくり補助金を活用するには、事業計画の作成がカギです。補助金は単に「お金をもらえる制度」ではなく、国が支援することで事業の成長を促す仕組み。そのため、「この投資が自分の事業をどう成長させるか?」をしっかり説明する必要があります。
✅ 事業計画に盛り込むべきポイント
- 現状の課題
- 例:「現在は対面セミナーのみで収益を上げているが、コロナ禍の影響で受講者が減少している」
- 導入する設備やシステム
- 例:「オンライン講座を開設するために、プロ仕様のカメラやマイク、編集ソフトを導入する」
- 生産性向上の見込み
- 例:「オンライン講座を導入することで、1回の講義で500人以上にリーチでき、収益が2倍になる見込み」
- 事業の継続性
- 例:「補助金を活用してシステムを整えた後も、オンラインと対面のハイブリッド運営を続ける」
申請の流れ
ものづくり補助金の申請には、以下のステップがあります。
1. 公募開始の確認
ものづくり補助金は年に数回公募されるので、まずは最新の募集情報をチェックしましょう。
2. 申請書類の作成
- 事業計画書
- 収支計画
- 導入する設備の見積書
書類の作成は時間がかかるので、専門家に相談するのもアリです。行政書士や商工会議所のサポートも活用しましょう。
3. 申請&審査
- 申請後、審査が行われ、採択されるかどうかが決まります。
- 採択率は約30~50%。つまり、しっかりした事業計画がないと落ちる可能性もあります。
4. 設備導入&実績報告
採択されたら、計画通りに設備を導入し、その報告をします。その後、補助金が支給されます。
ものづくり補助金を活用するメリット・デメリット
✅ メリット
- 大きな資金負担を軽減できる(高額な機材も導入しやすい)
- 事業の成長スピードを加速できる
- 事業計画を見直す良い機会になる
❌ デメリット
- 採択されない可能性もある(しっかりした計画が必要)
- 一度自己資金で支払う必要がある(後から補助金が支給される)
- 事務手続きが多い(申請や報告の手間がかかる)
まとめ:ものづくり補助金を活用して講師業をレベルアップしよう!
フリーランスの講師でも、ものづくり補助金を活用して事業を拡大することは十分可能です。特にオンライン講座の開設や教材開発といった投資なら、補助金を活用しやすいでしょう。
✅ まずやるべきこと
- 補助金の最新情報をチェックする
- 導入したい設備・システムを考える
- 事業計画を作成する
- 必要なら専門家のサポートを受ける
補助金はしっかりと準備をすれば、大きな事業拡大のチャンスになります。ぜひ活用して、講師業を次のステージへ進めましょう!
セイ・コンサルティング・グループでは新人エンジニア研修のアシスタント講師を募集しています。
投稿者プロフィール
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- 代表取締役
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セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
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