p5.jsファイルとは?新人エンジニアに向けたやさしい解説
こんにちは。ゆうせいです。
新人エンジニアのみなさん、今日は「p5.jsファイルとは?」についてやさしく説明します。初めて耳にする方でも理解できるように、例えや図解を交えながら進めますね。
p5.jsってなに?
p5.js(ピー・ファイブ・ジェイエス) は、JavaScriptという言語で動く ライブラリ のひとつです。
ライブラリとは「便利な道具箱」のようなもの。たとえば、自転車の補助輪があると乗りやすいように、p5.jsを使うと「絵を描く」「アニメーションする」「音を扱う」といった処理が簡単にできます。
p5.jsファイルの正体
「p5.jsファイル」という特別な拡張子は存在しません。実際には 普通のJavaScriptファイル(.jsファイル) です。
ただし、その中で p5.jsライブラリを使ったコードを書いている ために「p5.jsファイル」と呼ばれることが多いのです。
例:典型的なp5.jsファイル(sketch.js)
function setup() {
createCanvas(400, 400); // 400x400のキャンバスを作成
}
function draw() {
background(220); // 背景を塗る
ellipse(200, 200, 100); // 円を描く
}
ここで登場する setup()
と draw()
は、p5.jsが特別に用意している関数です。
setup()
… 最初に1回だけ実行される(初期設定)draw()
… 1秒間に60回(デフォルト)繰り返される(アニメーションの描画)
p5.jsファイルを動かすために必要なもの
p5.jsは単独で動くわけではありません。以下のようなセットが必要です。
project/
├─ index.html ← ブラウザで開くファイル
├─ sketch.js ← p5.jsファイル(自分で書くプログラム)
└─ p5.js ← ライブラリ本体(ダウンロード or CDN)
index.html の例
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>My First p5.js</title>
<script src="p5.js"></script>
<script src="sketch.js"></script>
</head>
<body>
</body>
</html>
ブラウザで index.html
を開くと、p5.js
が読み込まれ、その上で sketch.js
が動きます。
メリットとデメリット
メリット
- 初心者でも簡単:直感的に「描画」ができる
- インタラクティブ表現:マウスやキーボード操作にすぐ対応できる
- 学びやすい:数学や物理を視覚的に試せる
デメリット
- 大規模開発には不向き:ゲームエンジンやフレームワークほどの強力さはない
- HTML/CSSの知識も必要:見た目を整えるなら補助的な知識が必要
イメージで理解しよう
- p5.jsライブラリ … 「絵の具セット」
- p5.jsファイル(sketch.js) … 「スケッチブック」
絵の具があっても紙がなければ描けませんし、紙があっても絵の具がなければ色は付けられません。両方がそろってはじめて表現できるわけです。
まとめと次のステップ
- p5.jsファイルとは p5.jsライブラリを使ったJavaScriptファイル
- 拡張子は
.js
で、特別な形式ではない - index.html と組み合わせて動作する
今後の学習の指針
setup()
とdraw()
を使って簡単な図形を描いてみるmousePressed()
やkeyPressed()
を使ってインタラクティブな要素を加える- 数学的な関数(
sin()
やcos()
)を使って動きを表現してみる
こうした練習を重ねると、自然にJavaScriptの基礎力も高まります!
ここまでの説明で「p5.jsファイルとは何か?」のイメージはつきましたか?
それとも次は「クラスを使った応用的なp5.jsの書き方」を紹介した方がよいですか?
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投稿者プロフィール
- 代表取締役
-
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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