Pythonに関する用語集300

A

  • Abstract Base Class (ABC) (抽象基底クラス): 抽象基底クラス - 抽象メソッドを含むクラスで、サブクラスでメソッドを実装することを強制します。
  • Algorithm (アルゴリズム): アルゴリズム - 問題を解決するための手順や計算の一連のステップです。
  • Argument (引数): 引数 - 関数やメソッドに渡される入力値です。
  • Assertion (アサーション): アサーション - プログラムの実行時に条件が満たされていることを確認するために使用されるステートメントで、assertキーワードで実装されます。
  • Assignment (代入): 代入 - 変数に値を割り当てる操作です。
  • Async (非同期): 非同期 - 処理が並行して実行され、結果を待たずに次の処理を進める方式です。Pythonでは asyncawait キーワードで実現します。
  • Attribute (属性): 属性 - クラスやオブジェクトが持つデータやプロパティのことです。
  • Automatic Memory Management (自動メモリ管理): 自動メモリ管理 - Pythonが自動的にメモリを管理し、不要になったオブジェクトを削除する仕組みです。

B

  • Backslash (バックスラッシュ): バックスラッシュ - 特殊文字をエスケープするために使用される文字で、\として表されます。
  • Base Class (基底クラス): 基底クラス - 継承されるクラスで、他のクラスがこれを継承して拡張できます。
  • Binary (バイナリ): バイナリ - 2進数で表現されるデータ形式で、Pythonではバイナリデータの操作が可能です。
  • Bitwise Operator (ビット演算子): ビット演算子 - ビットレベルでの演算を行うための演算子(例: &, |, ^, ~)です。
  • Boolean (ブール): ブール - True または False の2つの値しか持たないデータ型です。
  • Breakpoint (ブレークポイント): ブレークポイント - デバッグ時にプログラムの実行を一時停止し、状態を調査するためのポイントです。
  • Buffer (バッファ): バッファ - データの一時的な記憶領域で、I/O操作の効率を向上させます。
  • Builtin Functions (組み込み関数): 組み込み関数 - Pythonに標準で備わっている関数で、print()len()などがあります。

C

  • Callable (呼び出し可能): 呼び出し可能 - 関数、メソッド、またはクラスのインスタンスなど、()を使って実行可能なオブジェクトです。
  • Class (クラス): クラス - オブジェクトの設計図であり、データ(属性)と動作(メソッド)を定義します。
  • Class Method (クラスメソッド): クラスメソッド - クラスそのものを引数として受け取るメソッドで、@classmethodデコレータを使用します。
  • Command Line Interface (CLI) (コマンドラインインターフェース): コマンドラインインターフェース - コマンドラインからプログラムを操作するためのインターフェースです。
  • Comprehension (内包表記): 内包表記 - リストや辞書、セットなどを簡潔に生成するための構文です。例: [x for x in range(10)]
  • Conditional Statement (条件文): 条件文 - 特定の条件が True の場合にコードを実行する制御構造で、if, elif, else が用いられます。
  • Context Manager (コンテキストマネージャ): コンテキストマネージャ - リソースの取得と解放を管理する構造で、with文とともに使用されます。
  • Coroutine (コルーチン): コルーチン - 非同期処理を可能にする関数で、asyncで定義され、awaitで実行を中断・再開できます。
  • CSV (カンマ区切り値): カンマ区切り値 - データをカンマで区切ったテキストファイル形式で、Pythonではcsvモジュールを使用して操作できます。

D

  • Data Class (データクラス): データクラス - 属性の定義を簡素化し、データ構造を表現するためのクラスで、@dataclassデコレータを使用します。
  • Data Structure (データ構造): データ構造 - データを整理して格納するための形式で、リスト、タプル、辞書などが含まれます。
  • Decorator (デコレータ): デコレータ - 関数やメソッドをラップし、その機能を拡張するための構文です。@で定義されます。
  • Default Argument (デフォルト引数): デフォルト引数 - 関数呼び出し時に指定されなかった場合に使用される、あらかじめ設定された引数の値です。
  • Dictionary (辞書): 辞書 - キーと値のペアでデータを格納するデータ構造です。
  • Docstring (ドックストリング): ドックストリング - 関数、クラス、モジュールの説明を提供するための文字列で、最初の行に記述されます。
  • Duck Typing (ダックタイピング): ダックタイピング - オブジェクトの型よりも、そのオブジェクトがどのように動作するかに基づいてプログラムする方法です。
  • Dynamic Typing (動的型付け): 動的型付け - 変数の型を実行時に決定することができる言語特性で、Pythonはこの機能を持っています。

E

  • Ellipsis (省略記号): 省略記号 - ... と書き、関数やスライスの未実装部分を示したり、任意の長さのパラメータを扱うために使われます。
  • Encapsulation (カプセル化): カプセル化 - クラス内でデータとメソッドを隠蔽し、外部から直接アクセスできないようにするオブジェクト指向の概念です。
  • Exception (例外): 例外 - プログラムの実行中に発生するエラーで、通常のフローを中断させます。
  • Expression (式): 式 - 値を計算し、それが1つの結果を返すコードの断片です。例: 2 + 2
  • Extension Module (拡張モジュール): 拡張モジュール - C言語などで記述されたPythonモジュールで、特定の機能やパフォーマンス向上のために使用されます。

F

  • f-string (f文字列): f文字列 - 文字列内で変数や式を埋め込むためのフォーマット方法で、fまたはFプレフィックスを使用します。例: f"Hello, {name}!"
  • File Object (ファイルオブジェクト): ファイルオブジェクト - ファイルを操作するためのオブジェクトで、open()関数で取得します。
  • Filter (フィルター): フィルター - 特定の条件を満たす要素を抽出するための関数やメソッドです。filter()関数を使用します。
  • Float (浮動小数点数): 浮動小数点数 - 小数を含む数値データ型で、floatクラスで表現されます。
  • For Loop (Forループ): Forループ - シーケンス内の各要素に対して繰り返し処理を行うためのループ構造です。
  • Format String (フォーマット文字列): フォーマット文字列 - 文字列の中に変数や値を埋め込むための書式指定方法です。
  • Function (関数): 関数 - 再利用可能なコードのブロックで、特定のタスクを実行するために設計されています。

G

  • Garbage Collection (ガーベージコレクション): ガーベージコレクション - メモリ管理の一環で、不要になったオブジェクトのメモリを自動的に解放するプロセスです。
  • Generator (ジェネレーター): ジェネレーター - 値を一度に一つずつ生成するイテレータで、yieldを使って定義します。
  • Global Interpreter Lock (GIL) (グローバルインタプリタロック): グローバルインタプリタロック - Pythonのスレッドが同時に実行されるのを防ぐために、一度に1つのスレッドしか実行できない仕組みです。
  • Global Variable (グローバル変数): グローバル変数 - モジュール全体でアクセス可能な変数です。
  • GUI (グラフィカルユーザーインターフェース): グラフィカルユーザーインターフェース - 視覚的な要素(ウィンドウ、ボタンなど)を使ってユーザーがプログラムと対話するインターフェースです。

H

  • Hash Function (ハッシュ関数): ハッシュ関数 - 任意のデータを固定長のデータ(ハッシュ値)に変換する関数で、辞書やセットの内部で使用されます。
  • Heap (ヒープ): ヒープ - メモリ管理における領域で、動的に確保されたメモリが置かれます。
  • High-level Language (高水準言語): 高水準言語 - 人間に理解しやすい文法や構文を持つプログラミング言語で、Pythonはその一例です。
  • Histogram (ヒストグラム): ヒストグラム - データの分布を示す棒グラフで、Pythonではmatplotlibpandasで簡単に作成できます。

I

  • IDE (統合開発環境): Integrated Development Environment - コーディング、デバッグ、テストなどを統合的に行えるソフトウェアで、PyCharmやVS Codeが有名です。
  • If Statement (If文): If文 - 条件が True の場合にコードを実行する制御構造です。
  • Immutable (不変): 不変 - 一度作成されたオブジェクトの状態を変更できない性質で、例としてtuplestrがあります。
  • Import (インポート): インポート - 他のモジュールやライブラリからコードを取り込むことです。
  • Indentation (インデント): インデント - Pythonでは、コードブロックを示すために空白やタブを使用します。
  • Index (インデックス): インデックス - シーケンス(リスト、タプル、文字列など)の要素を指定するための番号です。
  • Inheritance (継承): 継承 - 既存のクラスから新しいクラスを作成し、そのプロパティやメソッドを引き継ぐオブジェクト指向の概念です。
  • Input (入力): 入力 - ユーザーや外部ソースからデータを受け取るプロセスで、input()関数で受け付けます。
  • Instance (インスタンス): インスタンス - クラスから作成された具体的なオブジェクトです。
  • Integer (整数): 整数 - 小数部分のない数値データ型で、intクラスで表現されます。
  • Interpreter (インタープリタ): インタープリタ - ソースコードを直接実行するプログラムで、Pythonはインタープリタ型言語です。
  • Iterable (反復可能): 反復可能 - 要素を一つずつ順に取り出すことができるオブジェクトです。
  • Iterator (イテレータ): イテレータ - 要素を一つずつ取り出すためのオブジェクトで、__iter__()メソッドと__next__()メソッドを持ちます。

J

  • JSON (ジェイソン): JavaScript Object Notation - 軽量のデータ交換フォーマットで、Pythonのjsonモジュールを使ってデータのシリアライズやデシリアライズが可能です。

K

  • Keyword (キーワード): キーワード - Pythonで特別な意味を持つ予約済みの単語で、変数名などには使用できません。例: def, return, import
  • Keyword Argument (キーワード引数): キーワード引数 - 関数呼び出し時に、引数の名前を指定して値を渡す方法です。例: func(arg_name=value)

L

  • Lambda Function (ラムダ関数): ラムダ関数 - 無名関数を定義するための方法で、lambdaキーワードを使って記述します。
  • List (リスト): リスト - 複数の要素を順序付けて保持する可変のデータ構造です。
  • List Comprehension (リスト内包表記): リスト内包表記 - リストを簡潔に作成するための構文です。例: [x for x in range(10)]
  • Local Variable (ローカル変数): ローカル変数 - 関数やメソッドの内部で定義され、そのスコープ内でのみ有効な変数です。
  • Loop (ループ): ループ - 繰り返し処理を行うための制御構造です。

M

  • Magic Methods (マジックメソッド): マジックメソッド - 特殊な状況でPythonが自動的に呼び出すメソッドで、__init__, __str__ などの形式をとります。
  • Map (マップ): マップ - シーケンスの各要素に対して関数を適用するための関数で、map()を使用します。
  • Memory Management (メモリ管理): メモリ管理 - プログラムがメモリを効率的に使用するための方法で、Pythonではガベージコレクションが含まれます。
  • Method (メソッド): メソッド - クラス内で定義された関数で、そのクラスのオブジェクトに対して動作します。
  • Module (モジュール): モジュール - Pythonファイルで、関数やクラス、変数を含むコードの再利用可能な単位です。
  • Mutable (可変): 可変 - 作成されたオブジェクトの状態が変更できる性質で、例としてリストや辞書があります。

N

  • Namespace (名前空間): 名前空間 - 変数名や関数名などを整理し、衝突を避けるための領域です。
  • None (ノーン): ノーン - 値が存在しないことを示す特殊なオブジェクトで、PythonのNoneです。
  • Nonlocal (ノンローカル): ノンローカル - 関数内で外側のスコープにある変数を参照・変更するためのキーワードです。

O

  • Object (オブジェクト): オブジェクト - クラスから生成されたインスタンスで、データとメソッドを持ちます。
  • Object-oriented Programming (OOP) (オブジェクト指向プログラミング): オブジェクト指向プログラミング - データをオブジェクトとして扱い、カプセル化、継承、ポリモーフィズムを利用してプログラムを設計するパラダイムです。
  • Operator (演算子): 演算子 - 変数や値に対して操作を行うための記号やキーワードです。例: +, -, *, /
  • Overloading (オーバーロード): オーバーロード - メソッドや演算子に対して、同じ名前で異なる処理を定義することです。
  • Overriding (オーバーライド): オーバーライド - サブクラスでスーパークラスのメソッドを再定義することです。

P

  • Package (パッケージ): パッケージ - 複数のモジュールをまとめたディレクトリ構造で、Pythonでのコードの再利用と整理に使用されます。
  • Parameter (パラメータ): パラメータ - 関数定義時に指定される、引数として受け取るための変数です。
  • PEP (Python Enhancement Proposal) (Python拡張提案): Python拡張提案 - Pythonの機能や改善の提案を文書化したものです。
  • Pickle (ピクル): ピクル - Pythonオブジェクトをバイトストリームにシリアライズし、後でデシリアライズできるようにするプロトコルです。
  • PIP (ピップ): Pythonのパッケージ管理システムで、外部ライブラリやモジュールをインストールするために使用します。
  • Polymorphism (ポリモーフィズム): ポリモーフィズム - 異なる型のオブジェクトが、同じメソッド名を持ち、異なる動作をする能力です。
  • Property (プロパティ): プロパティ - クラスの属性に対してゲッターやセッターを提供し、アクセスを制御する方法です。

Q

  • Queue (キュー): キュー - 先入れ先出し(FIFO)のデータ構造で、Pythonではqueueモジュールで実装されます。
  • Quicksort (クイックソート): クイックソート - 高速な比較ソートアルゴリズムの一つで、分割統治法に基づいています。

R

  • Range (レンジ): レンジ - 連続した整数のシーケンスを生成する関数で、ループなどで使用されます。
  • Recursion (再帰): 再帰 - 関数が自分自身を呼び出して処理を繰り返すプログラミング技法です。
  • Regular Expression (正規表現): 正規表現 - テキストパターンを指定して検索や置換を行うための表記法で、Pythonではreモジュールを使用します。
  • Return (リターン): リターン - 関数の実行を終了し、呼び出し元に値を返すキーワードです。
  • Repl (リード・エバリュエート・プリント・ループ): インタラクティブな対話型Pythonシェルで、即座にコードを入力して実行結果を見ることができます。

S

  • Scope (スコープ): スコープ - 変数や関数が有効である範囲のことです。ローカルスコープとグローバルスコープがあります。
  • Self (セルフ): セルフ - クラス内のメソッドが、そのクラスのインスタンスを参照するためのキーワードです。
  • Serialization (シリアライズ): シリアライズ - オブジェクトを保存や転送のためにバイトストリームに変換するプロセスです。
  • Set (セット): セット - 重複を許さない、順序付けられていないデータのコレクションです。
  • Slice (スライス): スライス - シーケンス(リスト、タプル、文字列)の部分を取り出す操作で、[start:stop:step]の形式で指定します。
  • Stack (スタック): スタック - 後入れ先出し(LIFO)のデータ構造で、Pythonではリストを使って実装できます。
  • Static Method (静的メソッド): 静的メソッド - クラスのインスタンスに依存しないメソッドで、@staticmethodデコレータを使用します。
  • String (文字列): 文字列 - 文字のシーケンスを表すデータ型で、Pythonではstrクラスを使用します。
  • Subprocess (サブプロセス): サブプロセス - 別のプロセスをPythonプログラム内から実行するためのモジュールで、subprocessモジュールを使用します。
  • Syntax (構文): 構文 - プログラム言語でコードを書く際のルールや規則のことです。

T

  • Tuple (タプル): タプル - 複数の要素を持つイミュータブルなデータ構造で、リストとは異なり要素の変更ができません。
  • Traceback (トレースバック): トレースバック - プログラムでエラーが発生した際のエラーメッセージで、エラーの起点を示します。
  • Try-except (トライキャッチ): トライキャッチ - 例外を処理するための構造で、try ブロック内で発生した例外を except ブロックでキャッチして処理します。
  • Type Hinting (型ヒント): 型ヒント - 関数の引数や戻り値に対して型を明示する注釈で、静的解析やドキュメント生成に役立ちます。
  • TypeError (タイプエラー): タイプエラー - 不適切な型が操作された場合に発生するエラーです。

U

  • Unicode (ユニコード): ユニコード - 世界中の文字を統一したコードで表す文字コード規格で、Pythonの文字列はユニコードを使用します。
  • Unpacking (アンパッキング): アンパッキング - シーケンスや辞書の要素を個別の変数に展開する操作で、***を使います。
  • User-defined Function (ユーザー定義関数): ユーザー定義関数 - ユーザーが自分で定義した関数で、defキーワードで作成します。

V

  • Variable (変数): 変数 - データを格納するための名前付きの参照です。
  • Virtual Environment (仮想環境): 仮想環境 - Pythonのプロジェクトごとに異なるパッケージや依存関係を管理するためのツールで、venvvirtualenvが使用されます。
  • Virtual Machine (仮想マシン): 仮想マシン - コンピュータ上で仮想的に別のコンピュータ環境を構築し、Pythonプログラムを実行できる環境です。
  • Volatile (ボラタイル): ボラタイル - 値が変動する可能性のある変数を示し、Pythonではvolatileキーワードはありませんが、外部から変更される可能性のある変数を指すことがあります。

W

  • While Loop (Whileループ): Whileループ - 条件が True である限り、コードブロックを繰り返し実行するループ構造です。
  • Whitespace (空白文字): 空白文字 - スペース、タブ、改行などの目に見えない文字で、Pythonではインデントや区切りに使用されます。
  • With Statement (With文): With文 - コンテキストマネージャを使ったリソースの管理に使用され、withキーワードを使って記述します。

X

  • XML (拡張マークアップ言語): Extensible Markup Language - データの記述や転送を行うためのマークアップ言語で、Pythonのxmlモジュールで操作できます。

Y

  • Yield (イールド): イールド - ジェネレーター関数内で使用され、値を生成して返すが、関数の状態を保持して次の呼び出しで続行できるようにします。

Z

  • Zip (ジップ): Zip - 複数のシーケンスを並行して処理するための組み込み関数で、対応する要素をタプルの形で返します。
  • Zero-based Index (ゼロベースインデックス): ゼロベースインデックス - シーケンスの最初の要素を0から数えるインデックスの方式です。

セイ・コンサルティング・グループのPython研修

6.1 Pythonプログラミング入門

キーワード:基本文法、実行・開発環境、モジュール

6.2 Python&Excelで業務活用研修

キーワード:他アプリとの連携、自動処理

6.3 Pythonプログラミング応用

キーワード:オブジェクト指向、データベース、ネットワーク