ZOOMとMicrosoft Teamsの比較|研修講師の視点で
こんにちは。ゆうせいです。
今回は「ZOOMとMicrosoft Teamsの比較」を、特に研修講師向けの視点で解説します。さらに、オンラインホワイトボードツール MIRO との連携についても詳しく見ていきましょう。
1. ZOOMとMicrosoft Teamsの基本概要
まず、それぞれの特徴を簡単に説明します。
ZOOM | Microsoft Teams | |
---|---|---|
提供会社 | ZOOM Video Communications | Microsoft |
利用形式 | 専用アプリ(PC/スマホ)、ブラウザ | 専用アプリ(PC/スマホ)、ブラウザ |
主な用途 | ウェビナー、会議、研修 | 社内会議、業務用コミュニケーション、研修 |
参加可能人数 | 最大1000人(プランによる) | 最大1000人(プランによる) |
料金体系 | 無料・有料プランあり | 一部無料・Microsoft 365の有料プラン |
ZOOMは「オンライン研修・ウェビナー」に特化しており、講師として参加者を管理しやすいツールです。
一方、Microsoft Teamsは「社内コラボレーションツール」として開発されており、研修だけでなく、社内のコミュニケーションを円滑にする機能が充実しています。
2. 料金プランの比較
ZOOMの料金プラン
ZOOMは無料でも使えますが、時間制限(40分)があるため、長時間の研修を行うなら有料プランが必要です。
プラン | 価格(月額/税込) | 参加人数 | 時間制限 | 主な機能 |
---|---|---|---|---|
無料 | 0円 | 100人まで | 40分 | 基本的な会議機能 |
プロ | 約2,000円 | 100人 | 30時間 | クラウド録画(5GB) |
ビジネス | 約2,700円 | 300人 | 30時間 | ブランディング機能、翻訳字幕 |
エンタープライズ | 約3,500円 | 1000人 | 30時間 | 高度な分析機能 |
ZOOMは「ウェビナー機能」が充実しており、大規模な研修にも対応できます。
Microsoft Teamsの料金プラン
Teamsは基本的に「Microsoft 365」の一部として提供されており、無料版もあります。
プラン | 価格(月額/税込) | 参加人数 | 時間制限 | 主な機能 |
---|---|---|---|---|
無料 | 0円 | 100人 | 60分 | チャット、会議機能 |
Microsoft 365 Business Basic | 約680円 | 300人 | 24時間 | 録画、OneDrive連携 |
Microsoft 365 Business Standard | 約1,360円 | 300人 | 24時間 | ウェビナー機能、ブレイクアウトルーム |
Microsoft 365 E3 | 約3,200円 | 1000人 | 24時間 | 高度なセキュリティ、Power BI統合 |
Teamsの魅力は「Microsoft 365との連携」。
Word、Excel、PowerPoint、OneDriveなどと統合されているため、企業研修での資料共有や共同編集がスムーズに行えます。
3. 機能比較(研修講師向け)
研修でよく使う機能について比較してみましょう。
機能 | ZOOM | Microsoft Teams |
---|---|---|
画面共有 | あり | あり |
ブレイクアウトルーム(小グループ分け) | あり | あり(有料プラン) |
録画機能 | クラウド・ローカル保存可(有料) | クラウド保存(有料) |
ウェビナー | あり(有料) | あり(有料) |
バーチャル背景 | あり | あり |
リアクション(拍手・いいね) | あり | あり |
アンケート・投票 | あり | あり |
チャット機能 | あり | あり |
ノイズキャンセル | あり | あり |
ファイル共有 | あり(限定的) | あり(OneDrive連携) |
① ブレイクアウトルーム
ZOOMは無料でも利用可能ですが、Teamsは有料プランでしか使えません。
グループワークが多い研修では、ZOOMの方が手軽です。
② 録画機能
- ZOOM:無料版はローカル保存のみ、有料版でクラウド録画可
- Teams:無料版は録画不可、有料版はOneDriveにクラウド保存
研修の記録を取るなら、ZOOMの方が柔軟性があります。
③ ウェビナー
- ZOOM:ウェビナー機能が強力で、最大1000人以上の参加が可能
- Teams:有料プラン(Microsoft 365 Business Standard以上)で対応
大規模研修ならZOOMの方が向いています。
4. MIROとの連携
MIROとは?
MIROは、オンラインで使えるホワイトボードツールで、リアルタイムでのアイデア出しやワークショップに便利です。
特に研修で「参加者と共同作業をしたい」ときに役立ちます。
ZOOM | Microsoft Teams | |
---|---|---|
MIROとの連携 | 可能(画面共有やアプリ連携) | 可能(Microsoft 365との統合) |
使い方 | ミーティング中にホワイトボードとして利用 | Teamsのタブに組み込み、直接アクセス |
ZOOM × MIRO
- 画面共有でMIROを表示し、参加者と共同作業
- ZOOMの「アプリ機能」から直接MIROを起動
- 簡単にブレイクアウトルームと組み合わせて使える
Teams × MIRO
- TeamsのアプリとしてMIROを統合可能
- Teams内でMIROボードを共有し、研修の前後で継続利用
- 企業研修で「資料 + ホワイトボード」を一元管理しやすい
違い:
**ZOOMは「研修の中で使う」**のに適しており、
**Teamsは「研修の前後で使う」**のに適しています。
5. 研修講師におすすめなのは?
ZOOMが向いている人
- インタラクティブな研修(グループワーク・ウェビナー)を多用する
- 100人以上の大規模研修を行う
- 研修中にMIROを積極的に活用する
Microsoft Teamsが向いている人
- 企業研修や社内向けの研修が中心
- Microsoft 365を日常的に使っている
- 研修前後でMIROを継続活用したい
6. まとめ
ZOOM:オンライン研修特化型。ウェビナーやグループワーク向き。
Teams:社内研修・日常業務との統合型。ファイル共有やコラボレーション向き。
特にMIROを使うなら、ZOOMなら「研修中に活用」、Teamsなら「研修の前後で活用」という形がベストです。
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投稿者プロフィール
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セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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