1.そもそもシステムとは何か?

「システムは入力を受け取り、それを何らかのプロセスを通じて出力に変換するものである」

本テキストではシステムをそのように定義したいと思います。

それでは、この定義に基づいてシステムについて考えてみましょう。システムは、我々が日常生活で遭遇するあらゆる事象を理解するためのフレームワークとして考えることができます。

具体的には、システムは4つの主要要素から成り立っています。それらは、インプット、プロセス、アウトプット、そしてフィードバックです。

  • インプットはシステムが作用するための初期情報またはリソース
  • プロセスはそれらのインプットを利用して何かを行う手順
  • アウトプットはプロセスの結果生じるもので、最終的な製品やサービス、情報など
  • 最後に、フィードバックはアウトプットがインプットやプロセスに与える影響

また、あるシステムのアウトプットが他のシステムのインプットになり、さらに、、、というようにどんどん繋がっていきます。

システムは、コンピューターシステム、エコシステム、教育システム、経済システムなど、生活のあらゆる領域に存在します。それぞれのシステムは異なるインプット、プロセス、アウトプットを持ち、それぞれが相互に影響を与え合うことで、全体としてのシステムの働きを実現しています。

このように、システムの理解は、我々の世界を理解し、解析し、効果的に対処するための鍵となります。システムを理解することで、みなさんの実際のお仕事でも効率的な解決策を見つけることができるようになりましょう。

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話し合ってみましょう

あなたの身の回りを見渡して

システムと呼べるものを挙げてみてください

システムとは呼べないものを挙げてみてください。

例題

基本情報処理技術者試験 平成29年秋期 午前問3 フィードバック制御の問題にチャレンジしてみましょう。

2.コンピュータシステムとは?

コンピュータシステムは、ハードウェア(物理的な装置)とソフトウェア(プログラムやデータ)の組み合わせで、特定のタスクを達成するために設計されたシステムです。ハードウェアソフトウェアは共に重要で、相互に補完し合って全体のシステムが機能します。このテキストでは章を改めて学習します。

【コンピュータシステムの定義】
コンピュータシステムは、データを処理し情報を提供するためのシステムです。それは一連の命令に従って、情報の入力、処理、出力、記録を行います。コンピュータシステムは通常、ハードウェア(CPU、メモリ、ストレージデバイスなど)とソフトウェアオペレーティングシステム、アプリケーションプログラムなど)から成り立っています。

【コンピュータシステムの用途】
コンピュータシステムの用途は非常に広範で、業界や目的によります。以下は用途の例です。

1. データ処理と分析

コンピュータは大量のデータを高速に処理し、情報を抽出することができます。これには、ビジネスの意思決定をサポートするための統計分析から、科学研究のための複雑なシミュレーションまで、多岐にわたる応用があります。

2. 通信

コンピュータは、電子メール、チャットツール、ビデオ会議などの方法で、人々がリアルタイムでコミュニケーションを取ることを可能にします。通信に関連してネットワークを章を改めて解説します。

3. エンターテイメント

コンピュータは音楽の作成、画像やビデオの編集、ゲーム、映画など、様々なエンターテイメントの形式をサポートします。

4. 教育

教育分野では、コンピュータは情報の検索、学習資料の作成、オンライン学習など、多岐にわたる役割を果たします。

以上のように、コンピュータシステムは私たちの生活のあらゆる側面に影響を与えています。みなさんも適切な知識とスキルを持つことで、コンピュータシステムを最大限に活用し、新たな可能性を引き出すことができるのです。

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実験

ここからの学習ではソフトウェアの具体例として統合開発環境のEclipse(Pleiades)を使っていきます。

講師の指導の下、インストールまたは、このリンクを参照してご自身でインストールしてください

3.システムエンジニアのお仕事

システムエンジニアは、組織のIT(情報技術)システム全体の設計、構築、テスト、管理を行う専門家です。みなさんの主な任務は、組織が技術を最大限に活用してビジネス目標を達成するのを支援することです。そのためには、ユーザーニーズに的確に対応し、システムの機能と性能を最適化し、システム障害を最小限に抑えるなどの活動が必要です。

システムエンジニアは以下のような役割を果たします。

システム設計

システムエンジニアはビジネスニーズ【needs】と技術的シーズ【seeds:種】を理解し、その上で最適なITソリューションを設計します。設計には、ハードウェアとソフトウェア、ネットワークとデータストレージの構成などが含まれます。

システム構築と導入

システムエンジニアは、設計されたソリューションを構築し、それを組織に導入します。ソフトウェアのインストールと設定、ハードウェアのセットアップと接続、ネットワークの設定などが含まれます。

テスト

システムエンジニアはシステムが設計通りに機能することを確認するために、様々なテストを行います。

システムの管理とメンテナンス

システムが稼働した後も、システムエンジニアはシステムの性能を監視し、問題を特定して修正し、新たなビジネスニーズに応じてシステムをアップデートやアップグレードします。

トラブルシューティング

システムエンジニアはシステムで問題が発生した場合に、その原因を特定し、解決策を提供します。

上述の役割を果たすために、システムエンジニアは一般的に広範で深い技術知識を持っている必要があります。また、問題解決能力、コミュニケーション能力、プロジェクト管理能力なども重要です。

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4.このテキストの方針と使い方

このテキストの目的は皆さんを一人前のエンジニアにすることです。

そのために単なる知識付与だけでなく、実務能力や経験値、ヒューマンスキルを高めることも重要だと考えました。そのための色々な課題をご用意しています。

以下のコーナーはディスカッションの機会です。同じチームの皆さんと話し合っていただいて発表いただきます。

話し合ってみましょう

実務能力を高めるためには、実機を使った操作に習熟することも重要です。時間の許す限り、以下の実験コーナーの課題にチャレンジしてみてください。

実験

ITエンジニアの世界の登竜門として基本情報処理技術者試験があります。これはITの世界の運転免許証にも例えられ、皆さんのエンジニアとしての能力の証明になるものです。

このテキストは決して試験対策のためのものではありませんが、基本情報処理技術者試験の過去問題を紹介しています。ぜひ、チャレンジしてみてください。

例題

以上、この章ではシステムとは何かから始まり、システムエンジニアのお仕事をご紹介しました。また、このテキストの方針もお伝えしました。

次回は、「ハードウェアの基本を知り最適な顧客提案をする」を学びます。

コンピュータシステムとは何か? 最後までお読みいただきありがとうございます。