研修成果
成功率『52.8%』といわれている日本のITプロジェクト。失敗しないためにはどうしたらいいのか?
本研修では、その答えの一つとして『リスク・マネジメント』を取り上げます。
実例に極めて近いケースを用い、当社が独自で開発したオリジナルゲーム演習で、カードやサイコロを使い楽しく学んでいただける内容です。
また研修参加者にはファシリテーター役を担っていただくことで、各種会議のとりまとめ役を担う力を身につけます。
グローバルスタンダードな資格である米国PMI認定のPMP資格を維持するための学習時間(60時間)のうち14時間分を取得できます。※
※Ways of Working: Technical Project Management
達成目標
- 独力でリスク管理表が作成できる
- 独力で公共案件では必須となりつつあるEVMを使った進捗管理ができる
- リスク対策を一人5つ以上、現場の仕事に持ち帰る
対象
現在ITプロジェクトにメンバー又はマネジャとして携わっている方、今後予定されている方。
前提知識:ITプロジェクトに参加した経験5年以上。(※本研修では主として「実行」~「監視・コントロール」プロセス群を扱います。「立上げ」と「計画」プロセス群は別途、「失敗しないプロジェクトのための段取り力」を受講下さい。)
定員:16名様(超える場合はご相談下さい)
研修内容(オンラインも可能です)
1日目
◎研修の目的と目標 (1)ノーミング・セッション (2)グラウンド・ルール作り 1.プロジェクト・マネジメントとは【演習】 2.衆知を集めてリスクを洗い出す【講義】 (1)ファシリテーションの2つの目的 (2)みんなの意見は案外正しい 3.日本人の苦手なリスク・マネジメント【講義】 (1)なぜ、日本人はリスク音痴(?)に? (2)リスクを取らないとどうなるか? 4.EVMによるコントロール 【演習】 (1)成功の鍵は定量管理 (2)基本用語と計算方法の確認 (3)練習問題 (4)将来予測による先読み 5.リスク・マネジメントとは? 【演習】 (1)リスクとは? (2)リスク管理の4ステップ (3)リスクの優先順位付け (4)2つのリスク対策 |
2日目
6.リスクマネジメント・ゲーム【演習】 (1)要求定義フェーズ (2)結合テストフェーズ ・個人/グループ演習 ・全体発表と講師講評 7.リスク登録簿を持ち帰る【演習】 (1)リスク登録簿の作成 ・プロジェクト目標 ・前提と制約条件 ・WBS簡易版 ・個人/グループ演習 ・全体発表と講師講評 8.先読み力向上「5つの習慣」【講義】 ◎総まとめ ・自己成長のための指針 |
価格(ノンカスタマイズの場合)
※名古屋市内からの交通費と宿泊費が別途必要な場合があります
講師料:30万円(税別)※受講者16名様までは講師一人で対応いたします。それ以上の人数になる場合はご相談ください。
テキスト代:3,000円(税別) ✕ 研修参加人数
イメージ写真
この研修への感想
とても勉強になったのと、とても楽しかったです。
マネージャーは「管理者」と訳されがちですが、そういう感じではなくて、チームとして最大の成果を発揮するための舵取り役かなと思います。
プロジェクトマネジメントというものが前よりイメージできてきましたので、良いマネージャーを目指してもっと勉強してみます。
Zoom研修は初めてだったので、はじめは緊張していましたが、皆さんとグループワークや、ゲームをして、とても楽しい研修になりました。
また、色々なリスクや対応策を聞くことができて、とても参考になり、勉強になりました。
カードとサイコロを使ったゲームは楽しかったです。
2日間短い間でしたが、ありがとうございました。
リスクを考慮するという行為自体は日常のどんなときでも考えることができるので
日々意識しつつ、プロジェクト実施時にリスクをいろいろな角度から盛り込めるようになりたいと思いました。
楽しく学ぶことができました。
これまでの開発ではEVMを用いたリスク分析の経験がなかったので、とても勉強になりました。
チームでリスク分析の実習を行う中で、想定されるリスクや対応策を検討する難しさを実感することができました。
全体的に楽しみながら研修を受けることができました。
ありがとうございました。
私にとってとても充実した研修でした。リスクの洗い出しの難しさはありましたが、メンバーとの話し合いや相手チームの検討結果などから得られるものが多かったと感じております。
また、講師の山崎さんの説明もわかりやすく、昨今のZOOM研修にあるようなトラブルもなくスムーズな進行で、ファシリテータの見本です。
田渕さんの絶妙なサポートの入り方も印象に残っております。全体的に楽しく学ぶことができました。2日間ありがとうございました。
このページを見ている方にオススメの研修
このリスク先読み力研修で過去に交わされた質問と回答例
-
この研修はPMP対策になりますか?
-
はい、一部は試験対策になります。PMP(Project Management Professional)というプロジェクトマネジメントの国際資格があります。
※詳細はPMI日本支部のサイトを参照ください。本研修はPMP試験の前提知識となるPMBOK(Project Management Body of Knowledge:プロジェクトマネジメント知識体系)に準拠しておりますので、ある程度は試験にも役立つ内容になっております。
しかし、PMBOKは
①ITプロジェクトだけでなく全ての業界のプロジェクトを含んでいる点
②どちらかというと大規模プロジェクト向きで小規模プロジェクト向きではない点を考慮して弊社ではカスタマイズをしております。
そういう意味では、PMP資格試験対策ではありません。
また、PMP受験のためには一定の研修受講要件がありますので、その意味からも本研修は試験対策には不適切です。
ただし、PMBOKの10の知識エリアのうち、
①リスクマネジメント
②スケジュールマネジメント(EVM分析を通じて)
②コストマネジメント(EVM分析を通じて)について、
また5つのプロセス群のうちの
①監視・コントロールプロセス
については相当詳しくやりますので、試験勉強をされるうえで参考になるものと思われます。
ちなみに、この研修をご受講いただきますとPMP資格の維持に必要な単位であるPDUは1時間ごとに1PDU発行できます。
-
プロジェクト・リスクの洗い出しをする際にどのような切り口でリスクを洗い出せばいいでしょうか?
-
プロジェクト・リスクの切り口として以下の4つが挙げられます。
(自社で作ったオリジナルなチェックリストを使う以外の方法です)
1.WBSを使う
2.PMBOKの10の知識エリアを使う
3.RBSを使う
4.前提条件分析をするといった4つの切り口です。
1.WBSを使う
WBS(Work Breakdown Structure)とは、プロジェクト全体を細かい作業(タスク)に分割し、階層的な構造図で表現したものですね。WBSで作業が分解できていれば、個々の作業ごとに固有のリスクを洗い出すのに役立ちます。例えば、「ハードウェアを手配する」というタスクがあれば、「適切なハードウェアが見つからないリスク」や「ハードウェアが期日通りに納入されないリスク」などが思い当たるでしょう。2.前提条件分析をする
前提条件とは、プロジェクトで使用する経営資源(人/モノ/金/ 情報)が使えるかどうかということです。
当たり前と考えている前提条件が外れることほど恐ろしいことはありません。
前提条件の不正確・不安定・不完全によって、どのようなリスクが生じるかを特定します。3.RBSを使う
risk breakdown structure (RBS) とは、一般的なプロジェクトに起こりうるリスクを階層構造で表したものです。
以下のPMIのサイトを参考にしてください。(英語)
https://www.pmi.org/learning/library/risk-breakdown-structure-understand-risks-1042
4.PMBOKの10の知識エリアを使う
PMBOKの10の知識エリアとは、以下の10エリアのことです。統合マネジメント
スコープマネジメント
スケジュールマネジメント
コストマネジメント
品質マネジメント
人的資源マネジメント
コミュニケーションマネジメント
リスクマネジメント
調達マネジメント
ステークホルダーマネジメント例えば、最後のステークホルダーで、このプロジェクトに反対している経営幹部がいるとすれば、それはリスクになります。
このPMBOKの10の知識エリアを切り口に問題を分類したカードがあります。
弊社の「問題解決フラッシュカード」です。
以下からダウンロード可能ですので試してみてください。
-
リスクはどこまで見込むべきでしょうか?
例えば、災害や疫病、戦争のリスクまで見込むとなるとリスク分析がとても大変なことになってしまいます。
-
BCP(Business Continuity Planning:事業継続性計画)と重複する部分はプロジェクトのリスク分析に含める必要はありません。
あくまでプロジェクト固有のリスクを分析して対策を打つのがプロジェクトのリスク分析の目的です。
例に上げていただいたようなリスクは企業経営全般に対するリスクですので、 BCPの守備範囲です。
-
IT企業の人財育成に関することなら0120-559-463受付時間 9:00-18:00 [ 土・日・祝日除く ]
お問い合わせ メールでお気軽にどうぞ