日本人が間違えやすい英語表現

日本人が英語を使うときに間違えやすい表現には、日本語と英語の考え方や構造の違いが影響しています。今回は、そんなよくある間違いやすい表現を解説し、使い分けのコツを伝授します!


1. 「I’m fine.」の使い方

英語で「大丈夫です」を言うときに、日本人がよく「I’m fine.」を使いますが、これは少し硬く聞こえる場合が多いです。特にカジュアルな場面や、体調を気遣われたときには「I’m good.」や「I’m okay.」が自然な表現です。

  • 例文
  • How are you feeling?
    • 自然な返答: I’m okay.(大丈夫だよ)
    • 硬い表現: I’m fine.(問題ないですが、少し距離がある感じ)
  • ポイント
    フォーマルな場面では「I’m fine.」も使えますが、友達や同僚との会話では「I’m good.」「I’m okay.」がしっくりきます。

2. 「How do you think?」はNG

「どう思いますか?」と言いたいとき、つい「How do you think?」と言いたくなりますが、正しくは「What do you think?」です。「How do you think?」だと、「どういう方法で考えているのか?」と意味が変わってしまいます。

  • 例文
  • What do you think about this plan?(この計画についてどう思いますか?)
  • ポイント
    意見を尋ねる場合は「What」を使いましょう。

3. 「enjoy」の誤用

「enjoy」は「~を楽しむ」という意味で、日本語の「~して楽しむ」とは異なります。英語では動詞の後ろに「~ing形」を置きます。日本人がよく「I enjoy to play tennis」と言ってしまいますが、正しくは「I enjoy playing tennis」です。

  • 例文
  • I enjoy playing tennis.(テニスをするのが好きです)
  • ポイント
    「enjoy」の後は「~ing形」を使うことを忘れずに!

4. 「too much」を使いすぎない

日本語の「とても」「すごく」に当たる表現として「too much」を使いたくなりますが、英語での「too much」は「過剰」「多すぎる」とネガティブなニュアンスがあります。ポジティブに強調したい場合は「very」や「a lot」を使いましょう。

  • 例文
  • This cake is very delicious.(このケーキはとても美味しい)
  • This cake is too sweet.(このケーキは甘すぎる)
  • ポイント
    「too much」はポジティブな意味で使うと違和感があるので注意です。

5. 「by myself」と「for myself」の違い

日本語では「一人でやった」という表現に「by myself」や「for myself」が使われますが、ニュアンスが異なります。「by myself」は「一人で」や「自力で」、「for myself」は「自分のために」と訳せます。

  • 例文
  • I did my homework by myself.(宿題を一人でやりました)
  • I made lunch for myself.(自分のためにお昼ご飯を作りました)
  • ポイント
    「by myself」は「一人で自力で」という意味、「for myself」は「自分のために」と覚えましょう。

6. 「very much」と「so much」の違い

「とても~」と言いたいとき、「I like it very much」と「I like it so much」を混同しがちですが、少し違いがあります。「very much」はシンプルに「とても」を表し、「so much」は感情的なニュアンスを強調したいときに使われます。

  • 例文
  • I like it very much.(それがとても好きです)
  • I like it so much!(それがすごく好き!)
  • ポイント
    「so much」は感情的に強調するニュアンスがあるため、親しい間柄やカジュアルな場面で使います。

7. 「know」と「understand」の違い

「知っている」と「理解している」は日本語で区別があいまいになることがありますが、英語では「know」は情報や事実を知っていることを意味し、「understand」は内容や意味を理解していることを表します。

  • 例文
  • I know her.(彼女のことを知っています)
  • I understand what you mean.(あなたの言いたいことが分かります)
  • ポイント
    単なる「知識として知っている」なら「know」、意味や意図を「理解する」なら「understand」を使います。

最後に

いかがでしたか?日本語の感覚で英語を使うと、ニュアンスがズレてしまうことが多々あります。英語で話すときには、それぞれの表現の持つ微妙なニュアンスや使い方に注意しながら会話してみましょう。

英語には他にも日本人が間違えやすい表現がたくさんあります。ぜひ日常会話や文章の中で実際に使い、少しずつ慣れていってください!

投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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