損益分岐点って何? 新人エンジニアの方にもわかりやすく解説
損益分岐点って何?
損益分岐点とは、「収益と費用がちょうど同じになるポイント」です。
つまり、利益がゼロになる売上や販売個数のことです。
この分岐点を超えると利益が出ますし、分岐点に達しないと赤字になります。
簡単に言うと、「何本の焼き鳥を売れば赤字にならないか?」を計算するのが損益分岐点分析です。
焼き鳥屋台での例:基本情報を設定しよう
まず、学園祭で焼き鳥を売る場合の数字を設定します。
- 1本あたりの販売価格:200円
- 1本あたりの仕入れコスト:100円(焼き鳥の材料費)
- 固定費:10,000円(屋台のレンタル代、炭代、宣伝費など)
- 固定費とは、売上本数に関係なく必ずかかる費用です。今回の例では、屋台のレンタル代や炭代がこれにあたります。
- 一方で、変動費は売れた本数に応じて増える費用です。材料費(焼き鳥1本あたり100円)がこれに該当します。
損益分岐点を計算しよう
損益分岐点を求めるには、次の公式を使います。
損益分岐点の売上(円) = 固定費 ÷ 1本あたりの貢献利益
ここで、貢献利益という言葉が出てきましたね。
これは、「販売価格から変動費を引いたもの」です。1本の焼き鳥を売ることで、固定費の回収に貢献する金額を指します。
計算してみましょう。
- 貢献利益
1本あたりの貢献利益 = 販売価格 - 変動費
= 200円 - 100円 = 100円 - 損益分岐点の売上
損益分岐点の売上 = 固定費 ÷ 貢献利益率
= 10,000円 ÷ 100円 = 100本
つまり、100本の焼き鳥を売れば、ちょうど赤字にも黒字にもならない状態になるわけです。
損益分岐点分析を理解するメリット
価格設定の影響を把握できる
1本あたりの価格を上げれば貢献利益が増え、損益分岐点が下がります。
事前に売上目標を設定できる
「最低でも100本売らないといけない」と具体的な目標が明確になります。
コスト削減の重要性が分かる
固定費や変動費を削減すれば、損益分岐点を低く抑えることができます。
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投稿者プロフィール
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セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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