クレイトン・クリステンセンの名言を新人エンジニア向けに解説

こんにちは。ゆうせいです。
今回は「良いドキュメントとは何か?」について、新人エンジニア向けに解説していきます。
エンジニアの仕事では、コードを書くだけではなく、わかりやすいドキュメント(文書)を作成する力も求められます。

「ドキュメントは面倒だな…」なんて思っていませんか?
確かに、最初は少し大変かもしれません。しかし、良いドキュメントは、チーム全体や未来の自分を助ける「お守り」のようなものなんです!

この記事では、良いドキュメントのポイントや作成方法について、初心者でもわかりやすいように解説しますね。


ドキュメントってそもそも何?

「ドキュメント」という言葉は広い意味を持ちますが、エンジニアの世界では、次のようなものを指します。

  • 設計書:システムやプログラムの設計方針を説明した文書
  • API仕様書:API(アプリケーション間のやりとりを定義したもの)の使い方を記載した文書
  • README:コードの使い方やセットアップ方法を説明する文書
  • 技術ノート:解決方法やエラー内容、開発時のメモ
  • コメント:コード内に書く簡潔な説明

良いドキュメントの定義

良いドキュメントは、読んだ人が迷わずに理解できるものです。シンプルに言うと、「人が読んで理解できる」ことが大前提です。

では、具体的にはどのようなドキュメントが良いのでしょうか?以下の5つのポイントを押さえましょう!

1. 誰が読んでもわかりやすい

  • 対象読者を考えて書く:
    ドキュメントの読者は誰なのか?初心者なのか、経験豊富なエンジニアなのかによって、説明の深さが変わります。
    :「エラーコード一覧」を書くなら、各エラーの原因や解決策も丁寧に書くことで初心者も理解できます。
  • 専門用語は適切に解説する:
    専門用語や略語を使う場合は、一度説明を入れましょう。
    :「CI/CD」と書く場合、「CI(継続的インテグレーション)/CD(継続的デリバリー)」の意味も加えると親切です。

2. 情報が整理されている

情報がごちゃごちゃしていると、どれが重要なのかわかりません。次のように整理しましょう。

  • 見出し箇条書きを使う:
    情報が階層的に整理されていると、読み手が迷わなくなります。
  • 図や表を活用する:
    複雑な情報は言葉だけでなく、図や表で説明すると一目瞭然です!

例:API仕様書の情報整理

項目説明
エンドポイント/api/users
メソッドGET
パラメータid(ユーザーID)
レスポンス例{ "id": 1, "name": "Taro" }

3. 最新の情報に保たれている

ドキュメントが古いままだと、間違った情報を基に動いてしまい、トラブルの原因になります。

  • 変更があればドキュメントも更新する:
    コードや仕様が変わったら、その都度、関連するドキュメントもアップデートしましょう。

4. 具体例が豊富である

ドキュメントには具体例が欠かせません。

  • サンプルコード使用例を記載する:
    理論だけでなく「実際にどう使うのか?」が示されていると理解が深まります。

例:シンプルなGETリクエストの説明

import requests

response = requests.get("https://example.com/api/users?id=1")
print(response.json())  # { "id": 1, "name": "Taro" }


5. 無駄がなくシンプル

情報が多すぎると読み手が疲れてしまいます。必要な情報だけを簡潔に書きましょう。

  • 短い文章で簡潔にまとめる:
    長すぎる文章は避け、ポイントを絞って伝えましょう。

ドキュメント作成のステップ

良いドキュメントを書くには、次の手順で進めてみましょう!

  1. 目的と読者を明確にする
    • 何のために書くのか?誰が読むのか?
  2. 情報を集めて整理する
    • 必要な内容を書き出して、優先順位をつける。
  3. 構成を考える
    • 見出しや箇条書きを使って情報を整理。
  4. 具体例を入れる
    • 理論だけでなく、実際のサンプルや使い方を示す。
  5. 推敲してシンプルにする
    • 無駄な表現を削り、簡潔な文章にまとめる。

良いドキュメントがもたらすメリット

良いドキュメントがあれば、次のようなメリットがあります!

  1. 作業効率が上がる
    「何をすればいいのか」が明確になるため、迷わず進められます。
  2. チームの連携がスムーズになる
    誰が読んでも理解できるので、コミュニケーションコストが減ります。
  3. 未来の自分や後輩を助ける
    ドキュメントがあれば、過去の知識をすぐに引き出せます。

まとめ:良いドキュメントを書こう!

良いドキュメントとは「誰が読んでも理解できるもの」です。
わかりやすい言葉と構成、具体例、最新情報が揃っていれば、チーム全体の生産性が上がります。

「ドキュメントなんて面倒…」と感じるかもしれませんが、書いた分だけ未来の自分や仲間が助かることを忘れないでくださいね。

最後に、少しずつで良いのでドキュメントを書く練習をしていきましょう!最初は小さなREADMEから始めても大丈夫です。

今後の学習として、他人が書いた良いドキュメントを見つけて、「どこがわかりやすいのか?」を考えてみてくださいね。
あなたのドキュメント力が上がれば、エンジニアとしての信頼もグッと高まります!頑張ってください!

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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