論理とはなにか?を新人エンジニア向けに解説

こんにちは。ゆうせいです。

今日は「論理」について、新人エンジニア向けにわかりやすく解説します。皆さんは「論理」という言葉を聞いたことがあると思いますが、具体的にどういう意味か、どう使うものなのか理解していますか?エンジニアにとって論理的な思考はとても重要です。システム開発やプログラミング、問題解決の場面で欠かせない力だからです。

では、一緒に「論理」について学んでいきましょう!


論理とは?

「論理」とは、物事を筋道立てて考えるためのルールや考え方のことです。簡単に言えば、「正しい理由付けをして結論を導くプロセス」です。

例えば、次のようなものが論理的な考え方です:

  • 前提1:「雨が降っている」
  • 前提2:「雨が降ると地面が濡れる」
  • 結論:「だから地面は濡れている」

これは「雨が降る」という条件があるので、「地面が濡れる」という結果が正しいと考えられるわけですね。

こうした 前提 → 論理的な推論 → 結論 という流れが「論理」です。


論理の基本構造

論理は大きく3つの要素から成り立っています。

  1. 前提(Premise)
    • 論理を考えるための出発点です。「これが事実である」と前提として受け入れる条件です。
      例:「プログラムにバグがある」「バグがあればエラーが出る」
  2. 推論(Inference)
    • 前提を基にして「だからこうなるだろう」と導く考え方です。
      例:「バグがあるから、エラーが出ているはずだ」
  3. 結論(Conclusion)
    • 推論の結果として導き出される答えです。
      例:「エラーの原因はバグだ」

このように前提から結論を導くルールや手順を意識すれば、論理的に考えることができます。


論理的思考がエンジニアに必要な理由

エンジニアの仕事は、問題を解決し、システムやプログラムを構築することです。そのためには、次のような力が求められます:

  1. 問題を正確に理解する
    • 「なぜバグが発生したのか?」、「なぜこの処理が遅いのか?」という原因を考えるには、論理的な思考が必要です。
  2. 筋道を立てて解決策を考える
    • 前提や条件を整理し、それに基づいて「どの手順を踏めば解決できるか?」を考える力が論理的思考です。
  3. 相手に説明する
    • チームで仕事をするエンジニアにとって、相手にわかりやすく説明するスキルも重要です。論理的に話すことで、相手が理解しやすくなります。

論理的な思考を身につける方法

論理的な思考は、トレーニングすれば必ず身につきます!以下の方法を試してみましょう。

1. 物事を分解する

大きな問題を細かく分解して考えましょう。例えば、「システムが動かない」という問題なら:

  • 「プログラムにバグがあるのか?」
  • 「ハードウェアが正常か?」
  • 「入力データに問題があるのか?」

このように問題を要素ごとに整理して考えます。


2. 前提と結論を明確にする

物事を考えるときに、必ず「前提」と「結論」を明確にしましょう。

  • 前提:「この関数は数値を入力すると計算結果を返す」
  • 結論:「だから、計算結果が違う場合、入力データに問題がある」

3. 図や表を使う

論理的に考える際には、図や表を使うと頭が整理されます。例えばフローチャートやシーケンス図を描いてみましょう。


論理的思考のメリットとデメリット

最後に、論理的思考のメリットとデメリットを整理しておきます。

メリットデメリット
問題解決が効率的になる感情や直感が軽視されることがある
相手にわかりやすく説明できる時間がかかる場合がある
ミスを減らし、精度が高まる複雑な場合、途中で混乱しやすいこともある

論理的に考えることは大切ですが、ときには直感や感情も重要です。バランスよく使い分けるのが良いですね。


まとめ:論理を武器にしよう!

「論理」とは、筋道を立てて考え、正しい結論を導くための考え方です。エンジニアの皆さんにとって、論理的な思考は必須のスキルです。

  • 前提を明確にする
  • 筋道を立てて考える
  • 図や表を使って整理する

これを意識すれば、問題解決力や説明力が大きく向上します!ぜひ日々の業務で「論理的に考える」ことを意識してみてくださいね。

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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