敬語とは? 新人エンジニア向けに分かりやすく解説

こんにちは。ゆうせいです。

「敬語ってなんだか難しいな」と思ったことはありませんか? 新人エンジニアとして、上司やお客様、先輩エンジニアとのやりとりが増えると、「敬語をちゃんと使わなければ」と意識する場面が多くなると思います。今回は「敬語とは何か?」を初心者向けにわかりやすく解説します!


敬語とは何か?

敬語とは、相手に対する敬意配慮を示すための言葉遣いのことです。日本語の特徴的な表現方法であり、主に人間関係を円滑にするために使います。例えば、友達と話すときの「これ、食べる?」は、上司に対しては「こちら、召し上がりますか?」になります。

敬語には大きく分けて以下の3種類があります。

敬語の種類概要例文
尊敬語相手や相手の動作を高める表現「社長がいらっしゃる
謙譲語自分の動作をへりくだり、相手を立てる表現「私が伺います
丁寧語丁寧に述べる表現「こちらが新しい機能です。」

これらを適切に使い分けることで、相手に不快な思いをさせることなく、スムーズなコミュニケーションができるのです。


敬語の種類と使い方

1. 尊敬語(そんけいご)

尊敬語は、相手や第三者の動作や状態を高めるための敬語です。対象となる人が自分より上の立場の人(上司、顧客、先生など)や敬意を払うべき存在の場合に使います。

尊敬語のポイント

  • 動詞の変化:特定の尊敬語に変える(例:行く → いらっしゃる)
  • 「お~になる」や「ご~なさる」を使う
    • 例:「読む」 → 「お読みになる」
基本動詞尊敬語
言うおっしゃる
行く/来るいらっしゃる
見るご覧になる
食べる/飲む召し上がる

例文
「部長が会議にいらっしゃいます。」
「社長はこの本をご覧になりました。」


2. 謙譲語(けんじょうご)

謙譲語は、自分や自分側の動作をへりくだることで相手を立てる敬語です。主に、自分の行動を相手に対して述べるときに使います。

謙譲語のポイント

  • 動詞の変化:特定の謙譲語に変える(例:行く → 伺う)
  • 「お~する」や「ご~する」を使う
    • 例:「伝える」 → 「お伝えする」
基本動詞謙譲語
言う申す/申し上げる
行く/来る伺う
見る拝見する
食べる/飲むいただく

例文
「私が明日の予定をお伝えいたします。」
「会議資料は後ほど拝見いたします。」


3. 丁寧語(ていねいご)

丁寧語は、文末に「です」「ます」「ございます」を使って丁寧に表現する敬語です。相手が誰であっても使うことができます。

丁寧語のポイント

  • 主に日常会話やビジネスシーンで使う
  • 丁寧語を使うだけで十分に敬意を示せる場面が多い

例文
「こちらのシステムは新機能が追加されております。」
「本日の打ち合わせは15時からです。」


敬語を使う場面と例

エンジニアとして働く中で敬語を使う場面は多くあります。特に、顧客対応や上司への報告、社外の取引先とのやりとりでは重要です。

例えば、以下のような場面が考えられます。

シチュエーション間違った例正しい敬語表現
上司に進捗を報告するとき「部長、進捗どうですか?」「部長、進捗状況はいかがでしょうか?」
クライアントにメールを書く「資料、見ましたか?」「資料はご確認いただけましたでしょうか?」
お客様を案内するとき「こっちです。」「こちらへご案内いたします。」

敬語を正しく使うためのポイント

  1. 相手の立場を考える
    相手が誰であるかを意識し、適切な敬語を選びましょう。
  2. 丁寧語を基本とする
    迷ったときは、丁寧語「です」「ます」で話せば失礼にはなりません。
  3. 尊敬語と謙譲語を混同しない
    尊敬語は相手の行動に、謙譲語は自分の行動に使います。
    • NG例:「社長が伺います。」(正しくは「社長がいらっしゃいます。」)

敬語の練習方法

敬語は使い慣れることが大切です。新人エンジニアとして次の練習をおすすめします!

  1. 実際の会話で意識して使う
    仕事での報告や会話の中で、丁寧語から意識的に取り入れましょう。
  2. 敬語のパターンを覚える
    代表的な動詞の尊敬語・謙譲語を一覧で覚えておくと便利です。
  3. 先輩や上司の言葉遣いを観察する
    上司や先輩がどのように敬語を使っているかを学び、真似してみましょう。

まとめ

敬語は、エンジニアとして働く中でも欠かせないコミュニケーションスキルです。尊敬語・謙譲語・丁寧語の3つをしっかり理解し、場面に応じて使い分けることで、相手に対して失礼のない対応ができます。

最初は難しいかもしれませんが、意識して使い続ければ自然と身につきます! 敬語をマスターして、信頼されるエンジニアを目指しましょう。

今後はさらに「ビジネスメールでの敬語の使い方」や「NG例と改善ポイント」について学ぶと、より実践的なスキルが身につきますよ!

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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