英語には敬語がないは本当か? 新人エンジニア向けに分かりやすく解説

こんにちは。ゆうせいです。

英語を学び始めると「英語には敬語がない」と聞いたことがあるかもしれません。でも、それは本当でしょうか? 実は、英語にも日本語の敬語のように「丁寧さ」や「相手への敬意」を示す表現は存在します。ただし、日本語の「です・ます」「尊敬語」「謙譲語」のような明確な文法体系があるわけではなく、言葉の選び方や表現方法で丁寧さを示します。

この記事では、特にビジネスシーンやエンジニアの仕事に役立つ「英語における敬語や丁寧表現」をわかりやすく解説していきますね。


英語の「敬語」の基本的な考え方

英語には日本語のような厳密な「敬語」はありませんが、フォーマル(正式)とインフォーマル(カジュアル)という区別があります。

フォーマルな英語とは?

  • ビジネスメールや上司への報告、クライアントとのやり取りなどで使われます。
  • 正しい文法、丁寧な表現、控えめな言い回しを心がけます。

インフォーマルな英語とは?

  • 友人同士や親しい同僚との会話で使います。
  • 省略形やスラングが多く、くだけた表現になります。

例えば、日本語でいう「ありがとうございます」にあたる英語を比較すると:

日本語フォーマルインフォーマル
ありがとうございますThank you very much.Thanks.
お世話になっておりますI appreciate your help.Cheers!

丁寧な表現を示すポイント

英語で丁寧さを示す方法にはいくつかのポイントがあります。順番に見ていきましょう!

1. 丁寧な言い回しにする(緩和表現)

丁寧さを出すために直接的な表現を避けて、緩和表現(Polite Phrases)を使います。例えば、命令文をそのまま使うのではなく、クッション言葉や丁寧なフレーズを加えます。

直接的な言い方丁寧な言い方
Send me the report.Could you please send me the report?
I need the details.I would appreciate it if you could provide the details.
  • Could you...?Would you...? は相手にお願いするときの定番フレーズです。
  • 「ください」を意味する please をつけると、より丁寧になります。

2. 助動詞を使って丁寧にする

英語では 助動詞(Can, Could, Would, Mightなど)を使うことで、柔らかく丁寧な表現になります。

カジュアル丁寧
Can you help me?Could you help me, please?
Will you join us?Would you like to join us?
  • CouldWould は「〜していただけますか?」というニュアンスになります。
  • Might を使うとさらに控えめです: "Might I ask you a question?"

3. 敬意を示す表現を使う

英語では相手への敬意を示す表現を使うことで、丁寧さがアップします。例えば:

  • I appreciate ...(感謝しています)
  • It would be my pleasure to...(喜んで...します)
  • Allow me to...(...させてください)

例:

  • "I appreciate your time today."
    (本日はお時間をいただきありがとうございます。)

4. 丁寧なメールの書き方

エンジニアや新人ビジネスパーソンが直面するのが「英語のメール」です。以下の構成を押さえれば丁寧なメールが書けます。

丁寧なメールの例

Subject: Request for Report Submission

Dear Mr. Smith,

I hope this message finds you well.  
I am writing to kindly request the updated report on the project status. Could you please send it to me by tomorrow?

I would greatly appreciate your support.  
Thank you very much for your time and cooperation.

Best regards,  
[Your Name]  
[Your Position]  
[Your Company]

ポイント:

  1. 挨拶: "Dear Mr./Ms. 〇〇" や "I hope this message finds you well."
  2. お願い: "Could you please...?"
  3. 感謝の言葉: "I appreciate..." や "Thank you for..."
  4. 締めくくり: "Best regards" や "Sincerely"(敬具)

注意!失礼になる英語表現

新人エンジニアが気をつけるべき「失礼な英語表現」もあります。

  1. 命令形だけで頼む
    "Send me the data." → "Could you please send me the data?" に変更!
  2. 略語やスラングを使いすぎる
    ビジネスでは、"ASAP"(As Soon As Possible)や "BTW"(By The Way)などの略語は避ける方が無難です。
  3. 相手の名前を呼び捨てにする
    上司やクライアントに対しては "Mr./Ms. 〇〇" を使いましょう。

まとめ

英語には日本語の「敬語」のような明確なシステムはありませんが、丁寧な言い回しや適切な表現を使うことで、相手への敬意を示すことができます。

英語の敬語のポイント

  1. Could you...?Would you...? などの丁寧なフレーズを使う。
  2. 助動詞やクッション言葉を活用して、柔らかい表現にする。
  3. フォーマルなメールでは「挨拶」「お願い」「感謝の言葉」をしっかり入れる。

最初は難しいかもしれませんが、何度も使ううちに自然に身につきますよ!ぜひ、日常の仕事やコミュニケーションで意識してみてくださいね。身につきますよ!

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
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