新人エンジニア研修での「コミュニケーションのツッコミ技法」

新人エンジニア研修での「コミュニケーションのツッコミ技法」

こんにちは。ゆうせいです。

新人エンジニア研修では、業務に関する知識や技術だけでなく、チーム内でのコミュニケーション能力も非常に重要です。そこで、場の空気を和ませたり、後輩や仲間との距離を縮めるために役立つ「ツッコミ技法」を、新入社員研修の場面に合わせて解説していきます。

エンジニア特有の「真面目さ」や「技術的な話題」も取り入れた事例にしましたので、楽しく読み進めてくださいね。

ただし、これは言うまでもないことですが、受講者と研修講師の信頼関係ができていることが前提ですので、その点だけは忘れずに。


1. そのまんまツッコミ

概要
相手の言動や状況をそのまま取り上げて反応するシンプルな方法です。

研修事例
新入社員が一生懸命、資料を作っているが表がずれている。
講師:「お、セルのズレ具合が絶妙だね!」

ポイント
あえてそのまま言葉にすることで、場の空気を軽くし、笑いを引き出します。新人もツッコミやすいコミュニケーションです。


2. オーバーリアクション

概要
相手の行動や状況を大げさに表現して笑いに変える方法です。

研修事例
新入社員が小さなミスをして焦っている。
講師:「おいおい、今のミス、システム停止レベルだぞ!」

ポイント
ミスを深刻にせず、軽い笑いに変えることで新入社員の緊張をほぐします。


3. ストレートトーク

概要
思ったことをそのまま口に出してフランクに反応する方法です。

研修事例
新入社員のコードにコメントが全くない。
講師:「これ、誰か未来の自分が泣くパターンだぞ?」

ポイント
直球のツッコミで気づきを与えつつ、柔らかく伝えることができます。


4. 極端ジョーク

概要
冗談だと分かるくらい極端な言葉を使う手法です。

研修事例
新入社員が少し作業を間違える。
講師:「あれ?今のミス、会社の歴史に残るぞ?」

ポイント
冗談だと分かる表現で、新人の緊張感を和らげます。ツッコミが「笑い」として受け入れられる場面です。


5. 比喩ツッコミ

概要
相手の状況や行動を別のものに例えることで面白さを加えます。

研修事例
新入社員が手順書通りにやっているのに、やたら時間がかかる。
講師:「それ、マニュアルの奴隷になってない?ロボットか!」

ポイント
例えることで「気づき」や「改善」を楽しく伝えられます。


6. 気付き質問

概要
相手の状況に気づいて、質問する形でツッコミを入れる方法です。

研修事例
新入社員が急にキーボードの打鍵が早くなる。
講師:「急にどうしたの?手が覚醒した?」

ポイント
新人の小さな変化にも気づくことで、研修の場を明るくし、関心を示せます。


7. 褒めツッコミ

概要
褒めながら軽くツッコミを入れる方法です。

研修事例
新入社員が初めてうまくコードを書けた時。
講師:「おお、天才エンジニア誕生か?!」

ポイント
褒める形なので、新人のやる気も引き出せます。


8. お世辞リアクション

概要
自分を下げて、相手を立てることで笑いを生みます。

研修事例
新人が小さなタスクを完了しただけで満足している。
講師:「いやー、私の初日なんて何も分からなかったからね。君すごいよ!」

ポイント
新人が安心感を覚え、やる気を保てる言い回しです。


9. 軽い叱りツッコミ

概要
愛情を込めて軽く叱るようにツッコむ方法です。

研修事例
新入社員が同じミスを繰り返す。
講師:「またかい!ここで学ばないと成長しないぞ~!」

ポイント
叱る形でありながらも、愛情や軽いトーンを加えることで信頼関係を築けます。


10. キャラフィットリアクション

概要
相手の性格や特徴に合わせたツッコミです。

研修事例
新入社員が毎日定時5分前にスタンバイする。
講師:「おっ、毎日定時ガチ勢だな!」

ポイント
相手の特徴をポジティブに取り上げることで、場が和みます。


11. 皮肉ユーモア

概要
欠点や弱点を遠回しに表現し、笑いを生む手法です。

研修事例
新人の報告書がシンプルすぎる。
講師:「これ、ミニマリストの報告書かな?」

ポイント
直接言うより柔らかく伝わり、改善点を気付かせることができます。


12. 読心リアクション

概要
相手の考えていそうなことや状況を先回りして言う方法です。

研修事例
新人がエラー画面を見て絶望している。
講師:「今、絶対『これ一生直らないやつだ…』って思ったでしょ?」

ポイント
共感しながら軽いツッコミを入れることで、相手が安心します。


まとめ

これらの「ツッコミ技法」は、新入社員研修でのコミュニケーションを円滑にし、場の空気を和ませる効果があります。新入社員は、研修中は緊張感が高くなりがちですが、適切なツッコミやユーモアがあれば心の壁が少しずつ取り払われ、学びやすい環境になります。

繰り返しになりますが、受講者と研修講師の信頼関係ができていることが前提ですので、その点だけは忘れずに。

研修の場面で自然にツッコミ技法を使いながら、楽しく指導を進めてみましょう!

セイ・コンサルティング・グループでは新人エンジニア研修のアシスタント講師を募集しています。

投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
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