新人エンジニアの皆さんに向けて「他責思考の克服」を解説
こんにちは。ゆうせいです。
今日は「他責思考の克服」について、新人エンジニアの皆さんに向けてお話しします。初めて聞く言葉かもしれませんが、実は職場でのコミュニケーションや成長にとても関係のある大事なテーマなんです。一緒に考えてみましょう!
他責思考とは何か?
まず、「他責思考」という言葉の意味から説明しますね。
「他責(たせき)」とは、簡単に言うと「何か問題が起きたとき、その原因や責任を他人や外部環境に求めること」です。
「自分には関係ない」「あの人が悪い」「この環境が問題だ」といった具合に、問題の責任を自分以外に押し付けてしまう考え方を指します。
例えば、こんな場面を想像してください。
- 例1:「コードレビューで指摘されたけど、チームリーダーの指示が曖昧だったからだ。」
- 例2:「バグが出たのはテスト環境が不十分だったせいで、自分のミスではない。」
こういった考えが他責思考です。
他責思考のデメリット
一見、自分のミスを認めずに済むので楽に思えるかもしれません。でも、他責思考には大きなデメリットがあります。
1. 成長のチャンスを逃す
他責思考をしていると、「自分が改善すべき点」に気づけなくなります。つまり、学ぶ機会を自ら捨ててしまうのです。
例えば、バグが出た原因を他人に押し付けた場合、自分が注意すべきポイントやスキルの向上を見逃してしまいます。
2. 信頼を失う
周囲から「この人は問題を他人のせいにしてばかりだ」と思われてしまうと、チームでの信頼関係が崩れます。エンジニアの仕事はチームプレイが重要なので、信頼の喪失は大きなマイナスです。
3. 問題解決能力が低下する
原因を外部に求めるだけでは、根本的な問題解決ができません。他責思考をしていると、「どうすれば同じ問題を防げるか」を考えられなくなります。
他責思考に陥る原因
他責思考に陥るのにはいくつか理由があります。新人エンジニアに特有のものもあるので、少し整理してみましょう。
1. 不安やプレッシャー
新人時代は、経験不足からミスを恐れる気持ちが強くなりがちです。その結果、「自分が悪いと思われたくない」という心理が働いてしまいます。
2. 環境や文化
職場の雰囲気が「ミスを厳しく責める」ものであれば、防衛本能から他責思考が強まることがあります。
3. 原因の複雑さ
エンジニアの仕事は多くの人やシステムが関わるため、問題の原因が複雑なことが多いです。そのため、「自分だけのせいではない」と思いやすくなります。
他責思考を克服するためのポイント
では、どうすれば他責思考から抜け出せるのでしょうか?ここからは実践的な方法をお話しします。
1. まずは「自分にできたこと」を考える
問題が起きたときに、最初に「自分が何を改善できたか」を考えてみましょう。
例えば、バグが発生した場合、「仕様の確認をもっと丁寧にすべきだったかもしれない」といったように、自分の行動を振り返ります。
2. 「責任」と「原因」を分けて考える
他責思考に陥る原因の一つは、「誰が悪いか」を探してしまうことです。
しかし、問題解決に必要なのは「なぜそれが起きたのか」という原因の特定です。責任の所在を考えるのではなく、原因分析に集中しましょう。
3. 「チーム全体の課題」と捉える
エンジニアの仕事では、ほとんどの問題は個人ではなくチーム全体で解決すべきものです。「この問題をどう改善すればチームが良くなるか?」という視点を持つと、建設的に考えられるようになります。
他責思考を克服した先にあるもの
他責思考を克服できると、こんなメリットが得られます。
- 自己成長が加速する:自分の改善点に気づけるので、スキルアップのスピードが上がります。
- 信頼を得られる:周囲から「この人は責任感がある」と評価され、信頼されます。
- 問題解決能力が高まる:原因分析や再発防止策を考えられるようになり、結果的に成果を出せるエンジニアになれます。
最後に
新人エンジニアにとって、失敗や問題をどう捉えるかはとても重要です。他責思考に陥るのは自然なことですが、それを克服することで、あなたの成長は一気に加速します。
ぜひ今日お話しした「まずは自分にできたことを考える」「原因を追求する」という視点を意識してみてくださいね!
次は、チーム全体での問題解決について学ぶのも良いでしょう。自分だけでなく、チームの視点を持つことで、さらにステップアップできます!
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投稿者プロフィール
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セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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