新人エンジニア研修終了後の効果測定方法とは?成果を見える化するチェックポイント!

こんにちは。ゆうせいです。

新人エンジニア研修が無事に終わっても、そこで安心してはいけません!
「この研修、ほんとうに効果あったのかな?」
そんな疑問を持ったことはありませんか?

研修の“やりっぱなし”は非常にもったいないんです。
今回は、研修効果を可視化し、次の育成につなげる方法を丁寧にご紹介していきます!


なぜ研修効果を測る必要があるの?

まず前提として、「終わったからOK」ではなく、「現場で活躍できるかどうか」が育成のゴールです。

たとえば、野球のバッティング練習を1週間やっても、試合で打てなければ意味がないですよね。

研修効果測定=育成成果のスコア化と考えると、実施の重要性が見えてきます。


効果測定の3つのタイミング

1. 研修直後

2. 配属後すぐ(1ヶ月以内)

3. 中長期(3〜6ヶ月後)

それぞれの時期で見るべき観点が異なるため、時系列に沿って説明します。


【1】研修直後に実施すべき測定方法

スキルテスト(技術力の可視化)

例:Gitの基本操作、簡単なアルゴリズムの実装、SQLのSELECT文作成など。
チェック項目:

項目できる・できないコメント欄
Gitでブランチを切れるか○/△/×
JavaScriptで関数を書ける○/△/×

アンケート・自己評価

主観的な成長実感も大事です。
「研修前よりも○○ができるようになったと感じますか?」などの質問を通じて、自信度や納得感も測定します。

講師・運営側からの評価

「吸収力」「積極性」「課題対応力」といった観点から、第三者としての客観的評価を集めましょう。


【2】配属後すぐに確認すべき指標

OJT担当者からのフィードバック

例:「業務で使っている技術に対する理解が早い」「質問が的確」など

特に重要なのは、“研修内容が実務に役立っているか?”という視点です。

軽めの実務課題でのパフォーマンス

たとえば、社内ツールの簡単な修正、バグトラッキングの対応など。
「指示の理解度」「自走力」「エラー対応力」を見るのがポイント。


【3】中長期での定点観測

KPT振り返り

KPTとは:

  • K(Keep)=よかったこと
  • P(Problem)=課題だったこと
  • T(Try)=次に試したいこと

月1や四半期ごとに振り返ることで、学習の定着度が見えてきます。

技術ブログやLT(ライトニングトーク)

「人に説明できる」というのは、高い理解度の証拠です。
新人にブログや発表を促し、その内容でスキルの定着具合を測る方法もあります。


研修効果を「数値」で把握するための工夫

指標測定方法
技術力(基礎)テストスコア・模擬課題80点以上で合格、3日でアプリ実装成功
自己効力感(自信)アンケート・1on1「業務に参加できる自信がある」と回答
上司・先輩の評価面談・Slackの発言ログ「質問内容が的確」「成長スピードが早い」など
学習継続度GitHubのコミット頻度、社内Qiita投稿数週に1回以上のコード投稿など

よくある悩みとその解決法

悩み解決策
「数字では測れない…」定性評価と定量評価の両輪でチェックしよう
「アンケートが適当すぎる」記述式を混ぜたり、1on1で深掘ること
「配属先がバラバラで比較できない」共通の基礎課題や観察項目をあらかじめ設定しておく

まとめ:測定は「成長のナビゲーション」

研修効果の測定は、新人の“今の位置”を把握するためのコンパスです。

測り方に正解はありませんが、

  • 技術面
  • 意欲面
  • 実務貢献度

この3つの軸でバランスよくチェックすることが大切です。


今後の学習の指針

次は、「評価を踏まえて次にどんなサポートを用意すべきか?」を考えていきましょう。
たとえば、“リスキリング”や“再研修”の仕組みメンタリングとの併用方法などが重要になってきます!

それでは、次回も一緒にレベルアップしていきましょう!


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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
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