世界のITエンジニアに贈る、日本の名言16日目 “Praise to Learn—Not Just to Lead”

こんにちは。ゆうせいです。

「ほめることは、リーダーの学びでもある」:知っているつもりを打ち砕くリーダーシップの習慣
Day 16 of Japanese Wisdom for Global Engineers
Praise to Learn—Not Just to Lead


🗣️ 名言

「リーダーは毎日、最低二人はほめないとだめだ。人をほめていると、リーダー自身が『自分は会社のことを意外と知らないな、もっと皆のことを勉強しなければいけない』と思うようになる。
逆に問題だけ指摘し続けていると、自分は部下のことをすべて知っているような気がしてくる。」
“A leader must praise at least two people every day.
Doing so makes you realize how little you actually know about your team—and pushes you to learn more.
If all you do is point out problems, you begin to think you know everything.”

堀紘一(ほり・こういち)/経営コンサルタント・元ボストンコンサルティンググループ日本代表


👤 出典

経営の現場やリーダー育成で数多くの実践知を語ってきた堀紘一氏による、「ほめることの本質」を突いた名言です。
単なるモチベーション管理ではなく、「リーダー自身が謙虚になるための習慣」
として“ほめる”ことを捉えています。

Praise is not just a morale tool—it’s a self-correction mechanism for leaders.
It reminds them that they don’t know everything, and that they should keep learning about their people.


💡 解釈(エンジニアチームのマネージャー/Tech Lead向け)

この言葉は、技術チームのマネジメントにおける危険な落とし穴に気づかせてくれます。

  • 指摘ばかりしていると、自分が“全員を正しく見ている”と錯覚する
  • 一方で、ほめようとすると“自分の理解が浅い”ことに気づく

When all you do is review code and point out bugs,
it’s easy to feel like you’re in control.
But try to praise someone—and you’ll realize how little you know about their quiet contributions.


🧠「ほめる=観察する」=リーダーの成長回路

行動見えてくることリーダー自身に起きる変化
毎日2人をほめる誰が、何を、どんな工夫でやったかチームを“個”として見る視点が生まれる
自分の言葉で伝える思考停止した「すごい」から脱却相手の強みに言語化で向き合う力が育つ
逆に指摘しかしない同じタイプの課題しか目に入らなくなるチームの多様性や工夫を見落とすようになる

Praise isn’t sugarcoating.
It’s deep observation, and an invitation for leaders to listen, not assume.


🔍 例え話

リーダーは“監督”ではなく、“ファン”であれ。
すべてを知っている前提で動くのではなく、
「この人の良さ、まだ気づいていない部分があるかも」と思えることが、チームの未来を広げるのです。

A good leader isn’t a supervisor—they’re a fan.
Curious, observant, and always learning something new about the players on the field.


❓ 今日の問い

「今日、自分が“ちゃんと見ていたつもり”のチームメンバーについて、“知らなかった努力”は何だろう?」

"What’s something a teammate did recently—
that you thought you knew about, but maybe didn’t fully see?"


🌱 まとめと小さなアクション

リーダーシップは、指摘することでも、管理することでもありません。
見て、理解して、認めることから始まります。

今日の終わりに、少なくとも2人のメンバーに“具体的な観察に基づいた言葉”でほめるメッセージを送ってみましょう。
それが、あなた自身の学びの第一歩になります。

Don’t just manage—see.
Don’t just fix—appreciate.
Start with two people today. And keep learning, every day.


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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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