VSCodeコマンドパレットで出来ることTOP30!新人が覚えるべき最強機能ランキング
こんにちは。ゆうせいです。
前回、VS Codeの「魔法のポケット」として「コマンドパレット」を紹介しましたね。
「<code>Ctrl+Shift+P</code> (Macなら <code>Command+Shift+P</code>) を押すだけで、VS Codeの全機能にアクセスできる」…
そうは言っても、「全機能って、具体的に何ができるの?」と疑問に思った方も多いのではないでしょうか。
そこで今日は、新人エンジニアのあなたに「こんな時に便利だよ!」と自信を持っておすすめできる、コマンドパレットで出来ること・呼び出せる機能を、独断と偏見でランキング形式にして、なんと30個も紹介しちゃいます!
もちろん、30個すべてを暗記する必要はまったくありません。
「へぇ、こんなこともできるんだ」とパラパラ眺めるだけでOKです。
あなたが困ったとき、「そういえば、あんな機能があったかも」とコマンドパレットで検索してみる…その「きっかけ」になることが、この記事の目的なんですよ。
それでは、さっそく見ていきましょう!
(※コマンドパレットで、以下の日本語か、カッコ内の英語のキーワードを入力すると候補に出てきますよ)
【第1位〜第5位】まずはこれだけ!環境構築&基本操作 編
VS Codeを使いこなすための、本当に基本的な機能たちです。
1. 拡張機能: 拡張機能のインストール (Extensions: Install Extensions)
まずはこれ!VS Codeをあなたの使う言語(Python, JavaScript, Go...)に合わせて最強にするための第一歩。ここから必要な拡張機能をインストールします。
2. 設定: 設定 (UI) を開く (Settings: Open Settings (UI))
文字の大きさ、色、保存時の動作など、VS Codeのあらゆる設定を分かりやすい画面で変更できます。
3. 表示: パネルの表示/非表示を切り替える (View: Toggle Panel)
画面の下側に出てくる「ターミナル」や「出力」パネルを、キーボードだけで開いたり閉じたりできます。コードに集中したい時に便利!
4. ターミナル: 新しい統合ターミナルを作成する (Terminal: Create New Integrated Terminal)
別のウィンドウを開かずに、VS Code内でコマンドを打つための「黒い画面」を新しく開きます。
5. ドキュメントのフォーマット (Format Document)
開いているファイルのコード全体を、設定したルールに従って一瞬でキレイに整えてくれます。保存する前に必ず実行したい機能ですね。
【第6位〜第10位】チーム開発のキホン!Git操作 編
新人エンジニアにとって必須の、Git(バージョン管理ツール)操作もコマンドパレットから実行できます。
6. Git: コミット (Git: Commit)
変更した内容を保存(コミット)するための機能です。メッセージを入力する画面が開きます。
7. Git: プル (Git: Pull)
他の人が変更してサーバーにアップした最新のコードを、あなたの手元に持ってきます。作業を始める前によく使います。
8. Git: プッシュ (Git: Push)
あなたがコミットした変更内容を、サーバーにアップしてチームメンバーに共有します。
9. Git: チェックアウト先... (Git: Checkout to...)
作業するブランチ(作業場所の分岐)を切り替えます。
10. Git: ブランチの作成... (Git: Create Branch...)
新しい機能を作るときなど、新しいブランチを作成します。
【第11位〜第15位】作業効率アップ!表示・編集 編
日々のコーディングがちょっと快適になる機能たちです。
11. 表示: サイド バーの表示/非表示を切り替える (View: Toggle Side Bar)
左側のファイル一覧(サイドバー)を開いたり閉じたりします。画面を広く使いたい時にどうぞ。
12. 配色テーマ (Color Theme)
VS Codeの見た目(色のテーマ)を変更できます。気分転換にもなりますし、見やすいテーマを探すのは大事ですよ!
13. 表示: エディターの分割 (View: Split Editor)
今開いているファイルを、上下や左右に分割して表示します。同じファイルの見比べや、関連するファイルを開くのに便利です。
14. 言語モードの変更 (Change Language Mode)
VS Codeが「これはHTMLファイルだな」「これはPythonだな」と自動で判別しますが、たまに間違えることも。そんな時、手動で「これは〇〇言語ですよ」と教えてあげられます。
15. 末尾の空白の削除 (Trim Trailing Whitespace)
行の最後にある、不要なスペースやタブを一括で削除してくれます。コードをキレイに保つための隠れた便利機能です。
【第16位〜第20位】もう迷わない!ファイル・コード移動 編
「あれ、どこだっけ?」をなくす機能です。
16. ファイルへ移動... (Go to File...)
これは厳密には Ctrl+P (Macは Cmd+P) の機能ですが、コマンドパレットからでも呼び出せます。大量のファイルの中から、名前で一瞬で目的のファイルを開けます!
17. エディター内のシンボルへ移動... (Go to Symbol in Editor...)
開いているファイルの中にある、関数名やクラス名を一覧表示して、そこにジャンプできます。長いファイルで大活躍します。
18. 検索 (Find)
開いているファイル内の文字を検索します。
19. 置換 (Replace)
開いているファイル内の文字を、別の文字に置き換えます。
20. ファイル: ファイルを元に戻す (File: Revert File)
そのファイルで行った変更を、最後に保存(コミット)した状態まで全部「なかったこと」にします。修正しすぎて訳が分からなくなった時に!
【第21位〜第25位】一歩進んだ使い方!タスク&デバッグ 編
コードを書くだけでなく、動かしたり、バグを探したりするための機能です。
21. デバッグ: デバッグの開始 (Debug: Start Debugging)
デバッガ(プログラムを一行ずつ実行したり、途中の変数の値を見たりするツール)を起動します。
22. タスク: タスクの実行 (Tasks: Run Task)
あらかじめ設定しておいた「タスク」(例えば「プログラムを実行する」「テストを走らせる」など)を実行できます。
23. デバッグ: 構成の追加... (Debug: Add Configuration...)
デバッグをどう実行するか(どのファイルを実行するかなど)の設定(launch.json)ファイルを作成・編集します。
24. タスク: タスクの構成 (Tasks: Configure Task)
実行したいタスク(tasks.json)を設定します。
25. ターミナル: アクティブなターミナル インスタンスの強制終了 (Terminal: Kill...)
実行中のプログラムが止まらなくなったり、ターミナルが固まったりしたときに、強制終了させることができます。
【第26位〜第30位】上級者への道!カスタマイズ&その他 編
知っていると「お、分かってるな」と思われるかもしれない、便利な機能たちです。
26. キーボード ショートカット: キーボード ショートカットを開く (Keyboard Shortcuts: Open Keyboard Shortcuts)
VS Codeの全てのショートカットキーを確認したり、自分好みに変更したりできます。
27. ウィンドウの再読み込み (Reload Window)
拡張機能の調子がおかしい時や、設定を変更した後に。VS Code自体を素早く再起動します。
28. ユーザー スニペット: ユーザー スニペットの構成 (User Snippets: Configure User Snippets)
よく使うコードの断片(スニペット)を登録しておけます。例えば「for」と打つだけで、よく使うfor文のひな形を展開できたりします。
29. 拡張機能: 推奨される拡張機能の表示 (Extensions: Show Recommended Extensions)
今開いているプロジェクトの種類を見て、VS Codeが「あなたには、こんな拡張機能がおすすめですよ」と教えてくれます。
30. 設定: 設定 (JSON) を開く (Settings: Open Settings (JSON))
第2位で紹介したUI版の設定ではなく、設定ファイル(JSON)を直接テキストで編集します。より細かい設定や、チームでの設定共有に使います。
今後の学習の指針
ふぅ…30個、駆け足で紹介しました!
「多すぎて覚えられない!」と思いましたか? それで正常です!
大事なのは、このリストを覚えることではありません。
「何かやりたいことがあったら、とりあえずコマンドパレットで検索してみる」
この習慣を身につけることです。
例えば、「Gitのブランチ、どうやって切り替えるんだっけ?」と思ったら、マウスを探す前に、Ctrl+Shift+P を押して「git branch」とか「git チェックアウト」と打ってみてください。
そこに関連する機能が出てきたら、それがあなたの探していた答えです。
コマンドパレットは、あなたの「やりたいこと」と「VS Codeの機能」をつなげてくれる、最強の「通訳」であり「索引」です。
ぜひこの魔法のポケットを使いこなして、VS Codeと仲良くなってくださいね。応援しています!
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投稿者プロフィール
- 代表取締役
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セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
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