最強の節税ハック!エンジニアが得する「青色申告」の仕組みを完全解説
こんにちは。ゆうせいです。
新人エンジニアのみなさん、コードを書くのは楽しいけれど、お金の管理と聞くと急に眠くなる……なんてことはありませんか?
でも、もしあなたが将来フリーランスとして独立したり、副業でアプリ開発を始めたりするなら、この「青色申告」という言葉だけは絶対に覚えておいてください。
これは、国が用意してくれた「正しく帳簿をつけるなら、税金を安くしてあげるよ」という最強の優遇制度です。
RPGで例えるなら、難易度の高いクエスト(面倒な経理)をクリアすることで、伝説の防具(強力な節税効果)が手に入るようなものです。
今日は、この青色申告の世界を、エンジニアの皆さんに馴染みのある言葉を使って攻略していきましょう。
青色申告ってそもそも何?
確定申告には、大きく分けて「白色申告」と「青色申告」の2種類があります。
デフォルト設定は「白色」です。これは簡単ですが、特典はほとんどありません。一方、事前の申請とルールを守ることで選べるのが「青色」です。
エンジニア的に表現するなら、こうなります。
- 白色申告:メモ帳にログを殴り書きする運用。簡単だけど、検索性も低く、セキュリティ(税制メリット)もガバガバ。
- 青色申告:正規化されたデータベースできっちり管理する運用。設計は面倒だけど、パフォーマンス(手元に残るお金)が劇的に向上する。
国税庁というクライアントに対して、「うちはこんなにしっかりデータを管理していますよ!」と証明することで、信頼とともにボーナスをもらえる仕組みなのです。
専門用語をチェック:複式簿記
青色申告の最大のハードルと言われるのが「複式簿記」です。
高校生にもわかるように説明すると、お小遣い帳は「お菓子を買った:300円」と書くだけですよね。これは「単式簿記」です。お金が減った事実しか記録しません。
一方、複式簿記は「原因」と「結果」の両方を記録します。
「お菓子を買った(原因:経費の発生)」
かつ
「財布から現金が減った(結果:資産の減少)」
システム開発で言うところの「トランザクション処理」のようなものです。データの整合性を保つために、貸方と借方という2つの視点から記録を残すルールです。難しそうですが、今はクラウド会計ソフトが裏側で勝手にやってくれるので、概念だけ知っていれば大丈夫ですよ。
青色申告を使う3つのメリット
なぜ多くの先輩エンジニアたちが、面倒な青色申告を選ぶのでしょうか?それには明確なメリットがあるからです。
1. 最大65万円の特別控除
これが最大の目玉機能です。
通常、税金は「売上」から「経費」を引いた「利益(所得)」にかかります。青色申告をすると、この利益からさらに「65万円」をバーチャルな経費として引くことができるのです。
計算式で見てみましょう。
売上 経費 65万円 税金がかかる金額
この65万円分には税金がかかりません。所得税と住民税を合わせると、年収にもよりますが、これだけで年間10万円から20万円ほど税金が安くなることもあります。
何もしなくても手に入る「年間20万円の不労所得」と考えると、すごくないですか?
2. 30万円未満の機材を一括経費にできる
エンジニアにとって嬉しいのがこの特典です。
通常、10万円以上のパソコンを買うと、数年かけて少しずつ経費にする「減価償却」という面倒な処理が必要です。しかし、青色申告なら「30万円未満」のものであれば、買ったその年に全額を経費として計上できます(少額減価償却資産の特例)。
ハイスペックなMacBook Pro(28万円)を買ったとき、その年の利益を一気に圧縮して節税できるのです。これは白色申告にはない強力な武器です。
3. 赤字を3年間繰り越せる
ビジネスは常に順調とは限りません。独立1年目で仕事がなく、赤字になってしまうこともあるでしょう。
そんなとき、青色申告ならその赤字を「ストック」しておけます。
もし翌年に黒字が出ても、前年の赤字と相殺(マージ)して、利益をゼロ扱いにできるのです。つまり、翌年の税金もタダになる可能性があります。失敗しても再挑戦しやすい、優しいセーフティネットですね。
デメリットと注意点
もちろん、いいことばかりではありません。コストも存在します。
事前の申請が必要
「今年から青色にします!」といきなり決めることはできません。原則として、その年の3月15日までに「青色申告承認申請書」という書類を税務署に出しておく必要があります。
帳簿付けが厳密
先ほど説明した「複式簿記」での記録が必須です。レシートを溜め込んで適当に集計するだけでは認められません。
ただし、これも今は「freee」や「マネーフォワード」といったAPI連携が充実した会計ソフトを使えば、クレジットカードや銀行口座の明細を自動で取り込んでくれるので、エンジニアならそこまで苦にならないはずです。
今後の学習の指針
いかがでしたか?
青色申告は、最初は「難しそう」と敬遠されがちですが、エンジニアのように「論理的な構造」や「効率化」を好む人種には、実はとても相性の良い制度です。
まずは、「自分が将来使うかもしれない武器」として、以下のステップを頭の片隅に置いておいてください。
- 副業や独立を決めたら、すぐに「開業届」と「青色申告承認申請書」を出す(これはセットです)。
- エンジニア向けの会計ソフトを導入して、銀行口座と連携させる。
- 「複式簿記」の概念を、データベースの構造だと思って少しだけ勉強してみる。
面倒な手続きをハックして、賢く手元にお金を残す。これも立派なエンジニアリングの一つですよ!