Galaxy Tab Ultraを研修講師におすすめする理由

こんにちは。ゆうせいです。

Galaxy Tab Ultraの14.6インチの巨大なモデルを、あえて講師が選ぶ理由は何か。

結論を先に言うと、外部ディスプレイとの関係が、標準モデルとまったく違うからです。Ultraは、外部ディスプレイに拡張する側にも、外部ディスプレイになる側にも回れます。この双方向性が、研修講師の業務に直結します。

結論

Galaxy Tab Ultraが研修講師に向いている理由は、次の四点です。

一つ目は、外部ディスプレイへ拡張して、講師用画面と受講者用画面を分けられることです。

二つ目は、逆にパソコンの外部ディスプレイとして使えることです。教材作成の作業効率が上がります。

三つ目は、14.6インチという画面そのものが、少人数研修では提示装置として機能することです。

四つ目は、Sペンが同梱され、大画面に直接板書できることです。

一台で、投影装置の相棒にも、サブモニターにも、電子黒板にもなります。これがUltraの本質です。

二方向の画面拡張

Ultraの使い方を理解する上で、まず二つの方向を区別してください。混同しやすい部分です。

方向機能名Ultraの役割主な場面
Ultra から外へSamsung DeX出力する側研修当日の登壇
外から Ultra へ2番目の画面表示する側教材作成、事前準備

同じ「拡張」という言葉ですが、向きが逆です。順に見ていきます。

方向1 外部ディスプレイへ拡張する

発表者ツールの環境を作る

Samsung DeXを使うと、外部ディスプレイとタブレットで、それぞれ別のアプリを表示できます。画面を複製するミラーリングとは異なります。

研修の現場では、次のように使います。

表示先映すもの
プロジェクタ、または会場のモニター受講者に見せるスライド
Ultra本体講師用ノート、次のスライドの内容、残り時間

パソコンでプレゼンテーションソフトの発表者ツールを使う環境が、タブレット一台で再現されます。

ここでUltraの画面の大きさが効いてきます。14.6インチあれば、講師用ノートを表示しながら、同時に演習の解答や受講者名簿を並べられます。11インチでは、この余裕がありません。

接続方法

有線の場合は、USB-CからHDMIへの変換ケーブルを一本用意し、会場のプロジェクタに接続するだけです。無線の場合は、Miracast対応の機器へケーブルなしで接続できます。

研修会場のプロジェクタは、HDMI入力があることがほとんどです。荷物はケーブル一本で済みます。

タブレット単体でも使える

外部ディスプレイがない場面でも、DeXは役に立ちます。One UI 8以降、タブレット単体でSamsung DeXを使う設定が簡単になり、ワークスペースを最大4つまで作って用途ごとに使い分けられるようになりました。

移動中の新幹線で、教材の修正と受講者名簿の確認を並行して進める、といった使い方ができます。

方向2 パソコンの外部ディスプレイになる

こちらが、意外と知られていない機能です。

2番目の画面という機能

Galaxy Tabには「2番目の画面」という純正機能があり、Windows PCのサブモニターとして使えます。画面の複製と拡張の両方に対応します。

設定は簡単で、Ultraのクイックパネルから「2番目の画面」をオンにし、Windows PC側でWindowsキーとKキーを同時に押して、表示されたディスプレイ一覧からUltraを選ぶだけです。

モードは二種類あり、反応速度を優先する「スケッチ/ゲーム」モードと、動画再生など滑らかさを重視する「動画」モードから選べます。

有線接続にも対応した

かつては無線接続のみでしたが、One UI 7以降、WindowsデバイスとUSBケーブルで接続してもサブモニター化が可能になりました。

実際に比較すると、USB接続のほうが滑らかで、タッチ操作を使う場合は有線のほうが安定します。ただし、この機能の利用中はリフレッシュレートが60Hzに制限されます。

作業用のサブモニターとしては、60Hzで十分です。

教材作成での使い方

研修講師の業務で、この機能が生きる場面を挙げます。

パソコン側Ultra側
パワーポイントで資料を作る参考資料のPDFを開いておく
ソースコードを書く実行結果や仕様書を表示する
提案書を作る過去の実績資料を並べる

外付けモニターを持ち歩く必要がなくなります。出張先のホテルで教材を仕上げる場面では、この一台二役が効きます。

さらに、Sペンでの書き込みにも対応します。パソコンの画面をUltraに拡張し、そこにSペンで直接注釈を入れる、という使い方が可能です。

スマートフォンの画面も表示できる

同じ「2番目の画面」の仕組みで、Galaxyスマートフォンの画面をUltraに映すこともできます。スマートフォン側のSmart ViewからUltraを選択します。

研修中に、スマートフォンで撮影したホワイトボードの写真を、その場で大画面に映して解説する、といった使い方ができます。

Ultraならではの三つの特徴

ここからは、標準モデルとの違いに絞ります。

14.6インチという画面

Galaxy Tab S11 Ultraの画面は14.6インチです。標準モデルのGalaxy Tab S11は11インチですので、面積では大きな差があります。

この差が意味を持つのは、次の三つの場面です。

一つ目は、少人数研修での直接提示です。4名から6名程度であれば、机の中央に置いて全員で画面を共有できます。プロジェクタの設営が不要になります。

二つ目は、画面分割です。教材、タイマー、進行台本を同時に表示しても、それぞれが読める大きさを保てます。

三つ目は、板書です。図を描く面積が広いほど、説明の途中で描き足す余地が生まれます。

薄さと重さの評価

本体の寸法は326.3×208.5×5.1mm、重量は692gです。厚さ5.1mmは、Galaxy Tab史上最薄とされています。

692gという数字は、正直に言えば軽くありません。一般的な11インチクラスのタブレットは500g前後です。差は約200g、単三電池8本分に相当します。

ただし、比較対象をノートパソコンに置き換えると評価が変わります。13インチクラスのノートパソコンは1kgを超えるものが多く、電源アダプタを加えると1.3kg程度になります。

登壇時の荷物としては、明確に軽くなります。

バッテリー

S11 Ultraは11600mAhのバッテリーを搭載しています。標準モデルのS11は8400mAhです。通常の使い方であれば、二日に一回程度の充電で済むとされています。

一日研修で外部ディスプレイへ出力し続ける場合は、消費が増えます。念のため、モバイルバッテリーか電源の確保をおすすめします。

なお、この大容量バッテリーが692gという重量の一因でもあります。軽さと稼働時間は、どうしても両立しません。

Sペンによる板書

Ultraには、Sペンが同梱されます。

Sペンは電磁誘導方式で動作するため、充電が不要です。当日の朝に残量を気にする必要がなく、本体に磁石で固定しておけば持ち忘れも防げます。

S11 UltraではSペンのデザインが鉛筆のような六角形に変更され、握り心地が改善されたと報告されています。遅延も感じられず、快適に筆記できるという評価が出ています。

研修での使い方を挙げます。

  • 事前に配布したPDF教材を開き、説明に合わせて赤入れしていく
  • 受講者から出た質問を、その場で図に描き起こす
  • 演習の解答を、手順を追って書きながら示す

完成した図を見せるより、目の前で描かれる図のほうが理解されることがあります。順序が見えるからです。14.6インチという面積は、この用途で最も価値を発揮します。

導入時の注意点

四点あります。

一つ目は、Windowsアプリが動かないことです。DeXはパソコンのような画面を提供しますが、動作するのはAndroidアプリです。研修で自社製の業務システムやWindows専用ソフトを使う場合、タブレットだけでは完結しません。

二つ目は、パワーポイントの互換性です。Android版のOfficeアプリは、Windows版と完全に同じ表示になるとは限りません。アニメーションや特殊なフォントを多用した資料は、事前に実機で確認してください。当日に崩れが発覚すると、取り返しがつきません。

三つ目は、会場設備との相性です。古いプロジェクタでは、解像度の設定によって映らないことがあります。初めての会場では、必ず開始前に接続確認の時間を取ってください。

四つ目は、大きさそのものです。14.6インチは、演台が小さい会場では置き場所に困ることがあります。また、電車内で立ったまま使う用途には向きません。移動中の作業を重視するなら、標準モデルのほうが適しています。

どちらを選ぶか

判断の目安を示します。

状況推奨
少人数研修で直接画面を見せるUltra
Sペンで図を多く描くUltra
パソコンのサブモニターとしても使いたいUltra
会場のプロジェクタに接続するだけ標準モデルでも可
移動が多く、鞄を軽くしたい標準モデル
電車内で立って作業する標準モデル

なお、Samsung DeXに対応していても、Tab S9 FE、Tab S10 FE、Tab S10 FE+、Tab S10 LiteはHDMI出力に対応していません。価格の安いFEシリーズやLiteシリーズを選ぶと、この記事の中心である外部ディスプレイへの拡張が使えません。研修用途で購入するなら、無印またはUltraを選んでください。

機種の展開は国や販売経路によって異なる場合があります。購入前に、サムスンの公式サイトで対応状況をご確認ください。

まとめと次の検討ステップ

Galaxy Tab Ultraの価値は、外部ディスプレイとの双方向の関係にあります。

研修当日は、Samsung DeXで外部ディスプレイへ拡張し、受講者用と講師用の画面を分けます。教材作成の場面では、逆にパソコンの外部ディスプレイとして働きます。14.6インチの画面は、どちらの役割でも余裕を生みます。

一方で、692gという重量と、演台での置き場所は、事前に検討すべき点です。移動が多い講師にとっては、無視できない要素になります。

次の検討ステップとしては、キーボードカバーの要否を考えてください。純正キーボードを組み合わせればノートパソコンに近い環境になりますが、重量はさらに増えます。登壇と板書が中心であれば、キーボードなしという選択も十分に成立します。

なお、価格や販売状況は変動します。2026年9月には後継のGalaxy Tab S12 Ultraが登場すると見込まれていますので、急ぎでなければ発表を待つ判断もあります。最新の仕様と価格は、サムスンの公式サイトでご確認をお願いします。

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
海外放浪の末、2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
この記事に間違い等ありましたらぜひお知らせください。

学生時代は趣味と実益を兼ねてリゾートバイトにいそしむ。長野県白馬村に始まり、志賀高原でのスキーインストラクター、沖縄石垣島、北海道トマム。高じてオーストラリアのゴールドコーストでツアーガイドなど。現在は野菜作りにはまっている。