英語の「時制の一致」について
こんにちは。ゆうせいです。
今日は、英語の「時制の一致」について解説しますね。時制の一致とは、主節と従属節の動詞の時制を合わせるルールのことです。特に「会話文や伝聞文」でよく出てくるので、使い方に慣れておくとスムーズに表現できるようになりますよ!
では、具体的にどのように時制が一致するのかを見ていきましょう。
1. 時制の一致の基本ルール
時制の一致は、一般的に主節が「過去形」のときに適用されます。主節とは、文の主要な部分であり、従属節はそれに付属する部分です。例えば「彼は言った、~だと」のような文で、「彼は言った」が主節、「~だと」が従属節になります。
時制の一致は、主節が現在形のときには通常必要ありません。しかし、主節が過去形のときは、従属節の動詞の時制も過去形にそろえる必要があります。
例
- 主節が過去形:
- He said that he was tired. (彼は疲れていると言った)
- She thought that he liked her.(彼女は彼が自分を好きだと思った) 主節が「said」や「thought」と過去形になっているので、従属節の動詞も過去形に合わせて「was」「liked」にしています。
2. 時制の一致のパターン
時制の一致にはいくつかのパターンがあります。それぞれのパターンを具体例とともに見ていきましょう。
(1) 主節が過去形の場合
主節が過去形の場合、従属節の時制は通常以下のように変化します。
主節の時制 | 従属節の時制 | 例文 |
---|---|---|
過去形 | 過去形 | He said that he was tired. |
過去形 | 過去進行形 | She mentioned that they were studying for exams. |
過去形 | 過去完了形 | He explained that he had finished the work. |
過去形 | 過去完了進行形 | She said that she had been working there for years. |
- 過去形: 主節が「said」と過去形の場合、従属節の動詞も「was」と過去形に合わせます。
- 過去進行形: 主節が過去形のとき、従属節は進行形の意味を保つために「were studying」のような形にします。
- 過去完了形: 主節が過去形の場合、従属節の動詞はさらに過去の出来事を表すために「had finished」のような過去完了形になります。
- 過去完了進行形: より長い期間継続していた動作を表すために、「had been working」のような過去完了進行形が使われます。
(2) 例外:普遍的な事実や真理について
時制の一致には例外もあり、普遍的な事実や真理については時制を一致させずに現在形を使うことがあります。例えば、「太陽は東から昇る」のような普遍の事実は過去の文脈でも現在形で表現します。
例
- He said that the sun rises in the east.(彼は太陽が東から昇ると言った)
この場合、「太陽が東から昇る」という事実は過去も現在も変わらないため、従属節は現在形のままです。
3. 時制の一致が適用されない場合
時制の一致が必ずしも適用されないケースもあります。以下のような状況では、主節が過去形であっても従属節の時制を変えずに使います。
(1) 主節が現在形の場合
主節が現在形の場合、従属節の時制はそのままで変化しません。
例
- He says that he is tired.(彼は疲れていると言っている)
- She believes that he likes her.(彼女は彼が自分を好きだと信じている)
(2) 時制が未来の出来事を表す場合
時制の一致のルールは、未来の出来事について言及するときには適用されないことがあります。
例
- He said that he will come tomorrow.(彼は明日来ると言った)
未来形の「will come」はそのまま使われ、過去形にする必要はありません。
まとめ:時制の一致のポイント
- 主節が過去形の場合、従属節も過去形にする(普遍の事実や真理は除く)。
- 現在の事実や未来の出来事について話す場合は、時制の一致が適用されないこともある。
英語の時制の一致は、特に過去のことを話すときによく使われるルールです。例外もありますが、主に主節が過去形のときに「従属節も過去形にそろえる」ことを意識すると、文が自然になります。
投稿者プロフィール
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セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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