【新人エンジニア向け】メモリの規格とは?DDR3・DDR4・DDR5をやさしく徹底解説!

こんにちは。ゆうせいです。

今回のテーマは、パソコンやサーバーの性能に大きく関わる「メモリの規格」について。
新人エンジニアの方でもしっかり理解できるように、用語の意味や違い、選び方のポイントをていねいに説明します!


メモリって何?復習からスタート!

まずは基本から。

メモリ(RAM)は、CPUが一時的にデータを置いておく「作業机」のようなもの。
この机が広く、物を出し入れしやすければ、CPU(作業員)の仕事は早く進みます。


「メモリの規格」って何を指すの?

規格とは…

メモリの「種類・世代・動作のルール」のことです。
具体的には以下のような内容を規定しています:

  • 動作速度(転送速度)
  • 電圧
  • ピンの数と形(物理的な形状)
  • 搭載できるマザーボードとの互換性

よく使われるメモリ規格:DDRとは?

DDR(Double Data Rate)とは?

1クロックで2回データを送れる」技術のこと。
DDR → DDR2 → DDR3 → DDR4 → DDR5 と進化してきました。


世代別メモリの特徴を比較!

規格最大速度(MT/s)動作電圧主な特徴
DDR3約2133 MT/s1.5V古めのPCで使用
DDR4約3200 MT/s1.2V現在の主流
DDR54800〜8400 MT/s以上1.1V次世代、超高速&省電力

※MT/s(メガトランスファー/秒)とは「1秒間に送れるデータの単位」です。


例えで覚えるDDRの違い

  • DDR3:自転車で配達
  • DDR4:バイクで配達
  • DDR5:新幹線で配達!

世代が上がるほど、速く・エネルギー効率が良く・一度に大量にデータを送れるようになっています。


規格ごとの互換性に注意!

  • DDR3のスロットにDDR4は挿せません。
  • DDR4とDDR5も互換性がありません。

物理的なピンの数や切り欠き(くぼみ)の位置も違います。

つまり、「合わないメモリは物理的に入らない」ようになっているんです。


DIMMとSO-DIMM:形状の違い

種類用途サイズ
DIMM(デスクトップ用)自作PC・タワー型PC長くて大きい
SO-DIMM(ノートPC用)ノートPC・小型PC短くて薄い

例えるなら、DIMMがフルサイズの工具、SO-DIMMが携帯用ミニ工具みたいなものです。


スペック表の読み方:何を見るべき?

表記意味
16GB(8GB×2)容量(合計と枚数)
DDR4-3200規格と動作速度
CL16レイテンシ(応答速度)
1.2V動作電圧

こんなときはどの規格?

用途おすすめ規格
古い業務PCの修理DDR3(在庫あれば)
一般的なオフィスPCDDR4(コスパ◎)
最新ゲーミングPC・AI用途DDR5(将来性あり)

図解:DDR3〜DDR5の進化と違い

(このあと、進化の流れを示す図解を作成します)


今後の学習の指針

新人エンジニアの皆さんには、次のステップとして以下も学んでほしいです!

  • メモリのデュアルチャネル構成とパフォーマンスの関係
  • CASレイテンシやタイミングとは何か?
  • ECCメモリ(エラー訂正機能)と通常メモリの違い
  • XMP(自動オーバークロック)の仕組みと注意点

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
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