【新人エンジニア向け】AMDのCPUとは?RyzenやEPYCの特徴をやさしく解説!

こんにちは。ゆうせいです。

今回は、インテルと並んでパソコン業界をけん引している「AMDのCPU」について解説します!

「Ryzenってゲームに強いって本当?」「インテルと何が違うの?」
そんな疑問を持つ新人エンジニアの方のために、用語の意味や種類の違い、選び方のポイントをわかりやすくお伝えします!


そもそもCPUって何?

CPU(Central Processing Unit)は、パソコンの脳みそです。
あらゆる処理や指示を出す中心的な存在で、例えるなら「工場の司令塔」です。

CPUが速ければ、アプリの起動、計算、ゲーム描写などすべての作業がスムーズになります。


AMDとはどんな会社?

AMD(Advanced Micro Devices)は、アメリカの半導体メーカーで、主に以下の分野で活躍しています:

  • パソコン用CPU(Ryzen)
  • サーバー・クラウド用CPU(EPYC)
  • GPU(Radeon)
  • ゲーム機(PlayStationやXbox)の心臓部もAMD!

AMDのCPUにはどんな種類がある?

AMDのCPUは、主に3つのシリーズに分かれます:

シリーズ主な用途特徴
Ryzen(ライゼン)一般〜ゲーマー高性能・コスパ◎
Threadripperクリエイター・重負荷用途多コア・多スレッド
EPYC(エピック)サーバー・クラウド大規模処理に最適化

【図解】Ryzenシリーズの世代と性能差

世代製品例製造プロセス特徴
Ryzen 1000番台1700など14nm初代、登場時は革命的
Ryzen 2000番台2600など12nm改良型、性能・電力改善
Ryzen 3000番台3600など7nmZen 2アーキテクチャ
Ryzen 5000番台5600Xなど7nmZen 3、ゲーム性能が飛躍
Ryzen 7000番台7700Xなど5nmDDR5/PCIe5.0対応の最新鋭!

インテルとの違いは?

比較項目AMDIntel
プロセス技術5nmなど先行10nm世代が主流
コア数・スレッド数多い傾向世代による
オーバークロックの自由度全モデル可能(※X付き)K付きモデルのみ
マザーボード互換性長期間サポート比較的短め
内蔵GPUの有無一部モデル非搭載多くのモデルに搭載

たとえば、「Ryzen 5 5600X」は6コア12スレッドとバランスが良く、動画編集やゲームにも強いです。


型番の読み方も覚えよう!

例:Ryzen 7 5800X

  • Ryzen 7:クラス(7=上位、5=中級、3=入門)
  • 5800:世代(5000番台)と性能ランク
  • X:オーバークロック対応モデル

同様に、Gがついていると内蔵GPU搭載モデルになります。


EPYCってどんなCPU?

  • データセンター向け
  • 最大96コア(Ryzenの数倍!)
  • 通常のPCには使えませんが、クラウド・AI・大規模処理で大活躍

Ryzen搭載のおすすめシーン

シーン推奨モデル
一般事務・軽作業Ryzen 3, Ryzen 5
ゲーム・配信Ryzen 5 5600X、5800X、7600Xなど
3DCG・動画編集Ryzen 9シリーズ、Threadripper
サーバーEPYC一択!

今後の学習の指針

新人エンジニアとしてさらに理解を深めるために、次のような項目も学んでいきましょう!

  • アーキテクチャとは?(Zen, Zen2, Zen3, Zen4)
  • L1〜L3キャッシュの違いと意味
  • TDP(熱設計電力)と冷却の重要性
  • マルチスレッド処理の仕組み

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
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