新人エンジニアの皆さんに向けて「Power Automate」を解説

こんにちは。ゆうせいです。

今日は「Power Automate」について、新人エンジニアの皆さんにわかりやすく解説します。Power Automateは、業務の自動化を簡単に実現できるMicrosoftのツールです。繰り返し作業を効率化し、生産性を大幅に向上させることができます。コードを書かずに利用できるので、プログラミング初心者でも扱いやすいですよ!


Power Automateとは?

Power Automateは、ノーコード/ローコードで業務プロセスを自動化するツールです。

特徴

  1. 定型作業を自動化
    • 毎日繰り返す作業を自動で実行。
  2. 条件に応じた処理
    • 「もしAならBをする」といった条件分岐が簡単に設定できます。
  3. 多数のサービスと連携可能
    • Microsoft 365や外部アプリ(Google、Slack、Twitterなど)と統合できます。

Power Automateの仕組み

Power Automateは、**フロー(Flow)**と呼ばれる自動化プロセスを作成して動作します。

フローの基本要素

  1. トリガー
    • 自動化を開始する条件(例:メールを受信したとき)。
  2. アクション
    • トリガーが発生した際に実行される動作(例:メールの添付ファイルを保存する)。

Power Automateの主な種類

1. クラウドフロー

  • Webやクラウドサービスを中心に自動化を実現。
  • 例:
    • 新しいメールを受信したら、添付ファイルをSharePointに保存。
    • Excelに入力されたデータをTeamsで通知。

2. デスクトップフロー

  • PC上の作業を自動化(RPA:ロボティック・プロセス・オートメーション)。
  • 例:
    • ファイルを開いて特定の操作を繰り返す。
    • アプリケーション間でデータを転記する。

3. ビジネスプロセスフロー

  • 業務プロセスを一貫してガイドする仕組み。
  • 例:
    • 販売プロセスを標準化し、各ステップを管理。

Power Automateの利用例

1. メールの管理を自動化

  • :重要なメールを受信したら自動的にTeamsに通知する。
    • トリガー:メール受信(特定の条件を満たす)。
    • アクション:Teamsのチャネルに通知。

2. ファイル操作の自動化

  • :指定のフォルダにファイルが追加されたら、別のフォルダにコピー。
    • トリガー:フォルダにファイルが追加されたとき。
    • アクション:コピー先フォルダに保存。

3. SNSの自動化

  • :Twitterで特定のキーワードが含まれるツイートを検知して通知。
    • トリガー:キーワードを含むツイートの投稿。
    • アクション:通知やスプレッドシートへの記録。

4. ワークフローの効率化

  • :顧客がフォームを送信したら、営業担当に通知し、データベースに自動登録。
    • トリガー:フォーム送信。
    • アクション:
      1. 営業担当にメール通知。
      2. データをSharePointに保存。

Power Automateを始める手順

ステップ1:Power Automateにアクセス


ステップ2:テンプレートを選択

  • 用意されたテンプレートから目的に合ったフローを選択。
  • 例:「メールの添付ファイルを自動保存するフロー」。

ステップ3:フローをカスタマイズ

  • トリガー(何をきっかけに自動化するか)を設定。
  • アクション(自動で実行したい処理)を追加。

ステップ4:フローをテスト

  • フローを保存して実行し、意図した動作をするか確認。

Power Automateのメリット

1. 作業時間を削減

  • 繰り返しの手作業を自動化することで、業務効率を大幅に向上。

2. ヒューマンエラーを防止

  • 手作業によるミスを減らし、データの正確性を向上。

3. 簡単に始められる

  • コーディング不要で、テンプレートを活用すればすぐに自動化を体験可能。

4. 拡張性が高い

  • Power AppsやPower BIと連携して、さらに高度なワークフローを構築可能。

注意点

  1. コスト
    • Power Automateは利用プランに応じたコストが発生します。無料プランで始めて、必要に応じて有料プランに移行しましょう。
  2. 複雑なフローはエラーの可能性
    • 複雑なフローでは、予期せぬ動作やエラーが発生することがあります。十分にテストを行うことが重要です。
  3. データ量の制限
    • 接続するサービスやデータ量に制限がある場合があります。必要な要件を事前に確認してください。

Power Automateのエンジニア的活用ポイント

  1. システム間の連携
    • APIやデータベースを使って異なるシステム間のデータ連携を自動化。
  2. プロトタイプ作成
    • 新しいワークフローを素早く試作し、チームでの検証に役立てる。
  3. 日常の効率化
    • 自分の作業を自動化して、他の業務に集中できる環境を整える。

最後に

Power Automateは、日々の業務を効率化するための強力なツールです。新人エンジニアの皆さんも、まずはテンプレートから始めて、小さなタスクを自動化するフローを作成してみてください。

次のステップとして、Power AutomateをPower AppsPower BIと連携させて、より高度な業務改善に挑戦してみましょう!

セイ・コンサルティング・グループの新人エンジニア研修のメニューへのリンク

投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
この記事に間違い等ありましたらぜひお知らせください。