新人エンジニアを指導する研修講師の方々に向けて、「あるあるネタ」を解説
こんにちは。ゆうせいです。
研修の中で「あるあるネタ」を使うと、新人エンジニアたちが共感しやすくなり、親近感を持ちながら学べる効果があります。ただし、「あるあるネタ」を効果的に活用するには、ただ笑いを取るだけでなく、学びや気づきを与えることが重要です。
今回は、あるあるネタをどのように新人エンジニア研修で活用すべきか、例とともに解説します!
あるあるネタとは?
あるあるネタとは、特定の集団や状況において多くの人が経験する「ありがちな出来事」を取り上げて、共感や笑いを引き出す手法です。
新人エンジニアの場合、初めてのコードレビュー、環境構築での苦戦、理解不能なバグなど、誰もが通る道が「あるある」になります。
なぜ新人研修で有効なのか?
1. 共感を生む
新人エンジニアが「自分だけじゃないんだ」と感じることで、安心感を持ち、学ぶ意欲が高まります。
2. リラックス効果
研修が堅苦しい雰囲気だと、聞き手の集中力が続きません。あるあるネタを適度に入れることで、空気を和らげられます。
3. 学びを深める
ただ笑いを取るだけでなく、「こうした失敗をどう乗り越えるべきか」といった学びを提供することで、実践的なスキルアップにつながります。
活用例:新人エンジニア向け「あるあるネタ」
1. 初めてのコードレビュー
- あるあるネタ: 「レビューコメントで『わかりにくい』と言われて、どこがダメか全然わからない。」
- 学びのポイント: コードの可読性が重要であることを説明し、わかりやすい命名やコメントの書き方を教える。
2. 環境構築
- あるあるネタ: 「『動きません』って言ったら、先輩が『それは動かないに決まってる』って言う。どうして決まってるのか教えてくれない。」
- 学びのポイント: 環境構築の重要性と、トラブルシューティングの基本を解説する。
3. バグ調査
- あるあるネタ: 「3時間調べたバグの原因が、結局1行のスペルミスだった。」
- 学びのポイント: 小さなミスを見逃さないためのデバッグ手法や、効率的なチェック方法を紹介する。
4. エラーメッセージ
- あるあるネタ: 「エラーメッセージが『不明なエラー』。もっと教えてよ!」
- 学びのポイント: エラーメッセージの読み取り方や、公式ドキュメント・ログの活用方法を説明する。
注意点
1. 相手を傷つけない
新人エンジニアのミスを直接ネタにするのではなく、「誰にでも起こりうること」として話しましょう。共感を得ることが目的で、恥ずかしさを与えるのは逆効果です。
2. 学びにつなげる
笑いだけで終わらせず、「その状況をどう解決するか」「同じミスを繰り返さないためにはどうするか」を具体的に解説することで、実践的な知識を提供できます。
研修での導入例
研修の中に、以下のようなセッションを設けてみてください。
1. 「新人エンジニアあるある」共有タイム
新人エンジニアたちに、自分がこれまで経験した「あるある」を共有してもらいます。その後、講師が「あるある」についての解説や対策を加える形で進行します。
2. 「解決あるある」セッション
過去のあるある失敗談を話した後、その解決策を提示します。
例
- 話題: 「コマンドが動かなくて苦労した」
- 解決策: 「よくある原因をチェックするリストを用意しておくと便利です。」
今後の学び方
あるあるネタは、共感を通じてスキルアップのきっかけを作る強力なツールです。講師としては、自分の経験や他のエンジニアのエピソードを活用して、新人が「自分もできる!」と前向きになれる研修を提供することが大切です。
次回の研修では、ぜひあるあるネタを取り入れてみてください!
セイ・コンサルティング・グループでは新人エンジニア研修のアシスタント講師を募集しています。
投稿者プロフィール
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セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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