新人エンジニア研修でビジネスマナーをどう教えればいいか?

こんにちは。ゆうせいです。

今回は 「新人エンジニアにビジネスマナーをどう教えればいいか」 に焦点を絞って解説します。
新人エンジニアは技術学習に意識が向きやすく、ビジネスマナーの重要性を軽視しがちです。しかし、組織で働く上では「ビジネスマナー」も技術と同じくらい大切なスキルです。

教え方次第で、ビジネスマナーは「堅苦しいもの」ではなく、 仕事をスムーズに進める武器 として捉えてもらえます。


新人エンジニアへのビジネスマナー教育のポイント

1. ビジネスマナーの「目的」を伝える

まずは「なぜビジネスマナーが必要なのか?」という目的を明確に伝えましょう。

  • 信頼を得るため:「正しいマナーが身につくと、上司やクライアントから信頼される。」
  • 仕事を円滑に進めるため:「マナーは意思疎通をスムーズにし、仕事の質を高める。」

2. 技術と同じ「実践」を重視する

技術学習と同様に、ビジネスマナーも 座学 だけでは身につきません。繰り返し練習し、フィードバックを受けることで定着します。

  • ロールプレイを活用
    例:
    • 電話応対:「社内で実際の電話応対を模擬練習してみよう。」
    • 報告・相談の練習:「進捗状況を上司に簡潔に報告してみる練習。」
  • OJT(On-the-Job Training)
    実際の業務において、少しずつビジネスマナーを意識させましょう。
    「日報を提出する際に、正しい報告の型を意識しよう」と伝えます。

具体的な教え方:段階的に進める

新人エンジニアにビジネスマナーを教える時は ステップごとに焦らず進める のが効果的です。

STEP1:挨拶と基本行動

まずは基本中の基本を徹底させます。

  • 挨拶:「おはようございます」「お疲れ様です」を自然に言えるように。
  • 時間厳守:5分前行動の重要性を教え、習慣化させる。
  • 姿勢や態度:相手の目を見る、話を最後まで聞く、などを指導。

例:「挨拶は社会人の第一歩。明るく笑顔で元気に!」


STEP2:報告・連絡・相談(ホウレンソウ)

新人エンジニアには、ホウレンソウが徹底できるよう教えます。

  1. 報告:「進捗はどうですか?」と聞かれる前に、自分から伝える。
    • 報告の型:「結論 → 状況 → 対策」
  2. 連絡:「必要な情報を必要な人に共有する」意識を教える。
  3. 相談:「迷った時、1人で抱え込まず、早めに相談する。」

練習方法
「タスクが遅れた時に、上司へ相談するシーン」をロールプレイで練習。


STEP3:メール・チャット・文書マナー

エンジニアはメールやチャットを多用しますが、書き方に気をつけないと誤解を招くことがあります。

  • メールの基本構成
    件名 → あいさつ → 用件 → 結び
  • チャットのマナー
    • 簡潔に要点を伝える。
    • 上司や顧客には敬語を使う。
    • 返信が遅れる時は「確認します。少々お待ちください」と伝える。

実践課題
「システム障害の報告メールを書いてみよう」「クライアントに進捗報告をチャットで送ってみよう」と具体的に指示して練習させます。


STEP4:オンラインコミュニケーション

リモートワークやオンライン会議でのマナーも重要です。

  • カメラオンの習慣:「表情が見えることで、相手に安心感を与える。」
  • 発言時の一言:「〇〇と申します。よろしくお願いします。」
  • チャットの使い分け:「全体向け」「個別連絡」を意識する。

例:「オンラインでも対面と同じように丁寧な振る舞いを心がけよう。」


STEP5:ビジネスシーン別の応用練習

新人エンジニアには、少しずつ応用場面に挑戦させると効果的です。

  1. 名刺交換:外部との打ち合わせが多い場合、名刺交換を練習。
  2. 会議での発言:「簡潔に自分の意見を述べる練習をしよう。」
  3. クレーム対応:「ミスが起きた時、どう謝罪し、解決に導くか」を指導。

ロールプレイ例:「顧客とのトラブル対応の場面を想定して、謝罪と解決策を考えてみる。」


教える際のポイント:楽しく、実践的に

新人エンジニアは「マナー」を堅苦しく感じやすいので、楽しく学べる工夫を取り入れましょう。

1. ゲーム形式を取り入れる

  • ビジネスマナークイズ:「敬語や報告の仕方に関するクイズを出して、理解度を確認する。」
  • ロールプレイ大会:「最も自然で丁寧な報告ができた人を称賛する。」

2. 実際の事例を共有する

  • 良い例・悪い例を見せて、何が違うのか考えさせる。
  • 実際に起きたトラブル事例を使って、「どうすれば良かったか?」を一緒に考える。

3. 小さな成功体験を積ませる

  • 「報告が上手にできたね!」「挨拶が自然になったね!」と具体的に褒める。
    新人は成長を実感すると、自信を持ちやすくなります。

まとめ:新人エンジニアには実践でビジネスマナーを教えよう

ビジネスマナーは新人エンジニアが「技術力を正しく評価されるための武器」です。座学で学ぶだけでなく、ロールプレイや実際の業務を通じて少しずつ身につけさせましょう。

教える手順

  1. 挨拶・基本行動
  2. ホウレンソウの実践
  3. メール・チャットのマナー
  4. オンライン会議のマナー
  5. 応用的な実践練習

新人がビジネスマナーを自然に実践できるようになれば、組織内での信頼も高まり、エンジニアとしての成長が加速します。技術力とともに、ビジネスマナーも一歩ずつ教えていきましょう!

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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