研修の始まりと終わりで心をつかむ!参加者の行動を変える最高の演出術

こんにちは。ゆうせいです。

あなたは研修の講師を任されたとき、最初の一歩をどう踏み出しますか。また、最後にどんな言葉をかけて締めくくりますか。

実は、研修の成功は中身の解説よりも、この最初と最後の数分間で決まると言っても過言ではありません。せっかく準備した専門的な内容も、参加者の心がこちらを向いていなければ、ただの右から左へと流れる雑音になってしまいます。

今回は、プロの講師が実践している、研修を美しく始め、そして感動的に終えるための極意をお伝えします。

心を掴むオープニングの鉄則

研修が始まってすぐ、スライドの目次を読み上げたり、トイレの場所などの事務連絡から始めてはいませんか。それ、実は一番やってはいけないタブーなのです。

参加者は、直前まで日常の業務に追われています。頭の中はメールの返信や会議のことでいっぱいです。その状態から学びの世界へと引き込むためには、強烈なフックが必要です。

業界ニュースや個人的な気づきから入る

まずは、研修のテーマに関連する最新のニュースや、私たちが日々感じている社会の変化を具体例に出してみましょう。

これを専門用語でモチベーションの向上、つまり動機づけと呼びます。

なぜ今この学びが必要なのかを共有する

なぜ、忙しい時間を割いてまでこの研修を受ける必要があるのでしょうか。この問いに答えを出すのが講師の最初の仕事です。

例えば、新しいプログラミング技術の研修であれば、世界中の開発効率がどれくらい上がっているのか、その技術を使わないことでどれほどの損失が出ているのかを、具体的な数式を用いて解説すると説得力が増します。

ある作業にかかる時間を T とし、新しい技術を導入した後の時間を T' とします。効率化の割合を求める式は、以下のようになります。

効率化率 = ( T - T' ) \div T \times 100

このように数字で示すことで、参加者は、これは自分に関係のあることだ、と自分事として捉えてくれるようになります。

信頼を築くための生の声

講師が完璧な人間を演じる必要はありません。むしろ、自分の失敗談や成功体験といった生の声を届けることで、会場に一体感と信頼感が生まれます。

失敗談という最高のスパイス

講師が過去にどんな壁にぶつかり、それをどう乗り越えたのかを語ってみてください。参加者は、目の前の講師も自分たちと同じ苦労をしてきたのだと感じ、心の距離がグッと縮まります。

感動を呼ぶクロージングの作法

研修の終わりの数分間は、学んだ内容が現場で活かされるかどうかを左右する極めて重要なフェーズです。

感謝を伝える対象を広げる

最後に、共に学びを創り上げた参加者、準備をしてくれた事務局、そしてその時間を捻出するために現場を守ってくれた関係者へ、心からの感謝を伝えてください。

エンパワーメントで背中を押す

最後は、具体的なアクションを促すメッセージで締めくくります。

今日からこれに取り組んでみましょう、という提案に加え、相手を勇気づける言葉を添えてください。これをエンパワーメントと呼びます。

皆さんのエンジニアライフがより豊かになることを祈っています、という一言があるだけで、参加者は晴れやかな表情で次の一歩を踏み出すことができるのです。

研修を美しく演出するメリットとデメリット

この手法を取り入れることには、明確な利点と注意点があります。

メリット

  • 参加者の集中力が劇的に高まる
  • 講師と参加者の間に強固な信頼関係が築ける
  • 研修後の行動変容が起きやすくなる

デメリット

  • 事前のニュースチェックや事例収集に時間がかかる
  • 自分の失敗談をさらけ出す勇気が必要になる

これからの学習の指針

いかがでしたか。

研修は、知識を伝達する場であると同時に、人の心を動かすライブパフォーマンスでもあります。まずは、次回の発表の冒頭で、最近気になったニュースを一つ紹介することから始めてみてください。

いきなり完璧を目指す必要はありません。回数を重ねるごとに、あなたなりの言葉で参加者の心に火を灯せるようになるはずです。

もっと詳しく学びたい方は、プレゼンテーションの心理学や、大人の学びを科学するアンドラゴジーという分野を調べてみるのも面白いですよ。

あなたの挑戦を心から応援しています!

セイ・コンサルティング・グループでは新人エンジニア研修のアシスタント講師を募集しています。

投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
この記事に間違い等ありましたらぜひお知らせください。

学生時代は趣味と実益を兼ねてリゾートバイトにいそしむ。長野県白馬村に始まり、志賀高原でのスキーインストラクター、沖縄石垣島、北海道トマム。高じてオーストラリアのゴールドコーストでツアーガイドなど。現在は野菜作りにはまっている。