研修の成果が激変する!目的別・座席レイアウトの教科書
こんにちは。ゆうせいです。
せっかく貴重な時間を使って研修を開くなら、参加者全員に「受けてよかった!」と思ってもらいたいですよね。内容はもちろん大切ですが、実はそれと同じくらい重要な要素があることをご存知でしょうか?
それは、座席の配置です。
部屋に入った瞬間の机の並び方一つで、受講者の緊張感や発言のしやすさは驚くほど変わります。今回は、研修の目的を最大化させるための3つのレイアウトについて、専門用語を交えながら分かりやすく解説します。
ワーク中心ならこれ!島型(グループ型)レイアウト
まずご紹介するのは、4名から6名程度で一つのテーブルを囲む島型です。学校の班活動をイメージすると分かりやすいかもしれませんね。
メリットと活用のコツ
この配置の最大の利点は、受講者同士のコミュニケーションが自然に発生することです。プログラミングの演習などで、2人1組で協力してコードを書くペアプログラミングを行う際にも非常に適しています。
ただし、注意点もあります。人数が多すぎると、社会的手抜き現象という心理状態に陥る人が出てくるのです。これは「リンゲルマン効果」とも呼ばれ、大人数で綱引きをすると一人ひとりが全力を出さなくなるように、集団の中で「自分が頑張らなくても誰かがやるだろう」と無意識に手を抜いてしまう現象を指します。
これを防ぐには、1グループを4名程度に留めるのがベストです。また、座席を少し斜めにする「ハの字」に配置することで、講師に背を向ける人がいなくなり、全員が集中して講義を聞けるようになります。
役割分担でチーム力を高める
さらに面白い工夫として、グループ内に擬似的な役職を与える方法があります。
例えば、1つの島を1つの会社に見立てて、
- 意思決定を行う社長
- 技術的な助言をする技術部長
- 実際に作業を進めるエンジニア
というように役割を振ってみてください。これだけでチームワークの質が劇的に向上します。
効率よく知識を詰め込む!スクール型レイアウト
皆さんが学生時代に最も慣れ親しんだ、教壇に向かって机が並ぶスタイルです。
知識習得に特化した形
新しい知識を大量にインプットしてもらう場合や、メモを熱心に取る必要がある講義形式には、このスクール型が王道です。全員の視線が自然と前方のスクリーンや講師に向くため、情報の伝達スピードが非常に速いというメリットがあります。
デメリットを補うペアワークの魔法
一方で、この形は受講者同士が顔を合わせにくいため、どうしても「受け身」になりやすいのが弱点です。ずっと話を聞いているだけだと、眠くなってしまいますよね?
そこで、隣の人と短い時間だけ意見を交換するペアワークを意識的に取り入れましょう。
例えば、学習の理解度を という数式で考えるなら、スクール型で高めたインプットに、隣の人への説明というアウトプットを掛け合わせることで、学習効果は倍増します。
心の距離を縮める!椅子だけ集合型レイアウト
最後は少し特殊ですが、机をすべて取り払い、椅子だけで円形(サークル)や半円形に座るスタイルです。
一体感と深い対話を生む
この配置の目的は、合意形成や深いディスカッションです。机という「壁」がなくなることで、心理的なバリアが取り払われ、参加者同士の親密さが増します。全員の顔と足元まで見える状態は、適度な緊張感とともに、同じ目的を持つ仲間であるという連帯感を生み出します。
研修の最後に、一人ずつ感想や決意を語る「チェックアウト」の場面などで活用すると、非常に感動的な締めくくりになりますよ。
まとめと今後の学習指針
いかがでしたか?座席配置は単なる設営作業ではなく、研修のデザインそのものです。
- 交流とアウトプットを促すなら島型
- 効率的な知識伝達ならスクール型
- 一体感と深い対話なら椅子だけ集合型
まずは、次回の研修のゴールを明確にすることから始めてください。
さらに学びを深めたい方は、ファシリテーション(場の活性化技法)や、大人の学習心理学であるアンドラゴジーについて調べてみることをお勧めします。場作りの工夫ひとつで、あなたの研修はもっとクリエイティブで、熱気あふれるものに変わるはずです!
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投稿者プロフィール
- 代表取締役
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セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
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学生時代は趣味と実益を兼ねてリゾートバイトにいそしむ。長野県白馬村に始まり、志賀高原でのスキーインストラクター、沖縄石垣島、北海道トマム。高じてオーストラリアのゴールドコーストでツアーガイドなど。現在は野菜作りにはまっている。