新人エンジニアのためのバグ報告のポイント

新人エンジニアが現場でスムーズに働くためには、技術力だけでなく「現場のマナー」も非常に重要です。特にバグ報告や日常のコミュニケーションに関わるマナーを理解し、実践することで、周りからの信頼を得ることができます。ここでは、新人エンジニアが気を付けるべき特有のマナーを紹介します。


1. 質問や相談のタイミングに配慮する

エンジニアの現場では集中して作業する時間が多いため、他人に話しかけるタイミングが非常に重要です。基本的には、次のポイントを押さえましょう。

配慮すべきポイント

  • 事前準備をしてから質問する
    いきなり「分かりません」ではなく、自分で調べたり試行錯誤した結果を持っていきましょう。たとえば、「この方法を試してみましたが、うまくいきませんでした」と説明するだけで印象が良くなります。
  • 質問する前に相手の状況を確認する
    忙しそうにしている場合は、「少しお時間よろしいでしょうか?」と確認してから話しかけるのがマナーです。
  • 質問をまとめてから相談する
    同じような内容で何度も話しかけるのは避け、関連する質問を1回にまとめて聞くようにしましょう。

2. バグ報告やタスクの進捗報告は迅速に

新人エンジニアにありがちなミスとして、問題が発生しても報告を先延ばしにすることがあります。これは絶対に避けましょう。

注意すべき行動

  • 「報告が遅れる=チーム全体の進行が遅れる」 自分のタスクが遅れている場合は、その影響が他のメンバーに波及します。バグや不明点に気づいたら、早めに共有することが大切です。
  • 原因が分からなくても報告する 問題の全貌を解明できていなくても、「現状分かっている範囲で」報告することが求められます。

3. コードレビューでの受け答えを丁寧に

新人エンジニアの成長には、コードレビューが欠かせません。しかし、指摘を受けたときの態度に注意が必要です。

コードレビューでのマナー

  • 防御的にならない 指摘を受けると、つい「いや、それはこういう意図で…」と反論してしまいがちですが、まずは相手の意見を素直に受け入れましょう。
  • 感謝の気持ちを伝える コードレビューは相手の時間を使って行われています。「ご指摘ありがとうございます」と一言添えるだけで印象が良くなります。
  • 不明点をきちんと確認する 分からない指摘があれば、そのまま流さず「この部分の意図をもう少し詳しく教えていただけますか?」と尋ねることが重要です。

4. チームのルールや文化を尊重する

エンジニアリングの現場では、会社やプロジェクトごとにルールや文化が異なります。それを無視して独自のやり方を貫くと、チームに馴染めないことがあります。

押さえておくべきルール

  • ツールやフォーマットの統一を守る バグ報告、進捗共有、コードの書き方など、チームで決まっているルールに従いましょう。
  • Slackやメールのトーンを統一する ビジネスチャットでも、砕けすぎず適度にフォーマルな言葉を使うのが一般的です。例えば、「了解です」より「承知しました」の方が丁寧です。
  • ルールが分からない場合は先輩に確認する 分からないまま自己流で進めるよりも、「こちらの作業フローについて教えていただけますか?」と確認する方が好印象です。

5. 学ぶ姿勢を見せる

新人のうちは、「知らないことがあるのは当然」と考え、積極的に学ぶ姿勢を示しましょう。

学ぶ姿勢を示す行動

  • 先輩からのフィードバックを活用する 「その話を聞いて気づいたので、次からこうしてみます」とポジティブに答えると、周りもサポートしやすくなります。
  • メモを取る 初めて教わったことや、共有された知識は必ずメモを取りましょう。同じ質問を何度もしないことが大事です。
  • 自主的に勉強する 現場で使う技術やツールに関して、自分で本を読んだり、チュートリアルを試したりする姿勢を見せると評価されます。

6. 感謝を忘れない

新人エンジニアがサポートを受けるのは当然のことかもしれませんが、感謝を伝えることを忘れないようにしましょう。

感謝を伝える場面

  • コードレビューをしてもらったとき
  • バグ解決のアドバイスをもらったとき
  • 不明点を質問して回答を得たとき

「ありがとうございます」「とても助かりました」の一言を習慣にすると、自然と良い関係が築けます。


最後に

新人エンジニアは、技術を磨くだけでなく、チームに馴染むためのマナーをしっかり身につけることが大切です。これらのポイントを意識して行動すると、周囲から信頼され、より多くのチャンスを掴めるようになります。

少しずつで構いませんので、現場で実践してみてください!きっとあなたの成長に役立つはずです。

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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