Eclipseの「ヒント」機能とは?コードの改善を提案してくれる心強い味方!

こんにちは。ゆうせいです。

今回は、Eclipseに搭載されている「ヒント(Hints)」機能について、初心者の方でもすぐに使えるよう、わかりやすく解説します!

「コードは動くけど、もっとよい書き方はある?」
「何か警告マークが出てるけど、どう対処すればいいの?」
そういった悩みを解決してくれるのが、Eclipseのヒント機能なんです!


Eclipseのヒント機能とは?

ヒント機能は、Eclipseがコードを静的に解析して、「もっと良い書き方」や「注意点」を教えてくれる機能です。

  • 黄色の電球マークが目印
  • 具体的には、改善案、最適化案、潜在的なバグの可能性などを提示
  • 多くの場合、クイックフィックス(Ctrl + 1)で修正可能!

例えるなら、先生が「テストは合格点だけど、ここを直すともっと良くなるよ」とアドバイスしてくれるような感じですね。


ヒントの表示例とその意味

未使用の変数

int unused = 10;
  • 警告:「この変数は使われていません」
  • ヒント:「この変数を削除できます」

raw型の使用(Generics未指定)

List list = new ArrayList();

  • 警告:「型安全でない操作」
  • ヒント:「型パラメータ(Generics)を指定してください」

条件が常にtrue/falseになる場合

if (true) { ... }

  • 警告:「この条件は常にtrueになります」
  • ヒント:「条件式を確認しましょう。不要なコードかも?」

@Overrideアノテーションのつけ忘れ

public void run() {
    ...
}

  • 警告:「オーバーライドしているが @Override がない」
  • ヒント:「@Override を付けましょう」

ヒントの活用方法

警告マークを見逃さない!

  • Eclipseの左側マージン(行番号の横)や、エディター下部の「問題」タブに表示されます。
  • 黄色三角マーク=ヒントの対象。無視せず確認しましょう!

Ctrl + 1 で対応策を表示

  • クイックフィックス機能と連携しており、提示されたヒントに対する解決策を自動提案

ヒント機能の設定をカスタマイズするには?

  1. ウィンドウ → 設定(Preferences)を開く
  2. 「Java」→「コンパイラー」→「エラー/警告(Errors/Warnings)」
  3. 表示レベルを「エラー」「警告」「無視」から選べます

チームでのコーディングルールに合わせて調整することもできます!


ヒント機能のメリット・注意点

項目メリット注意点
コード品質より良い書き方を学べる過剰に反応する場合もある
効率化潜在バグを早期発見内容の理解が必要
教育効果初心者の学びに最適盲目的に使うのはNG

今後の学習のすすめ方

  • ヒントを見つけたら放置せず、意味を理解して対応する
  • 警告の種類をリストアップして、ググったり解説を読む癖をつける
  • チーム内で「どう対応するか」のルールを作ると◎

ヒント機能は、「書ける」から「読める・直せる」エンジニアになるための大事な道しるべです。

クイックフィックスと合わせて活用すれば、Eclipseは新人エンジニアにとって最高の家庭教師になりますよ!
もっと詳しい警告一覧が見たい、設定を共有したいなどの希望があれば、遠慮なく聞いてくださいね!

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
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