Eclipseのコードテンプレート機能で開発を効率化!定型文を一瞬で入力する方法

こんにちは。ゆうせいです。

今回はEclipseのコードテンプレート機能について、初心者向けにやさしく解説します。

「毎回同じようなコードを書くのが面倒」「コメントやログ出力のフォーマットを統一したい」……そんなあなたにピッタリなのが、このテンプレート機能です!


コードテンプレートとは?

Eclipseのコードテンプレート(Code Templates)は、よく使う定型コードを省略形(ショートカット)で素早く入力できる機能です。

たとえば、sysoutと打って Ctrl + Space を押すだけで、

System.out.println();

と自動展開されるあの機能――それがテンプレートの代表例です!


どんなテンプレートがあるの?

デフォルトで使える主なテンプレート一覧

入力文字展開後コード用途
sysoutSystem.out.println();コンソール出力
mainpublic static void main(String[] args) {}メインメソッド
for通常のforループ配列やリストの走査
foreach拡張for文Java5以降のループ処理
trytry-catch構文例外処理
ifif-else構文条件分岐

例えるなら、スマホの「予測変換」や「定型文入力」のようなものです!


自分だけのテンプレートを作るには?

テンプレートの追加手順

  1. メニューから設定を開く
     「ウィンドウ」→「設定(Preferences)」をクリック
  2. テンプレートの設定画面を開く
     「Java」→「エディター」→「テンプレート」
  3. [新規] ボタンで追加
     テンプレート名(略称)と展開後のコードを入力

例:ログ出力テンプレート

略称:logd
展開コード:

System.out.println("${word_selection}${cursor}");

このテンプレートを使えば、logdと打ってCtrl + Spaceで即座にログ出力コードが完成します!


テンプレート内で使える変数

テンプレートには変数が使えます。よく使うものを紹介します。

変数意味
${cursor}テンプレート展開後のカーソル位置
${word_selection}展開前に選択していたテキスト
${date}現在の日付
${user}ユーザー名(環境変数から取得)

これを使えば、自動で日付が入ったコメントテンプレートなんかも作れちゃいます!


コードテンプレートのメリットと注意点

項目メリット注意点
効率タイピング時間が大幅短縮略称を覚える必要あり
品質コードの統一感アップテンプレートが多すぎると混乱する
柔軟性カスタム可能で応用が広いチームで使うなら共有ルールが必要

実践活用のコツ

よく使う構文はテンプレート化する

  • Loggerの初期化
  • コメントブロック
  • テストメソッドの雛形
  • SQL文の文字列生成 など

チームで共有ルールを作る

同じ略称・書き方にすることで、可読性と保守性が大幅に向上します!


今後の学習のすすめ方

  1. デフォルトのテンプレートを一覧で確認して使ってみる
  2. 自分が毎回書いているコードを振り返ってテンプレート化
  3. 変数の使い方を覚えて、より柔軟なテンプレートを作る

テンプレート機能は、使えば使うほど「自分専用の開発補助ツール」になります!
まずは1つだけ、自作テンプレートを登録してみましょう。それが明日からの時短につながりますよ!

他にもテンプレートのエクスポート/インポート方法チーム開発での活用術も知りたければ、お気軽に聞いてくださいね。

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
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