MySQL Workbenchでの新規ユーザー作成と権限設定の完全ガイド

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こんにちは。ゆうせいです。
今回は、MySQL Workbench(マイエスキューエル・ワークベンチ)を使って新しいユーザーを作成する方法と、そのユーザーに適切な権限を付与する手順について、わかりやすく解説していきます。

専門用語が出てきますが、すべて丁寧に解説するので安心してくださいね!


MySQL Workbenchでユーザーを追加する方法

MySQL Workbenchとは?

まず簡単におさらいしておくと、MySQL Workbenchとは、MySQLデータベースをGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)で操作できる公式ツールです。

黒い画面にコマンドを打たなくても、マウス操作で直感的に操作できる便利なツールです。


ユーザーを作成する基本ステップ

ステップ1:MySQLサーバに接続

MySQL Workbenchを起動したら、接続したいMySQLサーバをダブルクリックして接続します。

ログインが成功すると、ダッシュボードが表示されます。


ステップ2:ユーザーと権限の画面を開く

  1. 左側のメニューから「ユーザーと権限(Users and Privileges)」をクリック
  2. タブが開いたら、上部の「ユーザーアカウント(Accounts)」が選択されていることを確認

ステップ3:新規ユーザーの作成

  1. 画面左下の「追加(Add Account)」ボタンをクリック
  2. 必要な情報を入力します:
項目説明
Login Name新しく作るユーザー名(例:app_user
Authentication Type通常は「Standard」
Password / Confirm Passwordパスワードを設定(確認のため2回入力)

ここまでで、ユーザーアカウントの基本設定が完了です!


権限(Privileges)を設定する

新しいユーザーには「何ができるか(=権限)」を設定する必要があります。

ステップ4:データベース権限の付与

  1. 上部の「Schema Privileges(スキーマ権限)」タブをクリック
  2. Add Entry(エントリを追加)」をクリック
  3. 適用したいスキーマ(データベース)を選択します
  4. OK」を押すと、そのスキーマに対して権限を設定できるようになります

ステップ5:具体的な操作権限を付ける

チェックボックスで以下のような権限を個別に付与できます:

権限名内容
SELECTデータを読み取る(例:検索)
INSERTデータを追加する
UPDATEデータを更新する
DELETEデータを削除する
EXECUTEストアドプロシージャを実行可能にする
ALTERテーブル構造を変更
DROPテーブルやデータベースを削除

たとえば「データの参照と追加だけ許可したい」ときは、「SELECT」と「INSERT」だけにチェックを入れます。


ステップ6:変更を適用する

右下の「Apply(適用)」を押して変更を確定させます。
これで新しいユーザーとその権限の設定は完了です!


よくあるトラブルと対処法

「権限がない」と言われる

権限を適切に付け忘れていることが多いです。「グローバル権限」ではなく「スキーマ権限」に設定したか確認しましょう。

「接続できない」と言われる

→ ユーザーに対するホスト制限('user'@'host')が影響しているかもしれません。
通常は「%(すべてのホスト)」を指定しておくと安心です。


例え話で理解しよう!

たとえば、データベースは「図書館」ユーザーは「利用者」だと思ってみてください。
権限は「本を読むだけの人」「借りられる人」「本棚を整理できる人」などに相当します。

必要な役割に合わせて、その利用者に「鍵(=権限)」を渡すようなイメージです。


まとめ:一連の流れ

1. MySQL Workbenchに接続
2. ユーザーと権限画面を開く
3. 新規ユーザーを作成
4. データベースを選択し、権限を付与
5. Applyで適用して完了

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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