受動態(受け身)

こんにちは。ゆうせいです。
今日は「受動態(受け身)」についてお話しします!受動態は、行為をする人や物ではなく、行為を受ける人や物に焦点を当てる文の形です。英語ではとてもよく使われる表現なので、基本からしっかりと押さえていきましょう。


受動態とは?

受動態(Passive Voice)は、「誰かが~をする」という能動態(Active Voice)の文を、「~が~される」という形に変えたものです。

能動態と受動態の例

  • 能動態: The teacher teaches English.
    (先生が英語を教える。)
  • 受動態: English is taught by the teacher.
    (英語が先生によって教えられる。)

受動態の作り方

受動態を作るときの基本ルールは次の通りです:

1. be動詞 + 過去分詞

  • be動詞を時制に合わせて変化させます。
  • 主動詞は過去分詞の形を使います。

2. by + 行為者(オプション)

  • 行為をした人や物を示すときは、「by + 行為者」を文の最後に置きます。ただし、行為者が重要でない場合や明らかな場合は、省略することが多いです。

能動態から受動態への変換手順

ステップ1: 目的語を主語にする

  • The teacher teaches English.
    → 目的語「English」を主語にします。

ステップ2: be動詞 + 過去分詞を使う

  • 「teaches」を受動態に変えると、「is taught」となります。

ステップ3: 行為者(by + 行為者)を加える

  • 「by the teacher」を加えます。

完成: English is taught by the teacher.


時制ごとの受動態

受動態のbe動詞は時制によって形が変わります。

時制能動態受動態
現在形She cleans the room.The room is cleaned by her.
過去形She cleaned the room.The room was cleaned by her.
未来形She will clean the room.The room will be cleaned by her.
現在進行形She is cleaning the room.The room is being cleaned by her.
過去進行形She was cleaning the room.The room was being cleaned by her.
現在完了形She has cleaned the room.The room has been cleaned by her.

受動態を使う場面

1. 行為者がわからない場合

行為をした人や物が不明な場合に使います。

例:

  • My bag was stolen.
    (私のバッグが盗まれました。)
    → 誰が盗んだかは不明。

2. 行為者を特に強調する必要がない場合

行為を受けた人や物に焦点を当てたいときに使います。

例:

  • This book was written in 1850.
    (この本は1850年に書かれました。)
    → 誰が書いたかより、本そのものに焦点がある。

3. 公式な文体や報告で使う場合

受動態は、報告書やニュース記事でよく使われます。

例:

  • The project was completed on time.
    (そのプロジェクトは予定通りに完了しました。)

受動態の注意点

1. 他動詞のみ受動態にできる

「目的語」を取る動詞(他動詞)のみ、受動態にすることができます。

例:

  • 能動態: He eats an apple.
    受動態: An apple is eaten by him.
  • 自動詞は受動態にできない:
    例: She sleeps. → 受動態にできない。

2. by以外の前置詞

動詞によっては「by」以外の前置詞を使います。

例:

  • The room was filled with flowers.
    (その部屋は花でいっぱいでした。)
  • She was surprised at the news.
    (彼女はそのニュースに驚きました。)

受動態を整理した表

受動態の種類例文
行為者が省略される場合The cake was eaten.(そのケーキは食べられた。)
行為者が強調される場合The cake was eaten by John.
進行形The room is being cleaned.
完了形The room has been cleaned.

練習問題

次の能動態を受動態に変えてみましょう:

  1. He writes a letter.
  2. They built a new bridge.
  3. She will make a cake.
  4. The teacher is explaining the lesson.
  5. Someone stole my wallet.

学習のコツ

  1. 基本の形を覚える
  • be動詞 + 過去分詞」をしっかり理解しましょう。
  1. よく使う動詞で練習する
  • write, make, clean などの基本的な動詞で、能動態から受動態に変える練習をしましょう。
  1. 新聞記事や報告書を読んでみる
  • 受動態が多用される場面を実際の文章で確認すると、自然に使い方が身につきます。

受動態を使いこなせると、英語での表現力が一段と上がります!ぜひ今日の学びを使って、いろいろな文を作ってみてくださいね。

投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
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