強調構文(It is ~ that…)

こんにちは。ゆうせいです。
今日は「強調構文(It is ~ that…)」についてお話しします!英語の中で特定の部分を強調したいときに使う文法で、日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われます。この構文を使いこなせると、よりニュアンス豊かな表現ができますよ。それでは詳しく見ていきましょう!


強調構文とは?

強調構文は、文中の特定の部分(主語・目的語・副詞句など)を際立たせたいときに使います。基本的な形は以下の通りです。

It is ~ that… の形

  • It is + 強調したい部分 + that + 残りの文

例えば:

  • 普通の文: John bought this book yesterday.
    (ジョンが昨日この本を買いました。)
  • 強調構文:
  • It is John that bought this book yesterday.
    (昨日この本を買ったのはジョンです。)
  • It is this book that John bought yesterday.
    (ジョンが昨日買ったのはこの本です。)
  • It is yesterday that John bought this book.
    (ジョンがこの本を買ったのは昨日です。)

強調構文の作り方

  1. It is ~ の部分に強調したい要素を置く
  • 主語、目的語、副詞など、どんな要素でも強調できます。
  1. that以下に残りの文を置く
  • 元の文の語順を基本的に保ちます。

例:

  • 普通の文:I saw her at the park.
  • 強調構文:It is her that I saw at the park.
    (私が公園で見たのは彼女です。)

強調構文を使う場面

1. 主語を強調する場合

It is + 主語 + that…

例:

  • 普通の文:Tom fixed the car.
  • 強調構文:It is Tom that fixed the car.
    (その車を修理したのはトムです。)

2. 目的語を強調する場合

It is + 目的語 + that…

例:

  • 普通の文:She likes chocolate.
  • 強調構文:It is chocolate that she likes.
    (彼女が好きなのはチョコレートです。)

3. 副詞(句)を強調する場合

It is + 副詞句 + that…

例:

  • 普通の文:He arrived at the station at 8 o’clock.
  • 強調構文:It is at 8 o’clock that he arrived at the station.
    (彼が駅に着いたのは8時です。)

強調構文の注意点

1. It is ~ that の間に強調できるのは1つだけ

同じ文で複数の要素を強調することはできません。一度に強調するのは1つの要素だけです。

2. thatの代わりにwho/whichを使う場合

  • thatの代わりに、強調する部分が人ならwho、物ならwhichを使うこともあります。

例:

  • It is Tom who fixed the car.
    (その車を修理したのはトムです。)
  • It is the book which I borrowed yesterday.
    (私が昨日借りたのはその本です。)

強調構文と疑問文

疑問文でも強調構文を使うことができます。この場合、通常の疑問文の語順に戻ります。

例:

  • 普通の文:Who wrote this book?
  • 強調構文:Who is it that wrote this book?
    (この本を書いたのは誰ですか?)

強調構文のない強調表現との違い

英語には強調構文以外でも、特定の部分を強調する方法があります。たとえば、「do」や「really」を使う方法です。

例:

  • 強調構文:It is Tom that fixed the car.
  • 他の強調表現:Tom did fix the car.(トムが本当に車を修理したんです。)
    → 強調構文は「誰が、何が」強調対象かを明確にしますが、他の表現はニュアンスを強めるだけです。

強調構文の整理表

強調したい部分普通の文強調構文
主語John found the keys.It is John that found the keys.
目的語She saw a bird.It is a bird that she saw.
副詞He works in New York.It is in New York that he works.

練習問題

以下の文を強調構文に変えてみましょう。

  1. Mary baked the cake.(主語を強調)
  2. He met his friend at the station.(目的語を強調)
  3. She was born in Paris.(副詞句を強調)

学習のコツ

  1. 元の文をしっかり理解する
  • 強調したい部分を特定して、他の部分の語順を変えないように注意しましょう。
  1. 簡単な例文で練習する
  • 短い文から練習を始めると、強調構文の形に慣れやすいです。
  1. どんな要素でも強調できることを覚える
  • 主語、目的語、副詞句など、どの部分を強調しても基本ルールは同じです。

いかがでしたか?
強調構文を使うと、伝えたいポイントをはっきりと示すことができるようになります。ぜひ、いろいろな文章で試してみて、自然に使えるようになりましょう!

投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
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