新人エンジニア研修の講師の立場から脳の「海馬」の重要性を考える

2024年12月1日 2024年12月1日山崎講師

山崎講師

こんにちは。ゆうせいです。

今日は新人エンジニア研修の講師として、脳の「海馬」がいかに重要な役割を果たしているかをお話ししたいと思います。海馬と聞くと、名前から海の生き物を連想する方もいるかもしれませんが、脳の中で記憶や学習の中核を担う重要な部位なんです。

新人エンジニアの成長を考えると、学ぶ力や記憶力がどれほど重要か、すぐにお分かりいただけると思います。特に新しいプログラミング言語や技術、チームの業務フローを覚えたり応用したりする能力は、エンジニアとしての基盤になりますよね。そのカギを握るのが、脳の「海馬」です。

海馬って何？

まず、海馬について簡単に説明します。

位置と形

海馬は脳の中でも「大脳辺縁系」と呼ばれる部分にあります。形はタツノオトシゴに似ていて、そこから「海馬」という名前が付けられました。この部位は、左右の脳半球それぞれに1つずつ存在しています。

役割

海馬の主な役割は、記憶の形成と整理です。短期記憶を長期記憶に変換したり、すでに覚えた記憶を引き出して活用したりする際に活躍します。例えば、会議で聞いた情報を後でレポートにまとめる、という一連の作業にも海馬が関わっています。

新人エンジニアにおける海馬の重要性

エンジニア研修中には、多くの新しい情報を吸収しなければなりません。その際、効率よく記憶し、それを実践で活かせるかどうかが鍵になります。ここで海馬が大活躍します。

記憶の短期保存と整理

たとえば、研修で聞いた「JavaScriptの基本文法」をすぐに覚え、課題で使うには、海馬が短期記憶を管理しています。その後、それを繰り返し実践することで、記憶が脳全体に保存され、長期記憶へと変わっていきます。

問題解決と応用力

海馬は単に記憶を貯めるだけではなく、それを必要なときに引き出して活用する機能も持っています。これが、コードのデバッグや新しいフレームワークの学習に役立つんです。たとえば「このエラー、前に見たことがあるな」と感じる経験も、海馬が働いている証拠です。

海馬を活性化するには？

せっかくなら、海馬の働きを最大限に引き出したいですよね。新人エンジニアにとっても、講師にとっても、その方法を知っておくことは重要です。

1. 繰り返し学習

「エビングハウスの忘却曲線」という理論を聞いたことがありますか？人間は、新しい情報の70％を1日で忘れてしまうと言われています。しかし、適切に復習することで記憶を長持ちさせることが可能です。研修では、定期的に復習の機会を設けると良いでしょう。

2. 休憩と睡眠

海馬の働きには、休息が欠かせません。新しい情報を効率よく整理するために、適切な休憩と十分な睡眠を確保しましょう。例えば、昼食後の15分程度の軽い休憩を挟むだけでも、記憶の定着率が向上します。

3. 運動の習慣化

運動も海馬を活性化する効果があります。特に有酸素運動が有効で、定期的なジョギングやウォーキングが脳の健康を促進します。研修では、リフレッシュのために軽い体操を取り入れるのもいいですね。

エンジニア研修に活かすアイデア

では、具体的に新人エンジニア研修で海馬の働きを活かすにはどうすれば良いでしょうか？

1. 「スモールステップ」で学ぶ

一度に大量の情報を詰め込むと、海馬が情報を整理しきれなくなります。研修内容を細かいステップに分けて、少しずつ進めることで、学習効率が格段に向上します。

2. チームディスカッションを取り入れる

記憶は、誰かと情報を共有することでより深く定着します。ペアプログラミングやチームディスカッションを導入してみてください。互いに説明し合うことで、自然に記憶が強化されます。

3. 実践を重視する

「手を動かして学ぶ」ことが最も効果的です。例えば、学んだ理論を使った小さなアプリを作る演習を繰り返すと、記憶に深く刻まれます。

まとめ：未来を見据えて

新人エンジニアが成長するには、脳の仕組み、特に海馬の役割を理解し、それを活かした学び方が重要です。講師としては、学習効率を高めるための環境や方法を提供することが求められます。

ぜひ、研修では「繰り返し」「休憩」「実践」を意識したプログラムを作り上げてみてください。これが新人エンジニアたちの成功への第一歩となるでしょう。

それでは、今日学んだことをぜひ試してみてくださいね！

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投稿者プロフィール

山崎講師代表取締役

セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します！
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