哲学者エピクテトスの思想をメンタルヘルスに活かす

2024年12月8日 2024年12月8日山崎講師

山崎講師

こんにちは。ゆうせいです。

今日は、古代ギリシャの哲学者エピクテトスの教えを現代のメンタルヘルスにどう役立てるかについてお話しします。哲学というと少し難しそうに感じるかもしれませんが、エピクテトスの考え方はシンプルで、日々の心の健康に驚くほど役立ちます。気軽に読んでみてください！

エピクテトスって誰？

エピクテトスは、紀元1世紀頃に活躍したストア派の哲学者です。彼は奴隷出身でしたが、自由を得て哲学を学び、後に教えるようになりました。彼の思想は「心の平安を得るためには、自分でコントロールできることと、そうでないことを区別するべきだ」というものです。この考え方は、現代でも多くの人々に影響を与えています。

例えば、エピクテトスの教えは認知行動療法（CBT）という心理療法の基礎にも影響を与えています。この療法では、思考のパターンを見直し、ストレスを減らす方法を学びます。つまり、エピクテトスの哲学は心の健康に直接つながるものなんです！

コントロールできることとできないことを分ける

エピクテトスの哲学の中心は、「自分でコントロールできること」と「コントロールできないこと」を明確に分けることです。この考え方は、ストレスを軽減し、メンタルヘルスを保つ上で非常に有効です。

コントロールできること

自分の思考
自分の感情
自分の行動

コントロールできないこと

他人の意見や行動
天候や経済状況
過去の出来事

例えば、大雨で旅行が台無しになったとします。このとき、「雨を止めること」は不可能ですが、「雨の中でも楽しむ方法を考えること」は自分のコントロール範囲内です。エピクテトスの考え方に従えば、「コントロールできない雨に怒るのではなく、できることに集中する」ことで心の平安を保てるというわけです。

日常生活にどう活かす？

エピクテトスの哲学を日常に取り入れるには、以下のステップが役立ちます。

1. 自分の思考を観察する

まずは、自分がどのように考え、感じているかを観察しましょう。「何にイライラしているのか」「その原因は自分でコントロールできるものか」を見極めます。

2. コントロールできないものを手放す

「これは自分ではどうにもならない」と気づいたら、それにこだわるのをやめる練習をしましょう。たとえば、SNSで他人の投稿に嫉妬を感じたら、「他人の成功はコントロールできない」と気づくだけでも、心が軽くなることがあります。

3. ポジティブな行動に集中する

自分でできることにエネルギーを使いましょう。運動、趣味、学びなど、実際に行動できることは何かを考えます。小さな成功を積み重ねることで、自己肯定感が高まります。

メリットとデメリット

エピクテトスの哲学を取り入れるメリットはたくさんありますが、注意すべき点もあります。以下にまとめました。

メリット	デメリット
ストレスが軽減される	「冷たい」と思われることがある
物事に動じなくなる	感情を抑えすぎると他人に誤解されることも
困難な状況でも落ち着いて対処できる	実践には時間がかかる

例えば、職場で理不尽な要求をされても、「自分にできる部分に集中しよう」と考えることで冷静に対応できます。一方で、「冷静すぎて無関心に見える」といった誤解を受けることもあります。

認知行動療法（CBT）との関連

エピクテトスの教えは、認知行動療法の基礎ともなっています。認知行動療法では、以下のような手順で思考を見直します。

出来事：何が起きたかを把握する（例：友達が約束をキャンセルした）。
考え方：自分の考えを観察する（例：「自分は嫌われているんだ」）。
感情の変化：その考えが感情に与える影響を分析する（例：悲しさや怒り）。
別の視点を探す：考え方を柔軟にする（例：「友達が忙しかっただけかもしれない」）。

これを繰り返すことで、ストレスを軽減し、前向きに生きられるようになります。

今後の学びのために

エピクテトスの哲学は、読めば読むほど深みが増していきます。さらに学びを深めるためには、以下のような書籍や方法を試してみてください。

エピクテトスの言葉をまとめた『語録』や『人生談義』を読む
認知行動療法を実践するワークブックを試す
日々の出来事を振り返り、コントロールできることとできないことを書き出す

自分の心と向き合う習慣を作れば、エピクテトスの哲学は確実に力になります。まずは一歩から始めましょう！

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投稿者プロフィール

山崎講師代表取締役

セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します！
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