クッション言葉とは? 新人エンジニア向けに分かりやすく解説

こんにちは。ゆうせいです。

「クッション言葉」という言葉を聞いたことはありますか? 新人エンジニアの皆さんにとって、コミュニケーションは仕事を進める上でとても重要です。技術力はもちろん必要ですが、同僚や上司、他部署とのやり取りをスムーズにするための「言葉遣い」も、エンジニアとして成長するためには欠かせません。

今回は「クッション言葉」について、初心者にもわかりやすく解説します!具体例や場面も交えながら進めていくので、安心してくださいね。


クッション言葉とは?

クッション言葉とは、お願いや指摘、断りの表現を柔らかく伝えるための言葉です。
直接的な表現の前に挟むことで、相手に与える印象が和らぎ、より良好なコミュニケーションを築ける効果があります。

例えば、以下の2つの例を比べてみましょう:

  • 直接的な表現:「これ、すぐにやってください。」
  • クッション言葉を使う:「恐れ入りますが、こちらをすぐにやっていただけますでしょうか?」

どうですか?同じ内容でも、クッション言葉を加えることで、ずいぶん柔らかく感じられますよね。言葉の柔らかさは、ビジネスの場ではとても重要です。


クッション言葉の種類と例

新人エンジニアが日常業務でよく使うクッション言葉をシーンごとに紹介します。

1. お願いするときのクッション言葉

仕事を頼む場面では、以下のクッション言葉を使うと丁寧になります:

  • 「お手数ですが」
    例:「お手数ですが、こちらのコードレビューをお願いできますか?」
  • 「恐れ入りますが」
    例:「恐れ入りますが、もう一度仕様書をご確認いただけますでしょうか?」
  • 「お忙しいところ恐縮ですが」
    例:「お忙しいところ恐縮ですが、エラーログの確認をお願いしてもよろしいでしょうか?」

2. 指摘・修正依頼をするときのクッション言葉

ミスや修正点を指摘する場面は、言葉選びが重要です。ストレートに言うと相手を不快にさせる可能性があります。

  • 「申し訳ありませんが」
    例:「申し訳ありませんが、この関数のロジックに誤りがあるようです。」
  • 「差し支えなければ」
    例:「差し支えなければ、別の方法も検討してみませんか?」
  • 「念のため」
    例:「念のため、ここのパラメータ設定をご確認いただけますか?」

3. 断るときのクッション言葉

相手の依頼や提案に対して「No」と言わなければならない場面もあります。その際にクッション言葉を挟むことで、柔らかく伝えられます。

  • 「あいにくですが」
    例:「あいにくですが、その日は別のタスクで手一杯なんです。」
  • 「せっかくですが」
    例:「せっかくですが、現状の仕様では対応が難しいです。」
  • 「申し訳ないのですが」
    例:「申し訳ないのですが、締め切りの都合でお引き受けできません。」

クッション言葉が必要な理由

なぜクッション言葉を使う必要があるのでしょうか?その理由を簡単に説明します。

  1. 相手の気分を害しにくい
    特に指摘や断りを伝える際に、相手に不快感を与えずに済みます。
  2. コミュニケーションがスムーズになる
    柔らかい表現は、相手との信頼関係を築く一歩になります。
  3. ビジネスマナーとして評価される
    言葉遣いが丁寧だと、「この人は仕事ができる」と感じてもらいやすくなります。

例えば、ソフトウェア開発のチームで、コードレビューをお願いするときに「やってください」と命令口調で言われるより、「お手数ですが、見ていただけますか?」と頼まれた方が、気持ちよく仕事ができますよね。


クッション言葉の使いすぎに注意!

ここで1つ注意点です。クッション言葉は便利ですが、使いすぎると逆に不自然になることがあります。

例えば:「恐れ入りますが、お手数ですが、こちらの確認をお願いしてもよろしいでしょうか?」
言い回しが冗長で、回りくどく感じますよね。クッション言葉は1つだけで十分です。


まとめ:エンジニアにとってのクッション言葉の役割

新人エンジニアの皆さんにとって、クッション言葉は人間関係を円滑にし、仕事を進めやすくする大切なツールです。

お願いや指摘、断りを柔らかく伝えることで、チーム内外のコミュニケーションがスムーズになります。

  • 「お手数ですが」
  • 「恐れ入りますが」
  • 「申し訳ありませんが」

このようなクッション言葉を少しずつ取り入れて、日々の業務で活用してみてください!最初は慣れないかもしれませんが、使い続けることで自然と身についていきますよ。

これからチームの一員として活躍するためにも、言葉遣いのスキルを磨いていきましょう!

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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