「日報の書き方」指導のポイント

こんにちは。ゆうせいです。
今回は新人エンジニア研修で「日報の書き方」について解説します!

新人研修で日報を書くよう指導することは多いですが、単なる報告書にならないようポイントをしっかり教えることが大切です。日報は「自分の成長記録」であり、上司やチームメンバーとのコミュニケーションツールでもあります。
では、日報で押さえておきたいポイントについて説明していきますね。


日報に書くべきポイント

1. 成果を書く

一日の作業で「何を達成したのか」を簡潔にまとめます。
例えば、タスク完了やバグ修正など、どんな小さなことでも良いので具体的に書きましょう。

  • API設計書の作成を完了
  • ログイン機能の単体テストが成功した

ポイント
成果を書くことで、1日の作業内容が明確になり、振り返りもしやすくなります。
「どこまで進んだか」を伝えることが重要です。


2. 学んだことを書く

その日の作業や研修で学んだ知識やスキルをまとめます。
「新しい技術を知った」「エラーの解決方法がわかった」といった学びを言語化することで、自分の理解が深まります。

  • データベース設計の正規化について学び、第1正規形~第3正規形を理解した
  • バグ解消でNullPointerExceptionの原因と対策方法がわかった

ポイント
「なぜそうなるのか?」「どう対応したのか?」を記述すると、より具体的で意味のある日報になります。


3. 質問・相談を書く

作業中に疑問に感じたことや、解決できなかった問題を日報に記載します。
新人エンジニアは特に、質問や相談をため込まないことが成長のカギです!

  • データベースのJOINについて、INNER JOINとLEFT JOINの使い分けがわからない
  • 単体テストでエラーが出たが、原因を特定できない

ポイント
質問を書くことで、先輩や上司が早く気付いてアドバイスをくれる可能性が高まります。「何に困っているか」を具体的に書きましょう。


4. 明日の目標を書く

次に取り組むタスクや学習内容を記載します。小さな目標でも構いません。
日報を読んだ人が「次に何をするのか」がわかるように書きましょう。

  • 明日はCRUD機能の実装を進める
  • データベースのトランザクションについて学習する

ポイント
明確な目標設定が次の作業効率アップにつながります。


5. 振り返り・反省を書く

1日を通しての「良かった点」「改善点」を振り返ります。
「うまくいったこと」「つまずいたポイント」を整理し、次回の行動に活かしましょう。

  • 今日のタスクは計画通り進められたが、エラー対応に時間がかかりすぎた
  • タスクの見積もりが甘かったので、明日からは時間を意識して作業する

ポイント
振り返りを書くことで、自分の成長ポイントや改善点を客観的に見つめ直せます。


日報のフォーマット例

以下のようなフォーマットで書くと分かりやすくなります。

項目内容例
今日の成果ログイン機能のバグ修正を完了。API設計書の作成
学んだことバグ解消でエラーログの読み方を学んだ
質問・相談NullPointerExceptionの原因が特定できない
明日の目標データベースの設計書作成を進める
振り返りタスクの見積もりが甘く、時間がかかった

日報を書くメリット

  • 自分の成長が可視化される
    日々の学びや成果を積み重ねることで、1週間後、1か月後に振り返ったときに「自分がどれだけ成長したか」を実感できます。
  • コミュニケーションツールになる
    日報を通じて上司や先輩が進捗や悩みを把握でき、適切なフィードバックやアドバイスをもらえます。
  • 問題の早期発見・解決
    質問や相談を記載することで、問題を早期に解決できる可能性が高まります。

まとめ

新人エンジニアにとって日報は、単なる作業報告ではなく「成長の記録」であり、コミュニケーションの手段でもあります。
日報を書く際は「成果」「学び」「質問」「目標」「振り返り」の5つのポイントを意識しながら、具体的に書くことを心掛けましょう!

明確で分かりやすい日報が書けるようになると、業務効率も上がり、上司や先輩からの信頼も得られます。
継続して書いていくことで、着実に成長できるので頑張ってみてください!


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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
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