新人エンジニア研修でペンタブレットを活用する方法
〜直感的な学習と効率的なコミュニケーションを実現〜
こんにちは。研修講師の皆さん、日々の新人エンジニア教育お疲れ様です!
研修を進める中で、以下のような悩みを感じたことはありませんか?
- ホワイトボードの手書き解説が遠くから見えにくい
- オンライン研修では図解しながら説明しにくい
- コードやシステムの設計をリアルタイムで説明しづらい
- 受講生の理解度を即座に把握しにくい
これらの課題を解決するツールの一つが ペンタブレット です。
ペンタブレットを活用すると、より直感的でわかりやすい研修が可能になります。今回はその具体的な活用方法を解説します。
1. なぜペンタブレットを研修で活用するのか?
① 手書きの柔軟性とデジタルの利便性を両立
ペンタブレットを使うことで、ホワイトボードのような手書きの直感性とデジタルの編集・共有のしやすさを両立できます。
例えば、以下のような場面で効果を発揮します。
活用シーン | 従来の方法 | ペンタブレット活用 |
---|---|---|
アルゴリズム解説 | 口頭説明やスライド | コードと手書き図解を同時表示 |
システム設計の説明 | ホワイトボードに手書き | デジタルホワイトボードでスムーズな描画 |
オンライン研修 | 画面共有でスライドを表示 | 画面共有+リアルタイム手書きで直感的に伝える |
受講生の質問対応 | テキストチャットや口頭説明 | 手書きで補足しながら回答 |
② 研修の効率が向上
- 図解がすぐにできるため、複雑な概念を分かりやすく説明できる
- コードの修正やアルゴリズムの可視化が簡単
- リアルタイムでのフィードバックが可能
- ホワイトボードの消去の手間がなく、履歴を保存・共有できる
2. ペンタブレットの具体的な活用方法
① コードの手書き添削
- 受講生が書いたコードを画面共有し、ペンタブレットで直接コメントを書き込む
- 変数の流れや関数の依存関係を手書きで補足
活用ツール:
- Visual Studio Code + Live Share
- Zoom + 画面共有
- Microsoft OneNote
② システム設計・データフローの可視化
- UMLやフローチャートを手書きで素早く描画
- ER図(データベース設計)をリアルタイムで修正
活用ツール:
- Excalidraw
- Miro
- Lucidchart
③ アルゴリズムや数学的概念の解説
- ソートアルゴリズムや再帰処理の流れを手書きアニメーションで解説
- 線形代数・統計学の数式をスムーズに説明
活用ツール:
- OpenBoard(デジタルホワイトボード)
- Zoomの注釈機能
④ 受講生の理解度チェック
- クイズ形式で手書き回答を集める
- 受講生自身にペンタブレットを使わせ、リアルタイムで解答を書いてもらう
活用ツール:
- Microsoft Whiteboard
- Jamboard
- Kahoot!(クイズ形式と組み合わせ)
3. オンライン研修での活用例
オンライン研修では、スライドだけでなくペンタブレットを活用することで、受講生の理解度が向上します。
オンライン研修の実践例
- 事前準備:
- ZoomやTeamsの画面共有機能を活用
- OneNoteやMiroをホワイトボード代わりに準備
- 講義の進め方:
- スライドで概要を説明
- ペンタブレットを使いながら補足の手書き解説
- 受講生に問題を出し、画面上で解答を書かせる
- 理解度チェック:
- クイズやアンケートツールを併用
- 受講生のリアルタイムのフィードバックをもとに追加説明
4. ペンタブレット導入のポイント
① どのペンタブレットを選ぶべきか?
用途 | おすすめ機種 |
---|---|
初心者向け(低コスト) | Wacom One、XP-Pen Deco |
講師向け(快適な書き心地) | Wacom Intuos、Huion Kamvas |
液晶ペンタブ(直接描きたい) | Wacom Cintiq、XP-Pen Artist |
② 研修前の準備
- ペンタブレットのドライバをインストール
- 画面共有ツールとの連携を確認
- 手書きの練習をしておく(慣れが大事!)
5. まとめ
ペンタブレットを活用すると、新人エンジニア研修の質を大きく向上できます。特に以下の点で効果的です。
✅ 直感的な説明 → 手書きでコードや図解をすぐに補足できる
✅ リアルタイムでの対話 → 受講生と双方向のやり取りがしやすい
✅ オンラインでも効果を発揮 → デジタルホワイトボードと組み合わせて活用可能
今後のエンジニア研修では、ペンタブレットを積極的に取り入れて、より分かりやすく、楽しい研修を実現していきましょう!
セイ・コンサルティング・グループでは新人エンジニア研修のアシスタント講師を募集しています。
投稿者プロフィール
-
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
この記事に間違い等ありましたらぜひお知らせください。