Eclipseで保存と同時に色々できるようにする方法(自動フォーマット・コンパイル・静的解析など)
こんにちは。ゆうせいです。
Eclipseでは、ファイルを保存したときに自動で色々な処理を行う ことができます。
例えば、以下のようなことを保存と同時に自動実行できます。
✅ コードフォーマット(自動整形)
✅ インポートの整理(未使用のインポート削除)
✅ コンパイル&エラー表示の更新
✅ 静的解析(警告を表示)
✅ 自動ビルド
これらの機能を有効にすると、手動で整形やビルドをする手間がなくなり、効率的に開発 できます!
それでは、設定方法を詳しく解説していきます。
1. Eclipseで保存時に自動処理を実行する
Eclipseには「保存時のアクション(Save Actions)」という機能があります。
これを有効にすると、ファイルを保存するたびにコードの整形やエラーのチェックが自動で行われます。
✅ (1) 設定方法
- Eclipseのメニュー で
[ウィンドウ] → [設定](Windows)
または[Eclipse] → [設定](Mac)
- 「Java」 → 「エディター」 → 「保存アクション」 を開く
- 「保存時に実行するアクションを有効にする」にチェックを入れる
- 必要な項目を選択して適用
✅ (2) 設定できるアクション
項目 | 説明 |
---|---|
フォーマット | コードの自動整形(Javaコードのインデントやスペースを統一) |
インポートの整理 | 使っていない import 文を削除 |
式の評価とキャストの追加 | instanceof チェックの後に型キャストを自動追加 |
最適化されたコードの適用 | this. の不要な使用を削除など |
ラムダ式の適用 | 古い匿名クラスをラムダ式に変換 |
🔹 すべてチェックを入れると、コードの品質が向上し、手動の修正が減る!
2. 保存時に自動コンパイルを有効にする
Eclipseでは、ファイルを保存したタイミングで自動的にコンパイルできます。
✅ 設定方法
- メニューから
[プロジェクト] → [ビルド自動実行]
をチェックする
これで、ファイルを保存するたびにコンパイルが実行され、エラーが即座に表示される ようになります。
3. 静的解析(コードの問題をチェック)
Eclipseには静的解析(コードの問題を自動で検出する機能)が備わっています。
例えば、「未使用の変数」「型の不一致」「Nullの可能性があるコード」などをチェックできます。
✅ 設定方法
- 「ウィンドウ」 → 「設定」
- 「Java」 → 「コンパイラー」 → 「エラー/警告」 を開く
- 「コードのクリーンアップ」に関するオプションを有効にする
- 「未使用の変数を警告」
- 「未使用のメソッドを警告」
- 「型の不一致をエラーにする」 など
4. 自動リファクタリング(コードの最適化)
Eclipseでは、保存時にコードの改善(リファクタリング) を自動で行うことも可能です。
✅ 設定方法
- 「Java」 → 「エディター」 → 「保存アクション」 を開く
- 「コードの最適化」にチェックを入れる
this.
の不要な使用を削除==
ではなく.equals()
を推奨するStringBuffer
→StringBuilder
に変換 など
🚀 これにより、無駄なコードが削除され、より効率的なJavaコードが生成される!
5. Eclipseのプラグインを活用する
Eclipseには拡張プラグインを導入することで、さらに高度な保存時処理を実行できます。
✅ 便利なプラグイン
プラグイン | 機能 |
---|---|
SpotBugs | コードのバグを静的解析でチェック |
Checkstyle | コーディング規約(Google Java Styleなど)を適用 |
PMD | コードの改善点を分析し、品質向上 |
📌 プラグインをインストールするには
- Eclipseの「マーケットプレース」 (
[ヘルプ] → [Eclipse マーケットプレース]
) - 検索ボックスで「SpotBugs」「Checkstyle」「PMD」などを検索
- 「インストール」ボタンを押して適用
6. まとめ
設定項目 | 説明 |
---|---|
保存時のアクション | コードフォーマット、インポート整理、キャストの追加 |
自動コンパイル | 保存時に即コンパイル(エラー表示が即時反映) |
静的解析 | Eclipseの警告を増やし、コードの品質向上 |
自動リファクタリング | コードの最適化(this. の削除、ラムダ変換など) |
プラグインの活用 | SpotBugs、Checkstyle、PMDでさらにチェック強化 |
7. 結論
🚀 Eclipseで「保存時のアクション」を有効にすると、コードの品質が向上し、手作業が減る!
🚀 「ビルドの自動実行」を有効にすると、保存と同時にコンパイルが実行され、エラーがすぐにわかる!
🚀 プラグイン(SpotBugs、Checkstyle、PMD)を使えば、さらにコード品質を向上できる!
この設定をすれば、「保存ボタンを押すだけでコードがきれいになり、エラーや警告もすぐにわかる!」 という理想的な開発環境が作れます!
ぜひ試してみてください!
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投稿者プロフィール

- 代表取締役
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セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
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