【超やさしく解説】JavaとJavaScriptの違いを新人エンジニア向けにわかりやすく解説
こんにちは。ゆうせいです。
今回は「JavaとJavaScriptの違いを新人エンジニア向けにわかりやすく解説する記事」をお届けします!

JavaとJavaScriptの違いを徹底解説!初学者がつまずかないための入門ガイド
「JavaとJavaScriptって名前が似てるけど、実際どう違うの?」
この質問、IT業界では「初学者あるある」としてよく聞かれます。
でも心配いりません。
この記事を読み終わる頃には、「JavaとJavaScriptはぜんぜん違う!」と胸を張って言えるようになりますよ!
まずは大前提!まったく別の言語です
名前が似ているのは偶然ではなく戦略
JavaとJavaScriptは設計思想・開発元・使用目的がすべて異なる別物です。
項目 | Java | JavaScript |
---|---|---|
開発元 | Sun Microsystems(現Oracle) | Netscape(後にECMA標準化) |
誕生年 | 1995年 | 1995年 |
主な用途 | サーバーサイド、Androidアプリ、組込み機器 | Webブラウザ、フロントエンド、簡単なバックエンド(Node.js) |
「JavaScript」という名前がついたのは、当時人気だったJavaにあやかったマーケティング戦略に過ぎません。
つまり、「名前が似ている=中身も似ている」というのは大きな誤解です!
代表的な相違点5選
1. 実行環境が違う
JavaはJVM(Java仮想マシン)という仕組みを使って、OSに依存せず動作します。
一方JavaScriptはブラウザ(Chrome、Firefoxなど)上で動き、ユーザーの操作に即座に反応するのが特徴です。
例え話:
- Javaは「DVD」。どんなパソコンでもプレイヤー(JVM)があれば見られる。
- JavaScriptは「YouTube」。ブラウザさえあればいつでも再生できる。
2. コンパイル型 vs インタプリタ型
Javaはコンパイル型の言語です。
ソースコードは一度「バイトコード」という中間形式に変換されてから実行されます。
一方JavaScriptはインタプリタ型。書いたコードがそのまま実行される仕組みです(ただし最近はV8などで最適化が入ります)。
項目 | Java | JavaScript |
---|---|---|
実行形式 | .class ファイル(バイトコード) | ソースを直接実行 |
実行速度 | 安定して速い(JITコンパイル) | ブラウザ依存、動的に変化 |
3. 静的型付けと動的型付けの違い
Javaは静的型付け言語です。変数の型(intやStringなど)を明示的に宣言する必要があります。
JavaScriptは動的型付け言語。型を宣言しなくても値を代入すれば動きます。
Javaの例:
int number = 10;
String name = "ゆうせい";
JavaScriptの例:
let number = 10;
let name = "ゆうせい";
一見ラクに思えるJavaScriptですが、型のミスによるバグが起きやすいというデメリットも。
4. クラスベースとプロトタイプベースの違い
Javaはクラスベースのオブジェクト指向です。
「設計図(クラス)」を定義して、それをもとに「実体(オブジェクト)」を作ります。
JavaScriptもES6以降クラス構文が使えますが、本質はプロトタイプベース。
既存のオブジェクトを元に別のオブジェクトを作っていくスタイルです。
イメージ図:
- Java:クッキー型(クラス)を作って、同じ形のクッキー(オブジェクト)をたくさん焼く。
- JavaScript:1つのクッキー(オブジェクト)を参考に、少しずつ改造して新しいクッキーを作る。
5. 用途が大きく異なる
Javaは業務アプリやAndroidアプリ、金融システムなどの堅牢な開発に多く使われます。
JavaScriptはユーザーと直接やり取りするフロントエンド(Webブラウザ上)での使用が基本です。最近ではNode.jsによりサーバーサイドでも利用されていますが、Javaの領域とはまだまだ異なります。
初心者が混乱しないためのアドバイス
名前に惑わされるな!
JavaScriptという名前から、「Javaの一部なのでは?」と思いがちですが、それは間違いです。
実際のところ、共通点は構文レベルの一部だけです。
学習の順序は目的で選ぼう
- Web開発をしたいなら → JavaScriptから!
- サーバーやアプリ開発をしたいなら → Javaから!
自分の目指す方向に合わせて選びましょう。
今後の学習の指針
これから学習を進めるなら、以下のステップがおすすめです。
ステップ | JavaScript向け | Java向け |
---|---|---|
STEP1 | 変数、if文、for文の基本文法を学ぶ | 同上 |
STEP2 | DOM操作やイベント処理を体験する | クラス、オブジェクト指向の理解 |
STEP3 | API連携や非同期処理(Promise)を理解 | ファイル操作、データベース接続など |
STEP4 | フレームワーク(React, Vueなど)に触れる | Spring Frameworkなど業務レベルの知識 |
まとめ
JavaとJavaScriptは似て非なる言語。
共通点はあくまで「C系の見た目」や「オブジェクト指向的な構文」であり、本質はまったく別物です。
初心者のうちは混乱して当然ですが、どちらも現代の開発に欠かせない重要なスキル。
焦らず少しずつ違いを理解して、自分の武器にしていきましょう!
もし「JavaScriptの非同期処理がよく分からない」や「JavaでWebアプリを作るにはどうしたらいい?」など気になることがあれば、いつでも質問してくださいね!
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投稿者プロフィール

- 代表取締役
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セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
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