その使い方、もったいない!研修講師のためのGoogle Chrome仕事術7選

こんにちは。ゆうせいです。

研修講師の皆さん、日々の業務で最もよく使うツールの一つが、Google Chromeではないでしょうか。資料の表示、情報収集、オンラインツールへのアクセスなど、もはやChromeなしでは仕事にならない、という方も多いはずです。

しかし、そのChrome、ただウェブページを見るだけにしか使っていないとしたら、非常にもったいないかもしれません!Microsoft Edgeに強力な機能があるように、Google Chromeにも、使い方次第で研修の準備や運営を劇的に効率化してくれる「仕事術」が隠されています。

今回は、研修講師の視点で「これは絶対に知っておくべき!」と感じた、Google Chromeの便利機能と仕事術を7つ、厳選してお届けします。さあ、毎日使うツールを最強の味方に変身させましょう!

1. タブグループ:研修の流れを制する「見えない整理術」

研修のテーマごとにリサーチしたページ、研修中に使うスライド、受講者と共有するリンク…。気づけばブラウザの上部はタブで埋め尽くされ、収拾がつかない状態になっていませんか?

そんな悩みを解決するChromeの基本機能がタブグループです。関連する複数のタブを色分けして、一つのグループにまとめることができます。

例えるなら、散らかった机の上にある書類を、内容ごとにクリアファイルへ仕分けしていくようなものです。「第1部:アイスブレイク」「第2部:メイン講義」「参考文献」のようにグループ分けすれば、見た目もすっきり。

グループ名をクリックするだけで、関連タブを一括で表示・非表示にできるため、研修の進行に合わせて、必要な情報だけをスマートに提示できます。受講者の前で慌ててタブを探す、なんて姿とはもうお別れです!今すぐタブを右クリックして「タブを新しいグループに追加」を試してみてください!

2. ユーザープロフィール:「研修用の自分」に切り替えよう

「研修で使うブックマークと、プライベートで見るブックマークが混ざってごちゃごちゃ…」なんて経験はありませんか?Chromeでは、ユーザープロフィールを複数作成することで、この問題を根本から解決できます。

仕事用、プライベート用、あるいは「A研修用」「B研修用」と、用途ごとにプロフィールを完全に分離できるのです。

これは、仕事場にいる自分と、家にいる自分とで、使うカバンや手帳を完全に分けておくようなものです。

仕事用のプロフィールでは研修で使うツールやサイトだけをブックマークし、研修に特化した拡張機能だけをインストールする。こうすることで、公私混同を防ぎ、作業に集中できる環境を自分で作り出せます。右上の自分のアイコンをクリックし、「追加」を選ぶだけ。ぜひ、あなただけの「研修講師モード」のプロフィールを作ってみてください。

3. 拡張機能:Chromeをあなた専用にカスタマイズ!

Chromeの真の力は、拡張機能を追加することで発揮されます。拡張機能とは、ブラウザに新しい機能を追加するための小さなプログラムのことです。

スマートフォンの「アプリストア」を想像してください。必要なアプリを追加してスマホを便利にするように、Chromeも「Chromeウェブストア」から拡張機能を追加して、自分好みにどんどん賢くできるのです。

研修講師に特におすすめな拡張機能を2つ紹介します。

拡張機能の例できること研修での活用シーン
Awesome Screenshot & Screen Recorder表示しているページのスクリーンショット撮影、録画、そして画像への注釈追加。研修資料にウェブサイトの画像を使いたい時や、操作方法を動画で示したい時に、素早く高品質な素材を作成できる。
Read Aloud: A Text to Speech Voice Readerウェブサイトの文章を音声で読み上げる。長い文章の資料を受講者に聞かせたい時や、自分の声の休憩時間に。多様な学習方法を提供できる。

「Chromeウェブストア」で検索すれば、あなたの「これが欲しかった!」という機能がきっと見つかりますよ。

4. リーディングモード:情報のノイズを消し去る魔法

ウェブ上の記事やコラムを受講者に見せる際、派手な広告や関連性のないリンクは、集中力の妨げになりますよね。

Chromeのリーディングモードを使えば、本文と画像だけを抽出し、広告などのない、すっきりとした画面で表示させることができます。

まるで、賑やかなカフェから、静かな図書館の個室へ一瞬で移動するような感覚です。

この機能を使えば、受講者は提示された情報の核心部分だけに集中できます。設定から有効にする必要がありますが、一度体験すると手放せなくなる機能です。受講者の学習効果を最大限に高めるための、講師のささやかな、しかし強力な配慮と言えるでしょう。

5. タブのキャスト:コードレスでスマートな投影を

研修室の大きなモニターやプロジェクターにパソコンを繋ぐとき、長いケーブルの取り回しに苦労していませんか?

タブのキャスト機能を使えば、その悩みから解放されます。Chromecastなどの対応デバイスがあれば、表示しているChromeのタブの内容を、ワイヤレスで大画面に映し出すことができるのです。

例えるなら、ブラウザとプロジェクターを繋ぐ「見えないビデオケーブル」です。

手元のPCで操作しながら、受講者には大画面で資料を見てもらう。配線がないだけで、研修の準備や進行は驚くほどスムーズになります。このスマートなプレゼンテーションは、受講者に「おっ、この講師は違うな」と思わせる効果もあるかもしれません。

6. リーディングリスト:気になる情報を「あとで読む」箱へ

研修のネタ探しをしていると、「今は時間がないけど、この記事は後でじっくり読みたい」というページに出会うことがよくあります。そんな時、とりあえずブックマークして、後でブックマークが溢れかえっていませんか?

そんなときに便利なのがリーディングリストです。ブックマークとは別に、「あとで読む」ための専用リストにウェブページを一時保管できる機能です。

雑誌を読んでいて、気になるページがあったときに、ページの端を折っておく(ドッグイヤーする)感覚に似ています。

ブックマークバーの右端にあるアイコンから、簡単に追加・管理ができます。未読・既読の管理もできるので、「とりあえず放り込んでおいて、週末にまとめてチェックする」といった使い方が可能です。ブックマークを汚さずに、情報収集の効率を格段に上げてくれます。

7. タブの固定:必須ツールを常に最前線へ

研修中、Googleスライド、Gmail、カレンダーなど、常に開いておきたい必須のページはありますよね。そんなタブは固定してしまいましょう!

タブを右クリックして「固定」を選ぶと、そのタブは左端に小さなアイコンとして「ピン留め」され、間違えて閉じてしまうことがなくなります。

これは、仕事机の上に、ペンやホチキスなど、よく使う文房具を常に同じ場所に置いておくようなものです。

ブラウザを起動すれば、固定したタブは自動的に開かれるので、毎日の作業開始もスムーズになります。地味な機能に見えますが、日々の小さな時短が積み重なり、大きな余裕を生み出してくれますよ。

まとめと今後の学習指針

今回ご紹介した、Google Chromeを「最強の研修アシスタント」に変える仕事術は以下の7つでした。

  1. タブグループ: 研修資料をテーマごとに整理整頓
  2. ユーザープロフィール: 用途で環境を分離し、集中力をアップ
  3. 拡張機能: あなたのニーズに合わせてChromeを機能拡張
  4. リーディングモード: 受講者を情報の核心に集中させる
  5. タブのキャスト: ワイヤレス投影でスマートな講義を実現
  6. リーディングリスト: 情報収集を効率化し、ブックマークをきれいに保つ
  7. タブの固定: 必須ツールへのアクセスを最速に

すべてを一度に試す必要はありません。まずは、あなたの課題に最も響いたタブグループ拡張機能の追加から始めてみてはいかがでしょうか。

毎日無意識に使っているツールに少し意識を向けるだけで、あなたの研修準備はもっと楽に、そして講義はもっとスムーズになります。使い慣れたChromeをさらに深掘りして、ライバル講師に一歩差をつけてしまいましょう!

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
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