常識を打ち破るひらめきの秘密!水平思考とアブダクションを使いこなす創造的思考術

こんにちは。ゆうせいです。

みなさんは、会議でアイデアが詰まってしまったときや、原因不明のトラブルに直面したとき、「もっと頭が柔らかければいいのに!」と思ったことはありませんか?実は、世の中の画期的な発明や鋭い推理の裏側には、決まった思考のパターンが存在します。

今日は、クリエイティブな発想を生む水平思考と、鋭い仮説を導き出すアブダクションという二つの思考法についてお話しします。これらを使い分けられるようになると、あなたの脳は驚くほど自由に、そして鋭く動き始めますよ。さあ、思考のブレーキを外して、新しい世界をのぞいてみましょう!

真横に穴を掘る水平思考(ラテラルシンキング)

まずは、水平思考から解説します。英語ではラテラルシンキングと呼びます。これは、今ある前提を疑い、全く異なる視点から解決策を探る思考法です。

水平思考とは何か

例えば、あなたが砂場で宝探しをしていると想像してください。普通は、今掘っている穴をさらに深く掘り進めますよね。これを垂直思考と呼びます。一方、水平思考は「隣の砂場を掘ってみたらどうだろう?」とか「そもそも砂を全部水で流してしまえばいいんじゃないか?」と考えることです。

エドワード・デボノという心理学者が提唱したこの方法は、正解が一つではない問題に対して、選択肢を広げるために使います。

高校の部活動に例えてみましょう。サッカー部で試合に勝てないとき、練習時間を増やすのが垂直思考です。それに対して「他のスポーツの動きを取り入れてみる」とか「試合をせずに相手チームと仲良くなって戦意を喪失させる」といった、一見突飛なアイデアを出すのが水平思考です。

水平思考を使うメリット

  • ゼロから一を生み出せる:既存の延長線上にない、全く新しいアイデアにたどり着けます。
  • 行き詰まりを打破できる:常識に縛られないため、絶望的な状況でも逃げ道を見つけられます。

水平思考のデメリット

  • 効率が悪くなることがある:突飛すぎて実現不可能なアイデアもたくさん出てしまいます。
  • 周囲の理解を得にくい:常識外れなことを言うため、最初は反対されることが多いです。

逆転の推論アブダクション(仮説的推論)

次に、アブダクションについてお話しします。日本語では仮説的推論(かせつてきすいろん)と言います。これは、起きた現象から「何が原因だったのか」という最も妥当な仮説を導き出す思考法です。

アブダクションとは何か

シャーロック・ホームズのような名探偵をイメージしてください。現場に残された泥、時計の傷、話し方のクセ。これらの断片的な事実を見て「犯人は左利きで、以前この街に住んでいたはずだ」と推論する。これがアブダクションです。

学校のテストで例えてみましょう。クラス全員の成績が急に上がったという事実があったとします。ここで「みんなが猛勉強したからだ」とか「テストが簡単すぎたんだ」あるいは「誰かが問題を漏洩させたのか?」と、最も可能性が高い説明を考える作業がこれに当たります。

数学で習う計算式とは少し違います。アブダクションは、答えから逆算して「おそらくこうだったに違いない」という物語を作る作業なのです。

アブダクションを使うメリット

  • 未知の事態に対応できる:データが不十分な状態でも、とりあえずの指針を立てられます。
  • 発見のチャンスが増える:単なる分析では見落とすような、意外な真実に気づけます。

アブダクションのデメリット

  • 間違う可能性がある:あくまで仮説なので、思い込みによって誤った結論を出すリスクがあります。
  • 検証が必要:導き出した答えが正しいかどうか、後で確かめる手間がかかります。

数式で見る思考のプロセス

さて、ここで二つの思考法の違いを少し数式のような形で整理してみましょう。

前提条件を A 、結果を B とします。

垂直思考(論理的な考え方)は、

A \rightarrow B

A だから当然 B になる)という直線の動きです。

対してアブダクションは、

B \leftarrow ?

(結果 B が起きた。では、原因は ? ではないか?)と、後ろから前に戻る動きをします。

そして水平思考は、

A \rightarrow C

(前提 A から、普通は行かない C という方向にジャンプする)という、横への動きです。

例えば、

1 + 1 = 2

と考えるのが垂直思考なら、

2 になる組み合わせは 100 - 98 もあるな、と遡るのがアブダクション。

1 + 1 は田んぼの田の字だ!と枠を飛び越えるのが水平思考です。

結局、どう使い分ければいいの?

研修講師として、現場で役立つ使い分けをアドバイスします。

新しい商品やサービスを企画するときは、水平思考を爆発させてください!「もしこれがなかったら?」「逆にしてみたら?」と自分に命令して、思考の枠を壊すのです。

一方で、トラブルの原因究明や、顧客が本当に求めているニーズを探るときは、アブダクションを使いましょう。目の前の小さなサインを拾い集め、その背景にあるドラマを推測するのです。

これからの学習の指針

思考の筋肉を鍛えるために、今日から以下のトレーニングを始めてみてください。

  • 毎日一つ、身近な道具(ペンやスマホ)の「全く違う使い方」を 3 つ考える。
  • ニュースを見て、なぜその事件が起きたのか、自分なりの仮説を 5 つ立ててみる。
  • 「クリティカルシンキング」や「演繹法・帰納法」という言葉を調べて、思考の武器を増やす。

まずは、当たり前だと思っていることに「なぜ?」と問いかけることから始めてください。あなたの脳は、もっと自由に羽ばたけるはずです!

この記事を読んで、あなたの頭の中に新しい風が吹いたなら嬉しいです。

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
この記事に間違い等ありましたらぜひお知らせください。

学生時代は趣味と実益を兼ねてリゾートバイトにいそしむ。長野県白馬村に始まり、志賀高原でのスキーインストラクター、沖縄石垣島、北海道トマム。高じてオーストラリアのゴールドコーストでツアーガイドなど。現在は野菜作りにはまっている。