受講者の私語が止まらない!研修講師が「怒鳴らずに」注目を集める魔法のテクニック
こんにちは。ゆうせいです。
研修やセミナーの最中、ワークが進むにつれて受講者の皆さんが盛り上がるのは、講師としてとても嬉しい瞬間ですよね。活発な議論は学習意欲の表れでもあります。しかし、いざ解説を始めようとしても私語が止まらず、こちらの声が届かない……。そんな経験はありませんか?
大きな声で「静かにしてください!」と怒鳴るのは、プロの講師としては最も避けたい手段です。なぜなら、無理やり力技でねじ伏せてしまうと、会場の空気が冷え込み、その後の学びの効率がガクンと落ちてしまうからです。
では、どうすればスマートに、受講者の皆さんが自ら「話を聞こう」という姿勢になってくれるのでしょうか?今回は、現場で即座に使える具体的なテクニックをご紹介します。
受講者の注意を惹きつける4つの具体的アプローチ
まずは、強引に静止させるのではなく、受講者のリズムを自然にこちらへ引き寄せる方法を見ていきましょう。
- 拍手で終わりの合図を送る
「はい、終了です!」という言葉だけでは、盛り上がっている会話を断ち切るには不十分なことがあります。そんな時は「はい、一旦ここまで!皆さんで大きな拍手をしましょう!」と促してください。全員で手を叩くという動作は、会話の強制終了スイッチとして非常に強力です。 - 盛り上がっている内容を共有してもらう
私語をしているグループがあれば、「楽しそうなお話ですね、ぜひ全体にも共有していただけますか?」と優しく声をかけてみましょう。吊るし上げるのではなく、あくまで「良い意見をシェアしてもらう」というスタンスを貫くのがコツです。 - 無言で近づく
騒がしいグループの近くに、講師が沈黙したままスッと歩み寄ってみてください。これだけで、受講者は「あ、講師が近くに来た」と気づき、自然と声が小さくなっていきます。これを専門用語でサイレントアプローチと呼びます。 - あえて休憩を挟む
どれだけ工夫しても収まらない場合は、受講者の集中力が切れている証拠です。「一旦、5分間のリフレッシュ休憩にしましょう」と、思い切って中断する勇気も必要です。
インセンティブ提示で「聞かないと損」と思わせる
人間は、自分にとって利益があると感じた時に、最も強く耳を傾けます。そこで活用したいのが「インセンティブ」という考え方です。
インセンティブとは、いわば「ご褒美」や「動機付け」のことです。高校生の方なら、テストで良い点数を取ったらお小遣いがもらえる、といった約束をイメージすると分かりやすいでしょう。研修においては、講師の言葉を聞くことが受講者のメリットに直結することを伝えます。
例えば、このように伝えてみてください。
「今からお伝えするフィードバックは、皆さんの残業時間を 15分 20日
300分 ほど短縮するヒントになります」
このように具体的な数字を出すことで、受講者は「聞かないと損をする!」と感じ、前のめりになってくれます。
メリットとデメリットを整理しましょう
力技で解決する手法と、プロのテクニックを使い分けることには、以下のような違いがあります。
プロのテクニックを使うメリット
- 会場のポジティブな雰囲気を壊さずに進行できる
- 受講者との間に信頼関係(ラポール)を築きやすい
- 受講者が自発的に参加する「主体性」を引き出せる
感情的に怒鳴ってしまうデメリット
- 受講者の心理的安全性が損なわれ、発言が出にくくなる
- 講師に対する反発心が生まれ、学習内容が頭に入らなくなる
- 研修全体の満足度が著しく低下する
まとめと今後のステップ
研修は、講師が一方的に教える場ではありません。講師と受講者が共に作り上げる「共同作業」です。力でねじ伏せるのではなく、受講者が自ら「聞きたい」と思えるようなリズムを作り出すことこそ、プロの講師の腕の見せ所と言えるでしょう。
まずは、次回の登壇の際に「インセンティブの提示」を1つだけ用意してみませんか?
「この話を聞くと、明日の仕事が 2 くらい楽になりますよ」
そんな一言を添えるだけで、会場の空気は劇的に変わるはずです。
より高度なファシリテーション(場の活性化技術)を学びたい方は、受講者の心理状況を分析する心理学の基礎を学んでみるのも良い指針になります。一緒に、誰もが夢中になる研修の場を作っていきましょう!
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投稿者プロフィール
- 代表取締役
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セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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学生時代は趣味と実益を兼ねてリゾートバイトにいそしむ。長野県白馬村に始まり、志賀高原でのスキーインストラクター、沖縄石垣島、北海道トマム。高じてオーストラリアのゴールドコーストでツアーガイドなど。現在は野菜作りにはまっている。