ITソリューション営業のアカウントプランニングとは?新人営業向けに重要顧客を攻略する計画づくりを解説
こんにちは。ゆうせいです。
今回は、ITソリューション営業における「アカウントプランニング」について、新人営業向けに解説します。
アカウントプランニングとは、重要なお客様に対して、誰に、何を、どの順番で、どのように提案していくかを計画することです。
簡単に言うと、「行き当たりばったりで営業するのではなく、お客様を深く理解して、中長期的に関係を作りながら売上を伸ばすための作戦づくり」です。
たとえば、あなたが大きな企業を担当することになったとします。
その企業には、情報システム部、営業部、経理部、人事部、製造部、経営企画部など、さまざまな部門があります。
それぞれの部門に課題があり、関係者がいて、予算があり、意思決定の流れがあります。
何も計画せずに「新サービスのご紹介です」と連絡しても、なかなか商談は広がりません。
そこで必要になるのが、アカウントプランニングです。
アカウントとは何か
営業で使う「アカウント」とは、顧客企業や取引先企業のことです。
ITソリューション営業では、単に1つの商談だけを見るのではなく、企業全体を1つのアカウントとして捉えます。
たとえば、ある製造業のお客様に対して、最初は情報システム部へセキュリティ製品を提案したとします。
しかし、その会社の中には他にも課題があるかもしれません。
営業部ではCRMを見直したい
経理部では請求処理を自動化したい
人事部では勤怠管理を改善したい
製造部では設備データを見える化したい
経営企画部ではBIで経営指標を見たい
このように、1社の中には複数の提案機会があります。
アカウントプランニングでは、1つの商談だけでなく、お客様企業全体を見て計画を立てます。
アカウントプランニングとは何か
アカウントプランニングとは、重要顧客に対して、継続的に価値を提供しながら取引を拡大するための営業計画です。
新人営業向けにたとえるなら、アカウントプランニングは「お客様企業という大きな街の地図を作ること」です。
地図がないまま歩くと、どこに誰がいて、どこに課題があり、どの道を通れば目的地に着くのか分かりません。
アカウントプランを作ると、営業活動の道筋が見えてきます。
| 項目 | 意味 | 営業での目的 |
|---|---|---|
| 顧客理解 | 企業情報、事業、組織、課題を把握する | 提案の方向性を決める |
| 関係者把握 | 意思決定者、利用部門、影響者を整理する | 誰に働きかけるか決める |
| 課題仮説 | お客様が抱えていそうな問題を考える | ヒアリングの質を上げる |
| 提案機会 | どの部門にどんな提案ができるか整理する | 商談を広げる |
| 行動計画 | いつ、誰に、何をするか決める | 営業活動を具体化する |
アカウントプランニングは、単なる顧客リスト作成ではありません。
お客様を深く理解し、次に取るべき行動を決めるための営業戦略です。
なぜITソリューション営業にアカウントプランニングが必要なのか
ITソリューション営業では、商談が複雑になりやすいです。
理由は、IT導入には多くの関係者が関わるからです。
たとえば、CRMを導入する場合を考えてみましょう。
| 関係者 | 関心ごと |
|---|---|
| 営業部 | 案件管理がしやすいか、入力負荷が増えないか |
| 営業マネージャー | 受注予測やメンバー管理に使えるか |
| 情報システム部 | 既存システム連携、セキュリティ、運用負荷 |
| 経営層 | 売上向上、投資対効果、営業改革への貢献 |
| 購買部 | 価格、契約条件、他社比較 |
1人だけを説得しても、受注できないことがあります。
現場が良いと言っても、情報システム部が不安を感じれば止まります。
経営層が投資対効果を理解できなければ、予算が通りません。
だからこそ、誰が何を気にしているのかを事前に整理する必要があります。
ITソリューション営業では、製品説明だけでは足りません。
組織全体を見ろ!
アカウントプランニングで整理する7つの要素
アカウントプランニングでは、最低限次の7つを整理しましょう。
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 1. 顧客概要 | 事業内容、拠点、従業員数、売上、主要サービス |
| 2. 組織構造 | 部門、役職、関係者、意思決定者 |
| 3. 経営課題 | 売上拡大、コスト削減、DX、人材不足、リスク対応 |
| 4. 部門課題 | 各部門が抱える業務上の困りごと |
| 5. 既存取引 | 導入済みサービス、契約状況、利用状況 |
| 6. 提案機会 | 今後提案できそうな領域 |
| 7. 行動計画 | 誰に、いつ、何を行うか |
この7つを整理するだけでも、営業活動はかなり見えやすくなります。
特に新人営業は、いきなり完璧なアカウントプランを作ろうとしなくて大丈夫です。
まずは、分かっている情報と分かっていない情報を分けるところから始めましょう。
ステップ1:顧客概要を整理する
最初に、お客様企業の基本情報を整理します。
顧客概要は、アカウントプランの土台です。
土台がないまま課題仮説を立てると、浅い提案になりやすいです。
| 確認項目 | 確認する理由 |
|---|---|
| 事業内容 | 何で売上を上げている会社か理解するため |
| 主要顧客 | 誰に価値を提供している会社か理解するため |
| 拠点 | 地域展開、システム展開範囲を把握するため |
| 従業員数 | 利用者規模や運用体制を想定するため |
| 売上規模 | 投資余力や事業規模を把握するため |
| 最近のニュース | 変化や重点施策を知るため |
たとえば、お客様が全国に拠点を持つ企業なら、拠点間の情報共有やID管理に課題があるかもしれません。
急成長している企業なら、業務プロセスが人に依存していて、仕組み化が追いついていないかもしれません。
顧客概要を知ると、課題仮説が作りやすくなります。
ステップ2:組織構造と関係者を整理する
次に、組織構造と関係者を整理します。
ITソリューション営業では、「誰が決めるのか」「誰が使うのか」「誰が影響するのか」を分けて考える必要があります。
| 役割 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 意思決定者 | 最終的に導入を決める人 | 部長、役員、経営層 |
| 利用者 | 実際にシステムを使う人 | 現場担当者、営業担当者、経理担当者 |
| 影響者 | 判断に影響を与える人 | マネージャー、情報システム部、現場リーダー |
| 技術確認者 | 連携やセキュリティを確認する人 | 情報システム部、セキュリティ担当 |
| 予算管理者 | 費用や契約条件を確認する人 | 経理、購買、管理部門 |
たとえば、営業部向けのSFA提案でも、情報システム部の確認が必要になる場合があります。
セキュリティ要件、既存システム連携、アカウント管理、運用体制などを確認するためです。
つまり、提案先が営業部だからといって、営業部だけを見ていてはいけません。
関係者を見落とすな!
商談が止まる理由の多くは、見えていない関係者にあります。
ステップ3:経営課題を考える
アカウントプランニングでは、部門課題だけでなく経営課題も考える必要があります。
経営課題とは、会社全体として取り組むべき重要テーマです。
売上を伸ばしたい
利益率を高めたい
人手不足に対応したい
DXを進めたい
セキュリティリスクを下げたい
顧客満足度を高めたい
新規事業を作りたい
業務効率を上げたいIT投資は、最終的には経営課題とつながります。
現場の業務効率化も、経営から見るとコスト削減や生産性向上につながります。
セキュリティ強化も、経営から見ると事業継続や信用維持につながります。
| 部門課題 | 経営課題へのつながり |
|---|---|
| 問い合わせ対応に時間がかかる | 人件費削減、顧客満足度向上 |
| 案件情報が属人化している | 売上予測精度向上、営業力強化 |
| 承認作業が遅い | 意思決定スピード向上、内部統制強化 |
| ID管理が煩雑 | 情報漏えいリスク低減、監査対応 |
| データ集計に時間がかかる | 経営判断の迅速化 |
新人営業は、現場課題を聞いたら「この課題は経営にどう影響するか?」を考える習慣を持ちましょう。
ステップ4:部門ごとの課題仮説を作る
アカウントプランニングでは、部門ごとの課題仮説を作ります。
課題仮説とは、「おそらくこの部門では、このような課題があるのではないか」という予測です。
仮説は、決めつけではありません。
商談で確認するための準備です。
| 部門 | 課題仮説 | 提案候補 |
|---|---|---|
| 情報システム部 | SaaSが増え、ID管理や権限管理が複雑化している | ID管理、SSO、ゼロトラスト、ログ管理 |
| 営業部 | 案件情報が個人管理になり、受注予測が難しい | SFA、CRM、BI |
| 経理部 | 請求・支払・承認に手作業が多い | ワークフロー、会計連携、RPA |
| 人事部 | 勤怠、評価、研修管理が分散している | HRシステム、勤怠管理、研修管理 |
| 経営企画部 | 経営指標の集計に時間がかかる | BI、データ基盤、ダッシュボード |
部門ごとの課題仮説を作ると、アプローチ先が増えます。
1つの部門だけで商談が止まっても、別部門に価値提供できる可能性が見えてきます。
ステップ5:既存取引を整理する
すでに取引があるお客様の場合、既存取引の整理が重要です。
既存取引を整理すると、追加提案や深耕営業のヒントが見えてきます。
| 確認項目 | 確認する理由 |
|---|---|
| 導入済みサービス | 何を使ってもらっているか把握する |
| 利用部門 | どの部門で使われているか確認する |
| 利用状況 | 活用されているか、使われていないかを見る |
| 満足度 | 不満や改善要望がないか確認する |
| 契約更新時期 | 更新提案や追加提案のタイミングを考える |
| 未導入部門 | 横展開できる部門を探す |
既存のお客様に対して、新しいサービスを提案する前に、まず既存サービスの利用状況を確認しましょう。
今使っているサービスに不満があるのに、別サービスを提案すると「まず今の問題を解決してほしい」と思われます。
深耕営業では、既存取引の満足度が土台になります。
ステップ6:ホワイトスペースを探す
アカウントプランニングでよく使われる言葉に「ホワイトスペース」があります。
ホワイトスペースとは、まだ取引がない領域や、まだ提案できていない部門・課題のことです。
たとえば、情報システム部にはセキュリティ製品を導入済みだが、営業部や経理部にはまだ提案できていない。
この場合、営業部や経理部がホワイトスペースになります。
| 領域 | 現在の取引 | ホワイトスペース |
|---|---|---|
| 情報システム部 | セキュリティ製品導入済み | ログ分析、ID管理、運用自動化 |
| 営業部 | 取引なし | SFA、CRM、営業データ分析 |
| 経理部 | 取引なし | ワークフロー、請求処理自動化 |
| 人事部 | 勤怠管理のみ導入済み | 研修管理、人事評価、タレントマネジメント |
ホワイトスペースを探すことで、次に提案すべき領域が見えてきます。
ただし、何でも提案すればよいわけではありません。
お客様の経営課題や部門課題とつながる領域から優先しましょう。
ステップ7:提案テーマを優先順位づけする
アカウントプランでは、提案テーマを出すだけでは不十分です。
優先順位を決める必要があります。
新人営業がよくやりがちなのは、「提案できそうなもの」を全部並べてしまうことです。
しかし、営業リソースもお客様の検討時間も限られています。
優先順位を決めましょう。
| 評価軸 | 確認すること |
|---|---|
| 課題の重要度 | お客様にとってどれだけ重要か |
| 緊急度 | 今すぐ対応が必要か |
| 予算可能性 | 投資できる可能性があるか |
| 関係性 | キーパーソンに接点があるか |
| 自社の強み | 競合より価値を出せるか |
| 導入難易度 | 技術的・組織的に進めやすいか |
おすすめは、「重要度が高く、関係性があり、自社の強みが出せるテーマ」から着手することです。
勝ち筋のない提案に時間を使いすぎると、他の機会を逃します。
提案テーマは広げるだけでなく、絞ることも大切です。
ステップ8:関係構築の計画を立てる
アカウントプランニングでは、関係構築も計画します。
ITソリューション営業では、1回の商談で大型受注が決まることは多くありません。
関係者と少しずつ信頼関係を作り、課題を共有し、提案機会を育てる必要があります。
| 相手 | 関係構築の方法 |
|---|---|
| 現場担当者 | 日々の困りごとを聞き、使いやすさを重視する |
| 部門責任者 | 業務成果、管理面の改善、チームへの影響を話す |
| 情報システム部 | セキュリティ、運用、連携、保守体制を丁寧に確認する |
| 経営層 | 投資対効果、経営課題、リスク低減を整理して伝える |
| 購買部 | 費用条件、契約条件、比較観点を明確にする |
関係構築とは、ただ仲良くなることではありません。
相手にとって役立つ情報を提供し、相談しやすい存在になることです。
たとえば、情報システム部には、最新のセキュリティ動向や他社の運用改善事例が役立つかもしれません。
営業部には、CRM活用事例や営業会議の改善パターンが役立つかもしれません。
お客様ごと、相手ごとに、提供する情報を変えましょう。
ステップ9:行動計画を作る
アカウントプランは、作って終わりではありません。
行動に落とし込んで初めて意味があります。
行動計画では、「いつ、誰に、何をするか」を明確にします。
| 時期 | 相手 | 行動 | 目的 |
|---|---|---|---|
| 4月 | 情報システム部 課長 | SaaS ID管理の課題ヒアリング | セキュリティ提案の仮説確認 |
| 5月 | 営業部 部長 | CRM活用事例の情報提供 | 営業管理課題の発掘 |
| 6月 | 経理部 課長 | 請求業務の現状ヒアリング | ワークフロー提案の可能性確認 |
| 7月 | 経営企画部 | BI導入事例の共有 | 経営指標可視化ニーズの確認 |
行動計画がないアカウントプランは、ただの資料です。
次の一手を書け!
営業計画は、行動に変換してこそ価値があります。
アカウントプランのテンプレート
新人営業は、次のテンプレートを使ってアカウントプランを作ってみましょう。
アカウント名:
担当営業:
作成日:
1. 顧客概要
事業内容:
拠点:
従業員数:
売上規模:
最近の動き:
2. 既存取引
導入済みサービス:
利用部門:
契約更新時期:
満足度:
課題・要望:
3. 組織・関係者
意思決定者:
利用部門:
情報システム部門:
影響者:
未接点の重要人物:
4. 経営課題
売上:
コスト:
人材:
DX:
リスク:
その他:
5. 部門別課題仮説
情報システム部:
営業部:
経理部:
人事部:
経営企画部:
6. 提案機会
短期で提案できるテーマ:
中期で育てるテーマ:
ホワイトスペース:
7. 競合状況
既存ベンダー:
競合サービス:
自社の強み:
懸念点:
8. 行動計画
今月の行動:
来月の行動:
次回商談で確認すること:
社内で相談すること:最初からすべて埋める必要はありません。
分からない項目は「未確認」と書きましょう。
未確認項目が分かるだけでも、次回ヒアリングの準備になります。
アカウントプランニングで使える質問例
アカウントプランを作るためには、お客様から情報を集める必要があります。
次の質問例を使ってみてください。
| 目的 | 質問例 |
|---|---|
| 組織理解 | 今回のテーマには、どの部門の方が関わりますか? |
| 意思決定確認 | 最終的なご判断は、どなたがされる形でしょうか? |
| 課題確認 | 現在、部門として最も優先度が高い改善テーマは何ですか? |
| 他部門展開 | 同じような課題は、他部門でも発生していますか? |
| 予算確認 | このテーマは、今期予算の対象になっていますか? |
| 時期確認 | いつまでに方向性を決めたいとお考えですか? |
| 競合確認 | 現在、同じ領域で利用されているサービスはありますか? |
| 成功条件確認 | 導入後、どのような状態になれば成功と言えますか? |
質問するときは、情報を奪うように聞かないでください。
お客様の課題を一緒に整理する姿勢で聞きましょう。
アカウントプランニングと提案書作成の関係
アカウントプランニングは、提案書作成ともつながります。
アカウントプランで顧客理解、関係者、課題、提案機会を整理しておくと、提案書が作りやすくなります。
| アカウントプランの情報 | 提案書への活用 |
|---|---|
| 経営課題 | 提案背景に使う |
| 部門課題 | 課題整理に使う |
| 関係者情報 | 読み手別の関心ごとに合わせる |
| 既存取引 | 導入済み環境との連携や追加提案に使う |
| ホワイトスペース | 将来的な展開案に使う |
提案書だけを作ろうとすると、目の前の商談に閉じた資料になります。
アカウントプランがあると、お客様全体を見た提案にできます。
アカウントプランニングでやってはいけないこと
アカウントプランニングには、注意点もあります。
| NG行動 | なぜ危険か | 改善策 |
|---|---|---|
| 売りたい商品から考える | 顧客課題とズレる | 経営課題と部門課題から考える |
| 1人の担当者だけを見る | 意思決定構造を見落とす | 関係者を整理する |
| 情報を更新しない | 古い計画になり、現状とズレる | 商談後に必ず更新する |
| 計画だけ作って行動しない | 売上につながらない | 次の行動を日付つきで決める |
| 仮説を決めつける | お客様との認識がズレる | 仮説として確認する |
特に危険なのは、アカウントプランを「作ること」が目的になることです。
アカウントプランは、きれいな資料にするためのものではありません。
営業活動を前に進めるためのものです。
アカウントプランニングのメリット
アカウントプランニングを行うと、営業活動に多くのメリットがあります。
| メリット | 説明 |
|---|---|
| 商談が広がりやすくなる | 他部門や追加テーマが見える |
| 提案の質が上がる | 顧客課題に合わせた提案ができる |
| 関係者を見落としにくくなる | 意思決定者や影響者を把握できる |
| 中長期の売上を作りやすい | 単発商談ではなく継続提案につなげられる |
| 社内連携がしやすくなる | 上司、技術担当、マーケティングと情報共有しやすい |
アカウントプランニングができる営業は、単に目の前の商談を追うだけではありません。
お客様の未来の課題まで見据えて動けます。
アカウントプランニングのデメリットと注意点
一方で、アカウントプランニングには注意点もあります。
| 注意点 | 説明 |
|---|---|
| 時間がかかる | 顧客情報の収集や整理に手間がかかる |
| 情報が不完全になりやすい | 最初からすべての関係者や課題は見えない |
| 仮説が外れる場合がある | 実際の課題とズレることもある |
| 更新しないと使えなくなる | 組織変更や方針変更で情報が古くなる |
| 大型顧客ほど複雑になる | 部門、関係者、意思決定構造が多くなる |
アカウントプランは、一度作って終わりではありません。
商談、ヒアリング、提案、導入後のフィードバックを通じて更新していくものです。
アカウントプランは育てるものです。
新人営業が明日から使えるチェックリスト
アカウントプランニングを始めるときは、次のチェックリストを使ってください。
- お客様の事業内容を説明できるか
- お客様の主要な経営課題を仮説化したか
- 取引している部門と未接点の部門を分けたか
- 意思決定者、利用者、影響者を整理したか
- 既存取引の満足度を確認したか
- 部門ごとの課題仮説を作ったか
- 自社が提案できるホワイトスペースを探したか
- 提案テーマに優先順位を付けたか
- 次に接点を作るべき人物を決めたか
- 今月の具体的な行動を日付つきで決めたか
- 商談後にアカウントプランを更新したか
このチェックリストを使うだけでも、営業活動がかなり整理されます。
まとめ
アカウントプランニングとは、重要顧客に対して、中長期的に価値を提供しながら取引を広げるための営業計画です。
ITソリューション営業では、1つの商談だけでなく、お客様企業全体を見て、関係者、課題、提案機会、行動計画を整理することが大切です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 顧客概要 | 事業内容、規模、拠点、最近の動き |
| 組織構造 | 部門、役職、意思決定者、影響者 |
| 経営課題 | 売上、コスト、DX、人材、リスク |
| 部門課題 | 各部門の業務上の困りごと |
| 既存取引 | 導入済みサービス、利用状況、満足度 |
| ホワイトスペース | 未提案の部門や課題領域 |
| 行動計画 | 誰に、いつ、何をするか |
一言でまとめるなら、アカウントプランニングは「重要顧客を深く理解し、次に取るべき営業行動を決めるための地図」です。
新人営業は、目の前の商談だけを見ないでください。
お客様の会社全体を見ましょう。
どの部門に課題があるのか。
誰が意思決定に関わるのか。
どこにまだ提案できていない領域があるのか。
どの順番で関係を作るべきなのか。
この視点を持つと、営業活動は単発の売り込みから、継続的な価値提供に変わります。
顧客概要を整理する
↓
組織と関係者を把握する
↓
経営課題を考える
↓
部門ごとの課題仮説を作る
↓
既存取引を確認する
↓
ホワイトスペースを探す
↓
提案テーマに優先順位を付ける
↓
具体的な行動計画に落とし込む
今後の学習では、アカウントプランニングに加えて、ヒアリング、課題整理、潜在ニーズの発見、提案書作成、ROI提案、キーパーソン攻略、反論対応を順番に学ぶとよいです。まずは担当しているお客様1社を選び、「取引中の部門」「未接点の部門」「次に会うべき人」を書き出すところから始めてみましょう!
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